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「体の相性がいい」ってどういう状態?
キスが心地いい
OLライターのタケ子さんによると、「遺伝子が似ている者同士のキスは、不快に感じ、拒絶をするようになっている」のだそう!
自分と遺伝子の型が似ている人とのキスやセックスは、例え好みのタイプでもいい気分にならないのだとか。逆に言うと、「キスが心地いい」ということは、遺伝子の型が遠く「相性がいい」と言えるのだそうです。
「よく年頃の女の子が、お父さんを臭いや鬱陶しいなど毛嫌いするにはいくつかの理由がありますが、その中でも親子だからという関係性が大きいのです。つまりは、似かよった遺伝子を持っているから。
私の友人の学者さんによると、父と娘が関係(性的な体の関係)を持たないように、あえて拒絶する仕組みになっているという研究まであるそうよ。逆に言えば、遺伝子の型が自分とかけ離れているほど相性が良いんだって。
だから、自分と遺伝子の型が似ている人とのキスやセックスは、たとえ好みのタイプであっても良い気分にはならないというワケ」(タケ子さん)
「そしてより確実に相性が合う・合わないを知るにはキスが最も効果的!
これまた友人の学者さんから聞いた話。キスの仕方や口・唇の形に好みは分かれるかもしれませんが、少なからずお互いの唾液を交換することになりますよね。実はこの唾液から相性がわかるみたい♪
免疫反応をもった遺伝子情報を含む、糖たんぱく質通称MHCによって、自分と近い遺伝子なのか、それとも遠い遺伝子かなのか、お互いを無意識に判断しているそうなのよ。この話は、生物人類学者ヘレン・フィッシャーさんという方が研究しているんだそう。
ヘレン・フィッシャーさんは女性の学者で、この先生の講義は男女の恋愛に関しても研究されていて、とても楽しく勉強ができ、YouTubeでもいくつか動画で視聴ができるので、気になる方はチェックしてみて♪」(タケ子さん)
体の相性はキスの段階からわかる、と言っても過言ではなさそうですね。
セックス中の会話が心地いい
セックス中の会話も、体の相性をはかる上では重要かもしれません。
OLライターのタケ子さんは、真っ最中のセクシーな会話は苦手だそう。それを打ち破ってくる男性とのセックスはとても苦痛だったそうです。
「私より9つ年上のとある男性が夜の相手だった時、彼は終始ずっと喋る方で…。
『どうしてほしい〜?』
『今こうなってあ〜なってるよぉ〜』
『美味しそうだね〜』
…。黙ってしておくれ。私は今テレフォンセックス中だっけ? と錯覚するくらいの言葉の量。エッチなビデオを見すぎて、こうした方が女は興奮するんだと覚えちゃったのかな? と萎えちゃいました。
私がもっとも苦痛だったのは、強要してくること。
『君も何かエロティックでダーティーな言葉を言ってみて』と言ってきたのです。
こういう言葉攻めは好みによるし、どんな言葉で興奮するかは人それぞれだけれど、一方的に気持ちよくなるのだけは避けたいなと思いました。して欲しくないことって言いづらいから、相手の気持ちや様子を見て感じてエッチができたらいいわね!」(タケ子さん)
性的嗜好が合う
性的な嗜好が全く真逆だった場合、お互いが求めるものにも違いが出てきます。新しい世界が開けるなら良いですが、そうじゃなかったとき、それは気持ちのいいセックスだとは言えないかもしれません。
「ほとんどのラブホテルは、テレビをつけると通常の地上波やオンライン映画に加えて、セクシー映像はセットされているもの。2人で何か食べながら見るのは良しとしよう。2人のベッドインまでは許そう。しかしエッチの真っ最中も流していたら? それも彼がチラチラ見ながらセックスしたら? 私は耐えられませんでした。
私の体じゃ不満なのか、そもそも顔? 声? と疑い出したら止まらず、セクシー女優さんに浮気されているみたいな感覚だった。心も繋がってこそのセックスでしょ! と説くのはヤボなのかしら…。」(タケ子さん)
性欲の強さが同じくらい
自分は性欲たっぷりなのに、相手に性欲が全くなかったら? または自分が全くしたくないのに、相手に頻繁に誘われたら…?
40代の男性Kさんは、彼女とはいつもキス止まり。Kさんにとってはそれがかえって新鮮に感じ、婚前セックスなしで2人は夫婦になったそう。
しかし、幸せな結婚生活のスタートを迎えた初夜。なんと彼女から「性欲ゼロ」だと告白されたそう。妻としてKさんを支えてくれてはいるものの、セックスだけは拒み続けているのだとか。
全くのゼロということはなくても、性欲の強さが大きく違う2人では、セックスに対するストレスが溜まっていく一方かもしれませんね…。
挿入時のフィット感がいい
2人がひとつになるとき、男性のアレのサイズや形が全く合わず、気持ちのいいセックスができない!という女性も。
「主人のアレが小さすぎてセックスができないんです!(泣)」
「主人のアレが大きすぎてセックスができないんです!(泣)」
こういったサイズや形に加え、さらには味(!)までも悩んでいる人は意外と多いよう。相性をはかる上で、これはかなり重要かもしれませんね。
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もし体の相性が合わなかったら?
要望を伝える
性感セラピストの右京さんによれば、男性が女性の要望を察したり、汲み取ったりすることは非常に難しいのだそう。
そのため施術前には必ずカウンセリングを行い、どういう風にされると気持ちいいか、またこういうことはされたくない、というのを直接聞くのだとか。
しかし、彼氏彼女のような関係性でこのようなカウンセリングはほぼ不可能なため、プライベートな関係性において、現実的に性的な要望やNG事項は伝えられないままそのような関係に突入してしまう場合がほとんど。
そこで便利な言葉が「さっきのほうが好き」、これだそうです。
「男性からの愛撫に対し、『うーん、なんかちょっと違う』と感じてしまうことは、おそらくあるかと思います。しかし、男性にとって、女性が何も言わずに感じているフリをされると、これでいいのだと問題に気づかない生き物なんです。ごめんなさい。
そんなときは犬のしつけのように『その場』できちんとしつけてくださいね(笑)。でも『それはダメ!』とは言えないですよね。あまりにもはっきり言われると傷ついてしまう男性もいますし、また女性自身も言い難いに決まっています。
そこで先ほどご紹介した魔法の言葉。
『さっきのほうが好き』
これを言われればよほど鈍感な男でない限り、『ああ、今のこのやり方はいまいちなんだな』と気づかせてもらえるんです。それにより少しずつ好みを伝えることができ、2人の仲もさらに深まっていくと思いますよ」(右京さん)
性感帯を開発する
性感帯は意外な場所にもあると言います。
女性によってそれぞれ性感帯のポイントや開発具合は大きく異なります。これはわかっておいてほしいのですが、男性経験を数多く重ねているから性感帯が開発されている、という単純な図式ではありません。
男性経験がほとんどなくても、全身性感帯のような女性も案外多いのですよ。
気持ちのいい性感帯を開発するには、「とにかく優しく根気よく触れ続けられること」が大切なのだそう。
どの性感帯に関しても、最初から気持ちよくなるパーツは、実はあまりありません。繰り返し触れられ続けることで徐々に感じ始め、いつしかいつでも感じることのできるパーツへと変化します。
とにかくコツは、『とにかく優しく根気よく触れ続けられること』。いわゆるフェザータッチと呼ばれるくすぐったいと、気持ちいいの中間ぐらいのセンシティブな刺激を与えられ続けることが大事かと思います。
性感帯を見つけるには、パートナーに協力してもらうのがいちばんの近道ですが、いない場合でも自分で見つけることもできます。ご自身の手を全身のさまざまなパーツに、やさしく触れるか触れないかぐらいのフェザータッチで撫でてみてください。そのうちに『ちょっとここはいつもと違うかも』というパーツが見つかってくると思いますよ。
そして性感帯を増やした後、改めてパートナーとラブライフをおこなえば、パートナーからのちょっとした刺激に対し、今まで以上のさらに深い快感を味わうことができるようになるはずです
パートナーとコミュニケーションを大事にする
「セックス=快楽」ととらえがちですが、タケ子さんによればセックスの満足度の高い国は「パートナーとの相性または感情的な繋がり」「セックスの質」「パートナーへの配慮」という意見が多く上がるのだそう。
セックスの質を上げるには、セックス中であっても日常会話であっても、パートナーとしっかり会話をすることが大切なのだそうです。
「女性同様、男性もエロティックな気分になれないときもあります。そんなときはお互い無理をしなくてもよいかと思いますが、レスへつながるような断り方、会話ではいけません。自分ばかりの理由ではなく、相手の気持ちをよく聞くこと、パートナーにできることを一生懸命に考えてあげることをして欲しいです。
性行為だけに重きを置くのではなく、セックスをしない日でもハグやキスなどパートナーへの行動でお互いの気持ちを充実させて欲しいなと思います。健康で愛あるセックスを継続できる環境は、衣食住と並び大切な要因のひとつです」(タケ子さん)
自分の体を知ることも大事
例えば、セックス中の痛み。相手との相性が良くないのだろう、こういうものなのだろう、と思っていませんか?
杉山産婦人科院長の杉山力一先生によれば、痛みの原因には、「うるおい不足」「炎症」「ストレスや疲労」などが原因のことが多いそう。
うるおい不足が原因の場合は…
・前戯にかける時間を長くする
・潤滑ゼリーやローションを使用する
炎症・感染症・子宮や卵巣の病気が原因の場合は…
・炎症→抗生剤やローションを使用する
・感染症→抗菌薬の投薬で治療する
・子宮や卵巣の病気→手術を行う場合も
ストレスや緊張が原因の場合は…
・性行為の中で痛みを感じる場面を共有する
・体位を工夫する
・リラックスした状態でできるような雰囲気づくり
また膣の奥や下腹部、お尻の周囲が痛む場合は、病気が隠れている可能性もあるので、放っておかずに病院に検査を受けにいくべきだと言います。
とにかく大切なことは「痛みを我慢して放っておかない」こと。
「多くの女性は性交痛を感じた際『こういうものだろう』と我慢してしまいます。
しかし、放っておくことで病気になってしまったり、痛みを感じることで性交がおっくうになってしまい、よりうるおい不足になってしまったりするなど、悪循環を引き起こしてしまいます。
パートナーとの性交をより楽しむためにも、まずは自分の症状を知って、不安に感じた場合は医師に相談しましょう。あなたが感じている痛みは、カラダや心のSOSかもしれません」(杉山先生)
パートナーとの体の相性が悪いのではなく、実はこういった他の原因がある可能性も! 自分の体を知ることも大切なことではないでしょうか?
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