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「レベチ」の意味や由来、使うタイミングは?
会話の中で「レべチ」という言葉が出てきたことはありませんか? 何かの省略形だとは分かりますが……。若者を中心に様々な場面で使われているこの言葉の意味や由来、使い方をご紹介していきます。
◆「レベチ」の意味
「レべチ」とは「レベルが違う」という意味です。「レベルが違う」略して「レべチ」という典型的な若者言葉由来の省略ワード。特に、レベルが違うほど「すごい」というニュアンスが含まれています。「桁外れである」「すごすぎて格が違う」「一際秀でていてすごい」といった様子を指している用語。
◆「レベチ」の由来
「レベルが違う」を省略して作られた言葉です。元はインターネット上で使われていたものが2015年頃に女子高生の間で流行し、2019年には若者の間でトレンドになりました。
また似たような省略語としては、「段違い」という言葉を略した「ダンチ」や、「次元が違う」という言葉を略した「ジゲチ」があります。
◆「レベチ」を使うタイミングは?
物事のレベルの高さに感激した際に使います。対象は人の容姿、食べもの、作品など何でもアリ。カッコよさ、可愛さ、スキルなど様々なジャンルの質の良さを賞賛するために使うことができます。
「レベチ」の使い方は? 例文でチェック
では、実際の使い方をご紹介しましょう。
「あの子の可愛さはアイドルの中でもレベチだよ」
可愛さが一際秀でていてすごい、つまり桁外れに可愛いという意味。周りの人と比べて、一つ上のレベルにいると考えると、言葉のイメージがしやすいですね。
「彼は頭がレベチ過ぎて、敵わない」
頭がレべチとは、頭が良いということ。頭が良すぎて「すごい」という気持ちを表現しています。ここでも、自分のいるレベルと相手のいるレベルが違うということが強調されていますね。
「あの選手はレベチだから、勝てっこない」
スポーツかなにかで、非常に強いこと、成績が優秀なことを表しています。単に「すごい」というのではなく、「レべチ」というだけでその気持ちがより強調されますね。
「レベチ」の類語にはどのようなものがある?
「レべチ」の使用例を見ていったところで、似た言葉もおさえておきましょう。
ダンチ
「段違い」(ダンチガイ)を省略した言葉。意味は「レべチ」とほぼ同じだと言えます。SNSなどでは「クオリティがダンチ」「迫力がダンチ過ぎる」といった使用例が見られます。
ジゲチ
「次元が違う」(ジゲンガチガウ)の省略語。これは「レべチ」よりも更に上の表現だとされています。ただ、次元よりもレベルの方が親しみやすいからか、若者たちは「レべチ」の方を好んで使っているようです。
エグい
度を越しているという意味の「えげつない」が基になった言葉で、「キツイ」「厳しい」といった負の側面を主張するものでした。しかし次第にその側面が弱まり、「すごい」といった肯定的な賞賛にも使われるように。「度を越してすごい」という意味で、「エグい」と「レベチ」は似ていると言えます。
今おさえておきたい「若者言葉」5選!
ここまで見てきたように、10代~20代の若者を中心にどんどん新しい言葉が生み出されています。ここからは「レベチ」の他にも、5つの若者言葉をご紹介していきたいと思います。
沸いた
嬉しいことがあってテンションが上がり、興奮したときに使う言葉。お湯が沸騰した時のように、気持ちがわっと盛り上がった状態を指します。例えば「好きな芸能人を見て、沸いた!」と、感情を最大限に表現できるのが売りです。
ぴえん
ショックな出来事があった時、とびきり嬉しい事が起こった時、泣き出してしまいそうな心を表してこの「ぴえん」が使われます。もとになっているのは、泣き顔の顔文字を表現した「ぴえーん」というオノマトペ。音の響きからも、可愛らしい印象を与えます。
エモい
「何とも言えない気持ち」を表すときに使われる言葉です。美しいものや、懐かしい景色を見た時に心が揺れ動く、そんな状態のことを言います。写真やイラスト、文章など多様なものに対して「エモい」が使われます。
しか勝たん
「○○が最高」「○○に勝るものはない」という意味で、自分の好きな物を全肯定するダイナミックな言葉です。溢れんばかりの愛を表しており、若者言葉らしさが全開。「○○しか勝たん」の○○の部分に好きなアイドルや食べ物、キャラクターなどを当てはめて、ナンバーワンだ! と称賛します。
じわる
「じわじわとくる」を省略した言葉。特に笑えることや面白いことに対して用いられます。つまり「じわじわと後から面白さが込み上げてくる」という意味です。「込み上げてくる」という微妙な心の動きを短い言葉で端的に表現しています。
最後に
「レベチ」について、いかがだったでしょうか? 省略語だからこそ、一つの言葉で広い範囲の意味を表すことができるようです。また、若者言葉は短い言葉で、その時感じた感情をガツンと表現できるのが特徴ですね。今後、気持ちを表す新たなボキャブラリーとして、ぜひ使ってみてください。
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