誰もが悩む「クォーターライフ・クライシス」とのつきあい方
キャリア、恋愛、結婚、出産―― どうして私たちはこんなにもやもやしなければならないの!? いえいえ、悩んでいるのはあなただけではありません。
25歳を過ぎるとだれしも訪れる「クォーターライフ・クライシス」という幸福低迷期。無理に抜け出そうなんて考えなくていい!上手につきあって、乗り越えていきましょう。
「クォーターライフ・クライシス」とは?
20代中盤~30代前半にかけて陥りがちな〝幸福低迷期〟のこと。女性は結婚、出産などのライフイベントと重なり、焦りや不安感を抱く人が多いのだそう。2001年ごろからイギリスなどで浸透し始め、近年は日本でも話題に。
Oggi読者に聞いた「あなたが現在、不安や悩みを感じていることは?」
(複数回答)
お金 ── 67%
仕事・キャリア ── 63%
将来・老後 ── 59%
健康・美容 ── 54%
出産 ── 52%
人生の様々な“もやもや”に寄り添うエンタメ作品 12選
そんなクォーターライフ・クライシス真っただ中のOggi世代に効くエンタメ作品をご紹介!
恋愛・結婚にもやもやしたらヒントがもらえる!?
『東京タラレバ娘』(マンガ/ドラマ)
「あーだったら」「こーしてれば」ばかり言っている女性3人が、現実にブチ当たる。原作マンガも吉高由里子主演のドラマも共感度100%。「30歳を過ぎてもなんだかんだ楽しく生きていけそうだな~、と思えた」(29歳・事務)
『四月になれば彼女は』(映画/小説)
かつての恋人からの手紙と姿を消した婚約者…10年にわたる愛と別れを描く。原作者は川村元気、映画は佐藤 健・長澤まさみ・森 七菜主演。「したいことは後回しにせず後悔しないように生きようと思えます」(32歳・メーカー)
『プラダを着た悪魔』(映画)
一流ファッション誌の編集部で働くことになった女性が、悪魔のような編集長に振り回されて…。「仕事・恋愛・友情…etc. 働く女性の大切な要素が詰まってる! ヘコんでもまた頑張ろう、という気持ちに」(31歳・サービス業)
『ドクタースランプ』(韓国ドラマ)
今年1月にNetflixで配信開始された韓国ドラマ。高校時代のライバル同士だった男女が医師になり、スランプに陥ったときに思いがけず再会。「心の不調に苦しむふたりが支え合い、再生していく様子にキュン♡」(32歳・自営)
仕事に、出産・育児に… 悩んだときに元気が出る
『マイ・インターン』(映画)
若くして成功した女性社長が、シニア・インターンとして採用された70歳の新人男性を頼りにするように。「仕事をしながら家族を大切にする難しさを描きつつ、希望を見出せる。どちらも頑張ろうという前向きな気持ちに」(32歳・メーカー)
『凪のお暇』(マンガ/ドラマ)
人の顔色を常にうかがい、理不尽に仕事を振られ放題な女性が、会社を辞め家も引き払い、彼氏とも連絡を絶って人生をリセット。「ドラマも原作マンガも好き! 失恋や転職など、アラサーのリアルなエピソードばかり」(36歳・広告)
『メンタル強め美女白川さん』(マンガ/ドラマ)
「あざとくてもかわいくいたい!」がモットーのOL・白川さんが、仕事仲間や女友達の嫉妬やマウントなどを、笑顔で跳ね返す。「他人を自分と比べることなく、心から自分を肯定している白川さんを見ていると元気がもらえる!」(28歳・医療)
『筋トレが最強のソリューションである 〜マッチョ社長が教える究極の悩み解決法〜』(書籍)
仕事がうまくいかない、メンタルがボロボロ…といった世の中の99%の問題は、筋トレとプロテインで解決すると説く。「脳みそまで筋肉=〝脳筋〟本ですが(笑)、実はちゃんと脳科学に基づいている。サラッと読めるのも◎」(31歳・IT)
いろいろあっても… ポジティブな気持ちにしてくれる
『アイ・フィール・プリティ! 〜人生最高のハプニング〜』(映画)
容姿にコンプレックスがある主人公が、ジムで頭を打ち、自分自身が絶世の美女に変身したと勘違い。自信を持ったことで輝き始める。「思い込みや勘違いが大きなパワーになると教えてくれる。悩みも吹き飛びます!」(30歳・専門職)
『ブラッシュアップライフ』(ドラマ)
地元系タイムリープ・ヒューマン・コメディ。平凡な人生を赤ちゃんからやり直すことになった女性は…。「昨年の大ヒットドラマ。最終的には『今ある人生をよりよく悔いなく生きる』ことが描かれていて、明るい気持ちに」(32歳・メーカー)
『夜明けのすべて』(映画/小説)
パニック障害、PMSを抱える男女と周囲の人々の日常が丁寧に描かれている。映画は松村北斗、上白石萌音主演。「ふたりは恋にも落ちないし、劇的な展開もないけれど、鑑賞後は温かい気持ちに。心が疲れているときにおすすめ」(35歳・医療)
『3人勘女@カマたく』(YouTube)
チャンネル登録者数 42.8万人(’24年5月13日現在)。日々の些細な悩みやもやもやを吹き飛ばす動画が大人気。「親しみやすいゲイの3人が物事を面白おかしく語る姿が痛快! ときにはグサッとくる言葉もあり考えさせられます」(33歳・公務員)
2024年Oggi7月号「悩んで上等!これが働く私の生きる道」より
イラスト/green K 構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部