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2021.01.30

改めて知っておきたい!「立春」はいつのこと? 過ごし方・食べ物・2021年についてもご紹介

「立春」は、暦の上では春が始まる日とされる日ですが、実際には春を微塵も感じないほどに寒い日々が続きますよね。一体なぜこんな時期に? と思う方も少なくないでしょう。本記事では、「立春」の意味や由来、いつなのか、また過ごし方についてご紹介します。

【目次】
「立春」の意味とは? いつなのかを知ろう
「立春」の頃の行事や過ごし方とは?
最後に

「立春」の意味とは? いつなのかを知ろう

(c)Shutterstock.com

「春が立つ」と書いて「立春」。2月になると、暦の上では春が始まる日が訪れますが、実際には春を微塵も感じないほどに寒い日々が続きます。一体なぜこんな時期に? と疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。今回はそんな「立春」の意味や過ごし方についてご紹介していきます。

立春の意味

「立春」とは「二十四節気において春の始まりとされる日」を指します。「二十四節気」とは古代中国で作られた太陽の動きに基づいた暦です。1年を4つの季節に分け、さらにそれぞれの季節を6つに分割しています。4×6=24で、二十四節気になります。

四季の最初が、立春、立夏、立秋、立冬。この4つは「四立(しりゅう)」と呼ばれています。「立」は中国語で「始まる」という意味です。

2月という寒い時期に「春の始まりの日」が定められているのは、古代中国と日本の季節感には若干のずれがあるからです。さらに、寒さのピークから春へと向かう転換点としての意味も持っていると言われています。

立春はいつ頃?

立春は太陽の位置に基づいて決められているため、クリスマスのように決まった日付があるわけではありません。ただ、例年2月4日が該当しています。過去37年間は2月4日でした。年によっては2月3日や5日になります。

(c)Shutterstock.com

2021年の立春は2月3日

2021年の立春は、2月3日(水)です。3日になるのは、なんと1897年以来で124年ぶりです。間違って4日にお祝いをしないようにご注意を。

立春と「節分」との関係

立春と同じタイミングに行われる行事に、「節分」があります。この二つには、繋がりがあることをご存知でしょうか? 「節分」は、季「節」の「分」かれ目という意味を持つ言葉で、立春など季節が変わる日の前日を指します。本来は、春夏秋冬に応じて年に4回あるのですが、江戸時代頃から節分といえば立春の前日の節分を指すようになりました。

節分は必ず2月3日だと思っている方も多いかもしれませんが、じつは立春が移動すれば節分も移動します。そのため、立春が2月3日になる2021年の節分は、2月2日(火)になります。

「立春」の頃の行事や過ごし方とは?

(c)Shutterstock.com

ここまで「立春」の意味を説明しました。ここからは、「立春」という行事の過ごし方を詳しくご紹介していきます。

お札「立春大吉」を寺門や玄関に貼る

禅寺では、新しい年の始まりである立春の早朝に、「立春大吉」と書かれた厄除けのお札を門に貼る習慣があります。「立春大吉」は縦書きにすると左右対称であり、鬼が家から出て行きやすいという言い伝えから、厄除けになるのだといわれています。

基本的には禅寺の風習であり、お札は檀家さんにのみ配るというお寺も多いですが、お寺や神社によっては一般の人への販売や、通信販売などをしていることもあります。また、本来は自分で書いていたともいわれ、自分でお札を作っても大丈夫です。

貼り方としては、玄関の表、向かって右側に、目線の高さに貼るのが一般的です。または、関に入ってすぐの柱や鬼門に貼る、神棚に供えるといったケースもあります。

若水を飲む

「若水」とは「元日の朝一番に井戸から汲んだ一年で最初の水のこと」です。元は宮中において、立春の日に主水司が天皇に奉じた水のことを意味しました。現在は元日の行事として一般に浸透しています。

一年で一番初めに汲まれた若水は、健康や豊作など幸せを招く水と言われてきました。若水で淹れたお茶を「福茶」といい、煎茶やほうじ茶に結び昆布や小梅を入れて飲みます。春の兆しを感じる立春の日、心新たに一杯のお茶を淹れてみるのもいいかもしれませんね。

(c)Shutterstock.com

立春朝絞りを飲む

「立春朝絞り」という名のお酒をご存知ですか? その名の通り、立春の朝に搾りあげるお酒です。節分の夜から一晩中、もろみを搾り続け、立春の早朝に搾りあがったばかりの生原酒で祝う、そんな祝い酒です。「立春朝搾り」は、地域限定なので「その地域のお酒を造る人、届ける人、飲む人が、一緒に春の到来を祝う」という地酒ならではの意味合いも込められた、イベント酒でもあります。

立春朝生菓子を食べる

「立春朝生菓子」は、その名の通り、立春の朝に作ってその日のうちに食べる生菓子のこと。桜餅やうぐいす餅など、主に春を感じる生菓子が食べられます。小豆や餅には穢れを祓う力があるとされ、立春の朝にできた大福も縁起がいいとされています。「立春大福」の文字が「立春大吉」に似ていることからも人気だとか。

豆腐を食べる

豆腐は昔から体を清める力があるとされていたことから、立春に「立春大吉豆腐」を食べるという習慣もあります。節分には厄払いのために大豆をまきますが、豆腐を食べるといいとされます。節分に食べる豆腐は「それまでの罪や穢れを払う」とされ、立春に食べる豆腐は「健康な体に幸福を呼び込む」とされています。

中華街では「春節」イベントを開催

立春を華やかに祝う国としては中国が有名です。横浜の中華街では毎年「春節(しゅんせつ)」のイベントを開催し、獅子舞や爆竹で祝います。

最後に

(c)Shutterstock.com

いかがだったでしょうか? 「立春」は暦における春の始まりの日だと分かりましたね。寒さの厳しい時期になるとはいえ、新しい春を祝うための古くから伝わる行事です。今年は2月3日に、伝統的な立春の習慣を行ってみるのはいかがでしょうか?

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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