「バイブス」の意味って?
「バイブス高い!」「バイブスやばい!」
ごく当たり前のように使われている「バイブス」は、もともとはアメリカをはじめとする海外のヒップホップ音楽やラップ音楽、レゲエ音楽などで、「ノリ」「フィーリング」「気合」を意味する表現として使われていました。
日本でも、2000年代から音楽業界でレゲエ用語、HIPHOP用語として使われはじめ、雰囲気やテンション、ノリや気合いを「上がる・下がる」「高い・低い」「良い・悪い」で表現されています。
英語のバイブス(vibes)は直訳すると、気持ち、(言葉がなくても伝わってくる)雰囲気、心の中、考え方、バイブレーションといったことを意味します。
本来の語源について
Vibes(バイブス)という単語はもともと、Vibration(バイブレーション)の略語。
Vibrationとは、振動、ふるえること、音を細かくふるわせる、という意味で用いられますが、バイブスとして使う時は、気持ちがぞくぞくする、ワクワクする、といった、感情の揺れ動きを表します。
一般的に使われる場合の意味は
基本的には若者言葉なので、時と場所を選んで使いましょう。ビジネスシーンなどではあまりおすすめできません。クラブやカラオケなどで盛り上がった時にはぜひ、積極的に使ってみたい言葉!
バイブスの正しい使い方は? 例文をご紹介
「バイブス上がってきた!」
いわゆるギャル語でいうと、バイブス=テンションの意味で使われます。気分が上がる、下がるという意味に近いですね。
「初対面だけどバイブス合うね」
ノリが同じで気が合う、という意味で使われます。同様に「~いい」「~悪い」もノリ、雰囲気に置き換えると分かりやすいかもしれません。
「バイブス高めでいこう」「バイブス高すぎ」
感情が高まっている時、「萌え~」というニュアンスで使われます。
「バイブス上がってる」の類義語は
気分、ノリ、雰囲気、感情が高ぶってる、などを意味する言葉なので、「テンション」や「フィーリング」といった言葉が当てはまります。
ただし「テンション」は物事に対する緊張感、不安という意味ですが、「不安が高まる→気持ちが高まる」という誤用から、高揚する・興奮するという意味でも用いられるようになってきました。
「バイブスが下がっている」の類義語は
「チケットが取れなくて、バイブス下がる」といった使い方をされますが、気分が萎える、テンション下がるという意味と同じです。
最後に
音楽やダンス業界などで使われていたバイブスという言葉が、広く一般に認知されるようになったのは、2011年にギャル雑誌「egg」がきっかけでした。
この雑誌のカリスマモデルだった今井華さんです。フジテレビで放送されていた『テラスハウス』や『踊る! さんま御殿!!』(日本テレビ)などに出演した際に、番組内で「バイブスやばい」「バイブス高い」と発言したことで、広く使われるようになり、今はSNSなどでも、よく目にするようになりました。
TOP画像/(c)Adobe Stock