初夏を感じる食材! 旬の「とうもろこし」
色とりどりの夏野菜がスーパーに並ぶ季節が到来! その中でも、今回は「とうもろこし」の効能について、薬膳的視点でお教えします。とうもろこしには美容にも、初夏の不調にも役立つ効果がたくさん! ぜひ普段の食事に取り入れてくださいね。
この時期に食べるべき理由4つ
とうもろこしにはいくつかの薬膳的効能がありますが、やはり旬の野菜には、旬の時期に食べるべき理由があります。
1:むくみの改善
まず挙げられるのは「利水」の効果。つまり水の代謝を良くしてくれます。不安定な気候が続くこの時期は、湿度が高く体表からの水分蒸散が上手く行かないので体内に水分が滞りがち。さらに気圧が低いので、むくみを感じる方も多いのでは? とうもろこしにはむくみ改善の効果があります。
2:胃の調子を整え、便通も改善
水分代謝に加えて、お腹の働きを助ける効能があります。胃の機能を補って、元気のもとの「気」をつくる働きが。暑さで食欲が落ちている人にもおすすめです。
さらに食物繊維が豊富で、穏やかに便通を改善してくれる効果も。
3:とうもろこしのひげにも注目!
とうもろこしの皮をむくと出てくる「ひげ」。これにも効能があるんです! 「とうもろこしのひげ茶」は有名ですが、これはひげを炒ったもの。とうもろこしの実の部分よりも高いむくみ改善効果があります。とうもろこしをたくさん手に入れたら、ぜひひげは捨てずにトライしてみて!
4:夏野菜なのに、体を冷やさない
体を冷やす性質を持つ涼性〜寒性の夏野菜が多い中、とうもろこしは「平性」。体の火照りを冷ましてくれる夏野菜はぜひ夏にとりたいものですが、現代はクーラー環境や冷たいドリンクですでに内臓が冷えていることが多いのです。体を冷やさないとはいえもちろん、食べ過ぎには要注意ですよ!
いかがでしたか? 旬の食材「とうもろこし」、効能を意識して不調改善に役立ててくださいね。
大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。日本中医学院(旧・国立北京中医薬学大学日本校)卒。よく食べよく飲むOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。