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LIFESTYLE

2024.12.04

2025年の恵方巻きの方角は? 正しい食べ方・由来・縁起の良い具まで紹介!

節分に食べるものと言えば「恵方巻」ですよね。毎年異なる方向を向いて食べるものですが、それはなぜなのでしょうか? 本記事では、恵方巻きの由来や食べ方、2025年の方角などを解説していきます。

2025年の恵方巻きの向きは「西南西」

コンパス
(c)Adobe Stock

節分に食べるものと言えば「恵方巻」ですよね。毎年異なる方向を向きながら食べる恒例の行事です。この毎年恵方巻を食べるために向いている方向のことを「恵方」と言います。この恵方は「歳徳神(としとくじん)」という神様がいる場所とされており「その年の中でも特に縁起のいい方角」とされています。2025年の恵方は「西南西」で、もう少し細かく見ると「少し西寄りの西南西」なのだそう。

恵方はさまざまなことを行うのに向いているとも言われています。そのため、かつては初詣も恵方の方向の神社に参ったり、初めてのことを行うときは恵方に向かったりしていたそうです。今は節分以外の機会で聞くことはあまりありませんが、かつて恵方はとても身近なものでした。

恵方巻きの由来とは?

大阪
(c)Adobe Stock

恵方巻の由来についてですが、実は定説はありません。有力な起源とされているのはふたつあります。

ひとつは大正時代から戦後にかけての間、大阪を中心に関西で節分に行われていた行事。関西では節分に芸遊びをしながら商売繁盛をお祈りする際に「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」を食べていたことが始まりとされています。

もうひとつは、1973年頃。大阪海苔問屋協同組合が寿司店と手を組んで、節分に「太巻き寿司」を恵方巻として売り出したことが始まりとも言われています。その後、1998年に大手コンビニが海苔巻きを販売する際に「恵方巻」として大々的にPRをした結果、全国に広まりました。

恵方の決め方

恵方巻き
(c)Adobe Stock

恵方は「歳徳神」という神様がいる場所です。この歳徳神がいる場所は毎年変わるため恵方もその度に変わります。それでは、この恵方は一体どうやって決まっているのでしょうか?

実は恵方は、基本的に「東北東」「西南西」「南南東」「北北西」の4つしかありません。この向きはその年の「十干(じっかん)」と組み合わせることで決めています

十干は十二支のようなもの。中国から伝わったものであり、「甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)」の10通りで暦を表示しています。

十干は十二支と違って一般的ではないため、関連づけて覚えるのは難しいですよね。実は、恵方は西暦の1の位でも確認をすることができます。

西暦の1の位が「0、5」の年は「西南西」、「1、3、6、8」は「南南東」、「2、7」は「北北西」、「4、9」は「東北東」となっています。覚えておくと便利ですね。

恵方巻きの正しい食べ方・2025年はいつ食べるのかも知ろう

節分の日
(c)Adobe Stock

恵方巻の由来や恵方についてのご紹介でした。続けて恵方巻の正しい食べ方や、いつ食べるかについてのご紹介です。

◆恵方巻きの正しい食べ方

恵方巻を食べる際のポイントは3つあります。

ひとつめは「切らずに食べること」。恵方巻は大きいため、食べやすいように切って食べたいと思う人も多いことでしょう。しかし恵方巻は切らずにそのまま食べる必要があります。これには「縁を切らない」という意味があります。

ふたつめは「恵方の方向を向いて食べること」。恵方はその年の福をつかさどる「歳徳神」がいるとされている方向です。その方向を向いて食べることで、縁起が良くなると言われています。

みっつめは「黙って願い事を思い浮かべながら食べること」。恵方巻は、1本すべてを食べきるまで言葉を発してはいけません。これは食べ終える前に言葉を発すると、運が逃げてしまうと言われているためです。黙って願い事を頭に浮かべながら食べることで、運が逃げず願いがかなうと言われています。

恵方巻を食べるときは、このような3つのポイントがあります。福を招くためにも、これらのポイントをしっかり守って恵方巻を食べるようにしましょう。

◆2025年は2月2日(日曜日)

恵方巻は「節分の日」に食べるものです。そのため、2025年は「2月2日(日曜日)」に食べましょう。

節分は2月3日と思っている方もいるのではないでしょうか。実は節分は2月3日と決まっているのではありません。節分は旧暦の正月である「立春の前日」です。

2025年は立春が「2月3日」のため、立春の前日である節分は、2月2日になります。

恵方巻きの中身(具)は七福神と関係している

七福神
(c)Adobe Stock

恵方巻は、海鮮や野菜などさまざまなものが具材として使われていますが、一般的には7種類です。この7種類は七福神と関係があるとされています。今回はその中でも3つの具材と関連する神様についてご紹介します。

1:恵比寿様ときゅうり

恵比寿様は、七福神の中で唯一日本由来の神様であり「商売繁盛」「五穀豊穣」をもたらす神様です。きゅうりが「九の利を得る」に通じることから、恵比寿様と関連があるとされています。

2:大黒天様と玉子

玉子の黄色が風水的に金運がアップすると言われていることから、関連する神様は財宝の神様である大黒天様。大黒天様は「財宝」「福徳開運」の神様として信仰されています。

3:弁財天様とかんぴょう

弁財天様は、「音楽」「芸術」「縁結び」の神様です。かんぴょうは江戸時代には「成分が美容にいい」と期待されていたことから、七福神の中で唯一女性の神様である弁財天様が関連していると言われています。

節分の日の過ごし方とは?

節分
(c)Adobe Stock

節分は恵方巻を食べる以外にもさまざまな過ごし方があります。

1:豆まき

節分といえば「豆まき」。豆まきは、一番奥の部屋から玄関に向けて「鬼は外! 福は内!」という掛け声とともに豆をまく行事です。豆をまいたあとは、自分の歳+1した数の豆を食べるようにしましょう。

2:柊鰯(ひいらぎいわし)

鬼は柊と鰯が苦手とされています。そのため、鬼(厄)が入ってこないように、焼いた鰯の頭を柊の枝に指した「柊鰯」という飾りを玄関に飾るという風習があります。

3:立春大吉

「立春大吉」は、立春に向けて運気アップをするための儀式です。立春大吉はすべての漢字が左右対称にできた、非常に縁起のいい言葉です。立春大吉と書かれたお札を玄関の表と裏に貼っておくと、無病息災の効果があるといわれています。立春大吉のお札を玄関に貼るときは、扉の右側に貼るようにしましょう。

最後に

恵方は非常に縁起のいい方角とされているため、節分だけでなく何か物事を始めるときには恵方を向いて行うといいとされています。また、恵方巻は七福神と関連があるとも言われている縁起のいい食べ物です。2025年の節分は縁起を担ぐためにも、恵方巻を正しい食べ方で食べてみてくださいね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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