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2023.11.13

実はよく知らない?「成人の日」にこめられた意味とは? 地域ごとの違いや由来、当日食べるものについて解説

「成人の日」は、毎年1月の第2月曜日に制定された祝日の1つです。成人式が各地域で行われる日でもありますが、どうして盛大に祝われているのでしょう? 本記事では、「成人の日」にこめられた意味や地域ごとの違いや由来、当日に食べるものについて解説していきます。

「成人の日」はどんな日? 成人式はいつ行われる?

成人式の日のことを、覚えていますか? なんだか大人になったんだなぁと思いながら、久しぶりに会う友人と昔のようにはしゃいだ記憶があります。そんな「成人の日」ですが、どうして盛大に祝われているのでしょう? 本記事では「成人の日」にこめられた意味や地域ごとの違いや由来、当日に食べるものについて解説していきます。

(c)Shutterstock.com

まず、「成人の日」について、どんな日なのかを解説していきます。

◆成人の日はこんな日

「成人の日」は、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」という趣旨の国民の祝日。1948年に制定され、従来は1月15日でした。現在は、2000年に制定されたハッピーマンデー制度に基づき、1月の第2月曜日に改正されています。社会成員としての認知を受ける通過儀礼ともいえるでしょう。

2022年の民法改正後も20歳に達した青年男女を対象に成人式を催し、記念品を贈る市区町村が多いですが、地方によっては都会に出た若者が帰郷する8月に成人式を行う所もあります。

◆成人の日の対象者は18歳?それとも20歳?

祝日法では、成人の日の対象者を「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年」としていましたね。では、青年とは何歳くらいの人をいうのでしょう?

「青年」とは「青春期の男女。10代後半から20代の、特に男子をいうことが多い。若さを強調する場合には30代にもいう」という意味。人を年齢によって分けた区分の一つであり、一般的に、20歳ごろから30歳代前半までの人を指すと定義されていますね。

このように、法律は成人の日の対象者の年齢を明確に定めていません。つまり、「18歳」「20歳」とは限らないということです。「20歳」が成人の日の対象者と考えられているのは、 改正前の民法で「年齢20歳をもって、成年とする」と規定されていたこと、全国の自治体が主催する成人式が「20歳」を対象としている影響だと推測されます。

「成人の日」の歴史

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成人を祝う風習は古来から存在していました。男子の場合は、奈良時代以降より続く成人の儀式「元服(げんぷく)」。髪を結い、冠または烏帽子(えぼし)をつけ、服装も大人のものへと改めました。

女子の場合は公家の女子が行った「裳着(もぎ)」。“裳”という腰から下にまとう衣服を身に付ける儀式、髪を結い上げる髪上げも行われ、大人の髪型へ変わります。そして、歯を黒く染める鉄漿付け(かねつけ)も成人の儀礼として行っていました。

一方、貴族のみに限らず、村人などの庶民が行う成人の儀式が各地で行われていました。「1日に60キロの柴を刈って12キロ売り歩けたら」「一人で鹿などの狩りができるようになったら」などの通過儀礼が存在していました。現在のように、「18歳になれば成人」といった年齢基準ではありませんでした。

成人式が初めて行われたのは埼玉県蕨市で、太平洋戦争が終わった後の昭和21年に、今後の時代を担っていく若者を励ます目的で「青年祭」が開催されました。その後、新成人が一堂に集う成人式が全国に広まり、1948年の国民の祝日に関する法律により「成人の日」は正式な祝日と定められました。

現在、成人の日は1月の第2月曜と制定されていますね。2000年に制定されたハッピーマンデー制度は、祝日と週休2日制をつなげ、3連休以上の期間を増やすため、国民の祝日の一部を従来の日付から特定の月曜日に移動させる制度。連休の日数を増やすことで観光業や運輸業などを活性化する目的で設けられ、成人の日も1月の第2月曜となりました。全国で地域ごとに差はあるものの、毎年1月の上旬から中旬にかけて成人式が行われています。

なぜ、「成人の日」は祝日になったのでしょうか? 一説によると、戦後、当時の役人たちが「こどもから大人になった自覚を持ってほしい」と願い、祝日にしたといわれています。その理由は、 戦後、物資も食料も足りない状況下で、最も乏しいとされていたのは「人材」。良い国家を作っていくために、国民自身が成長していかなくてはならないという考えがあったようです。

◆成人の日は成人年齢の18歳への引き下げ後に変わった?

実は、成人の日の対象者と同様に、成人式の実施時期も法律で規定されておらず、成人式の日程は、市町村ごとに地域の実情に応じて決められています。ほとんどの自治体は、成人の日に合わせて1月に開催していますが、東北などを中心に8月に開催する自治体もあるのです。

2022年4月に改正民放が施行され、成年年齢は20歳から18歳に引き下げられましたが、改正後初めての成人の日に行われた式典の対象者は、20歳のままとした自治体がほとんどでした。名称のみ「二十歳のつどい」や「二十歳を祝う会」と変更して開催した地域も多いようです。成人式の対象者を18歳ではなく20歳のままとしている理由としては、18歳が受験や就職活動と重なることが挙げられています。

では例えば、夏休みの8月に開催するのはどうでしょうか? そうすれば、参加できる人は増えそうですが、真夏の成人式となると晴れ着での参加は難しくなりますよね。着物業界にとっては相当なダメージが予想されます。このような民法改正により、数年後には「成人の日」と「成人式」はガラッと姿を変えているかもしれませんね。

成人の日は海外でも制定されている?

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実は、成人式というのは日本独特の文化。外国人の方からは、素敵な着物を着て、国を挙げてお祝いするという文化を称賛する声も挙げられているほどで、海外ではこのように国を挙げてお祝いするという事はないようです。海外では、それぞれの文化を引き継いだり周りを認めさせたりと、様々な意味をもっているものが日本の成人式にあたるものかもしれません。

例えばイギリスでは、成人の年齢になった時は花火を使って盛大に祝います。花火が18歳未満は購入できないという法律があるためです。また、アフリカの一部地域では、成人は大人の仲間入りという事で度胸試しとして、サメを捕獲したり、ライオンを倒したりと、一人前の男として村人から認めてもらうために身体を張った儀式が行われるそうです。

「成人の日」に食べるおすすめメニューとは?

今までの成長の節目として、美味しいメニューでお祝いの席を持ちたいものですよね。

おすすめメニュー
  1. お寿司
  2. 焼肉
  3. 本人が食べたいもの

お寿司

はなやかな雰囲気になるお寿司。特別感があっておいしいので、成人の日にもしっかりお祝いすることができます。握り寿司の他にも、ちらし寿司や手毬寿司。または、おうちで手巻き寿司も素敵ですね!

焼肉

お肉を楽しく美味しくたくさん食べたいという、20歳の方も多いのではないでしょうか? せっかくですから、お酒で乾杯をすると、お祝いの気分もさらに高まりますね。

本人が食べたいもの

どんな食事でお祝いしようか迷ったら、成人した本人に直接聞くのも良いと思います。お祝いされる人が喜ぶメニューが一番ですよね。

最後に

「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年」を国を挙げて祝う日本独特の文化って素敵だと思いませんか? いつの日も「成人の日」を迎えた気持ちを忘れずに、大人としての自覚を持っていたいですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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