「詰んだ」の意味や使い方とは?
TwitterやInstagramなどのSNSでよく見かける「詰んだ」。この「詰んだ」は、若者の間で流行っている「若者言葉」のひとつです。
それでは、この「詰んだ」が一体どういう意味の言葉なのか、あなたは知っていますか? 今回はこの「詰んだ」の意味や使い方、そして「詰んだ」の他に流行っている若者言葉について紹介していきたいと思います。
◆「詰んだ」の意味
まず「詰んだ」の辞書的な意味について。元々、「詰む」には「行き詰まること」「将棋で王将の逃げ場がなくなること」といった意味があります。この「詰む」を過去形にしたのが「詰んだ」です。
それでは、若者言葉の「詰んだ」は一体どのような意味で使われているのでしょうか。実は若者言葉の「詰んだ」には、「手の施しようのない事態になったこと」「目の前の状況に対処することをあきらめた様子」を意味しています。
辞書的な意味とよく似ていますね。ただし、若者言葉の「詰んだ」と辞書的な意味の「詰んだ」は使うタイミングが違います。それでは、若者言葉の「詰んだ」は一体どんなタイミングで使うのでしょうか?
◆「詰んだ」を使うタイミングは?
まず「手の施しようのない事態になったこと」を表す、「詰んだ」を使うタイミングについてです。この「詰んだ」は、ゲームでゲームオーバーになることが避けられないときや、試合などに負けることが確定したときに使います。
「詰んだ」のもうひとつの意味である「目の前の状況に対処することをあきらめた様子」。日常生活でよく使われるのは、こちらの意味です。こちらの「詰んだ」は、今の状況に対して絶望してしまい、対処しようという意欲を失ったときに使います。
絶望、というと使う場面は限られているように感じますね。絶望という言葉が使われているものの、実は若者の中ではショックな気持ちを気軽に伝えたいときに使われています。
ただし、時には本当に深刻な状態のときや精神的に追い詰められている場合に使うことも。ラフな場面でも使える言葉だからこそ、相手の性格や状況で判断することが必要です。
「詰んだ」の使い方は? 例文でチェック
「詰んだ」の意味や使い方について、ご紹介しました。それでは実際にどのような使い方をするのか、3つの例を挙げて紹介します。
1:「課題の提出が昨日までだったのに忘れてた、詰んだ」
「手の施しようがなくなった」という意味で使われています。そこまで深刻ではない出来事やよく起こる出来事に対して使われることが多いです。
2:「このステージのボス、絶対勝てないわ。詰んだ詰んだ」
深刻ではない出来事の中でも特にどうでもいい出来事や、物事に対して投げやりになったときには、繰り返して使われることもあります。
3:「内定取れなかったし、4月からニートになる。人生詰んだかも」
「詰んだ」を使った表現の中でも、「人生詰んだ」は特によく見かける表現です。就活に失敗したときや借金、失業などをしてしまい、想定していた生き方ができなくなったときに使われます。
「詰んだ」の類語にはどのような若者言葉がある?
「詰んだ」と似た言葉を持つ若者言葉は他にもあります。「詰んだ」を言い換えたいときに使ってみてはいかがでしょうか?
無理ゲー
「無理ゲー」は「攻略することが無理なゲーム」の略語です。難度が高くて「詰んだ」状態になったときは、こちらの表現を使うことができます。「ステージで発表とか無理ゲーにもほどがある」といったような使い方をします。
オワタ
「終わった」という言葉から生まれた言葉です。「物事が終了したとき」や「どうしようもない状況になったとき」「全体的に崩壊してしまったとき」に使われます。「人生オワタ」や「学生生活オワタ」といった表現で使いますよ。
やばたにえん
若者がよく「やばい」という言葉を使うのを、聞いたことがあると思います。「やばたにえん」は、この「やばい」に「永谷園」がくっついた言葉です。特に女子中高生の間で使われている言葉です。
最後に
「詰んだ」についてのご紹介でした。いかがだったでしょうか? 若者言葉を知っていれば、部下とのコミュニケーションも円滑にすることができます。「詰んだ」の意味や使うタイミングを覚えて、一度使ってみてはいかがでしょうか。
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