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2017.11.17

やっかいな「そもそも」星人と「結論から」星人の攻略法|対人コミュニケーション術

【理系男子のトリセツ6】日本でただひとりの「ビジネス数学の専門家」が、理系男子のアタマの中や典型的な行動をわかりやすく解説。

深沢真太郎

理系男子。もしかしたら「苦手なタイプかも…」と思っている方も多いのでは? サッパリ理解できない彼氏の言動。すれ違いばかりの同僚。理屈っぽくてイヤな上司…。今回は、「そもそも…」「結論から言って」といったフレーズを好む、理系男子の攻略法についてです。

「そもそも星人」と「結論から星人」の攻略法は、あなた自身がそのフレーズを使うこと

宇宙人
(c)Shutterstock.com

前回は、「専門用語」を使いたがる理系男子の対処法について、解説しました。

今回は、さらに理系男子が好んで使うフレーズを2つ、ご紹介します。

「そもそも…」
「結論から言って」

あなたの上司や先輩などの中に、「ちょっと待って。そもそもさ…」といった発言をする人はいませんか?
その人は「そもそも星人」です。

同じように、とにかくなんでも「結論から言え」というタイプもいませんか? この人は「結論から星人」です。
(「そもそも星人」と「結論から星人」はあくまで私がオリジナルでつくった造語です)

なぜ理系男子にはこの2パターンが多いのか。

「そもそも…」というのは、物事の定義を確認するときなどに使われます。たとえば「そもそもこの会議の目的はなんだっけ?」「そもそも生産性の定義ってなに?」といった具合です。

かつて皆さんも勉強した数学は、すべて定義が最初にあってからスタートする教科です。たとえば「直線」「線分」「半直線」といった用語もそれぞれきちんと定義しないことには、問題を作成することすらできません。

理系の勉強をしっかりやってきた人は、定義がとても重要であり、定義が変わればすべてが変わることを知っています。これが、「ちょっと待って。そもそもさ…」と言いたい心理です。

一方、「結論から言って」というフレーズは皆さんにもおなじみでしょう。無駄なことを嫌い、理路整然としていることを良しとする理系男子は、やはり

「結論から…」を好む人が多いように思います。

私自身もこの「結論から星人」です。今回のこの記事の構造もまさに「結論から」になっていますよね。

では、このような人にどう接していけばよいか。もっとも困るのは仕事でプレゼンテーションするときや、プライベートで何かを説明するときなどでしょう。

正直、どちらもあまり言われたくないフレーズですよね。でも対策はとても簡単。あなた自身がそのフレーズを使えばいいのです。

<そもそも星人の攻略法>

→とにかく「ちょっと待って。そもそもさ…」と言いたい人ですから、そのフレーズを言う必要がない状態をつくればいいのです。つまり、そのテーマの大前提や定義をしっかりはじめに伝えること。「まずはそもそものところ、◯◯◯の定義ですが…」といった切り出し方がベストです。

<結論から星人の攻略法>

→とにかく初めに結論がないとイヤな人ですから。何はともあれまずは結論をはじめにしっかり伝えること。「まずは結論から申し上げますと…」といった切り出し方がベストです。

宇宙人 交流
(c)Shutterstock.com

理系男子はこの2パターンが多いというのが私の結論です。

ぜひあなたの上司や先輩がどちらのタイプか、見極めておくことをオススメします。

見極めるコツは、普段からその人の発言をよくチェックしておくこと。口から出る言葉はその人を表します。「そもそも…」が多い人、「結論から…」が多い人、気にかけておけば必ず掴めます。

もしどちらでもない文系男子の場合は、むしろ雑談などをたっぷりしてから本題に入ったほうがスムーズかもしれません。

逆に理系男子は目的や生産性のない雑談は嫌う傾向があります。すぐに本題に入るほうが得策でしょう。

人とのコミュニケーションって、難しいものですね。
ではまた。

深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/人材教育コンサルタント

BMコンサルティング株式会社代表取締役/多摩大学非常勤講師/理学修士(数学)
ビジネスパーソンの思考力や数字力を鍛える「ビジネス数学」を提唱し人財育成に従事。著作多数。
文化放送「The News Masters TOKYO」ニュースマスター
ラジオ『深沢真太郎のビジネス数学カフェ』パーソナリティ
パールハーバープロダクション所属(文化人タレント)
国内初のビジネス数学検定1級AAA認定者
公式チャンネル「ビジネス数学TV」

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