お酒は封印!? よりよい性生活を送るにはアルコールではなく…
みなさん、こんにちは。萬天堂というお店に所属しております、性感セラピストの右京と申します。
これまで5回、私のお仕事上の経験でわかったことや気づいたことをもとに、パートナーとのラブライフを今よりも素敵になるかもしれない、トピックをお届けしてきました。第6回目は「お酒とセックス」についてのお話です。
第1回▶︎「さっきのほうが好き…♡」彼氏とのアッチの相性がさらに高まる魔法の言葉
第2回▶︎くるぶしも? 女性の体は全身性感帯♡ より感度の高い性感帯を開発する方法は?
第3回▶︎【セルフプレジャー】ひとりでするとき足ピンイキをやめるほうがいい? 理由は…
第4回▶︎私って不感症?… と思ったら試してみて! 感じやすい体づくりは案外簡単かも♡
第5回▶︎セックスレス… 拒否した側、された側の気持ちの温度差が原因? 解決策は?
突然ですが質問です。
みなさんは「エッチ」をする際に、お酒を飲まれますか?
お酒を飲むことで緊張をほぐしたり、性欲が増幅したり、エッチな気持ちになったり、より大胆な行動ができるようになったりと、エッチとお酒は親和性が高いものです。お酒を飲みムラムラしてその勢いで、なんて経験がある人も多いのではないでしょうか。
◆アルコールを摂取すると感度が下がる!?
お酒を飲むと、なぜこのような効果があるのでしょう。
それはお酒を飲むことで、脳内に快楽物質・ドーパミンが分泌され、男性ホルモン、女性ホルモンともに活性化するからと言われています。また、アルコールによって体が熱くなり、性器周辺の血流もよくなるので、感じやすくなる方もいるでしょう。
しかしながら、適量を少しでも超えてしまえば、その逆の効果が表れてしまいます。
気持ちが高ぶりすぎて、強引な要求を相手にしてしまったり、血流がよくなりすぎることで神経の伝達が鈍くなって男性は勃ちにくくなったり、また女性も感度が鈍くなったりします。
そして記憶力も曖昧になるので、せっかくの愛の営みの時間をあまり覚えていなかったり、相手をいたわることができなくなったりしてしまうことにもつながります。気持ちだけが先走って興奮し、体は不感ぎみになる、そんなチグハグな状況がお酒によって引き起こされることが多々あるのです。
そこで本当に快感を求めるのであれば、お酒を飲んでの交わりはおすすめしません。より気持ちよくなりたいなら、断然シラフがいいでしょう。
◆気持ちを盛り上げたいならお酒ではなくボディタッチで
ただ、エッチをする際に、お酒の力を借りないとそういう気持ちになれない、という方も結構いらっしゃるかと思います。いきなりエッチな気分になれなかったり、照れくささがあったり、そんなときにお酒を飲むことでお互いのスイッチを入れるカップルも多いと思います。
しかしながら、逆に言えば「お酒を飲まないとできない関係性」を築いてしまうことにもつながるんです。
お酒なしでできなくなってしまうと、さまざまな不具合が生じます。前述の通り、適量を超えることで男性の機能が果たせなくなり、それをきっかけにセックスレスになってしまったり、また酔ったことで前戯がおざなりになって満足のいく営みができなくなって不満が溜まってしまったり…。
適度なお酒を否定するつもりはありませんが、よりカップルとしてのラブライフを充実させたいのであれば、「シラフでもできる関係性」を築くべきだと思うのです。
でもそれだとそういう気分になれない、そんな人はぜひともお酒の代わりに「ボディタッチ」を増やしてみてください。これは愛撫というほど本格的なものではなく、肩をほぐしあったり、手を握り合ったり、どちらかというと「簡単なマッサージをし合う」イメージでしょうか。
そんなじゃれあいの中から「エッチな気分のスイッチを押す」関係性が築けるようになれば、お酒の力を借りずとも、その気になれるようにしだいになっていきます。
長い目で見れば、お酒なしでできるようになったほうがメリットだらけなんです! より充実した夜の生活を送りたいのであれば、「ノンアルコール」で楽しめるようになっていただけたらと思います。
次回も性に関わる少しだけ役に立つ情報をお伝えできればと思いますので、お待ちいただければ幸いです。
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性感セラピスト 右京
日本一予約の取りづらいお店として有名な日本最大級の女性専用性感マッサージ店「萬天堂」在籍のトップセラピスト。在籍約1年で500件近くの口コミ数を誇り、また圧倒的なリピート率で人気を博している。