前回の記事では、理系男子に対する考え方についてお伝えしました。
世の中は、データで溢れ、AIが仕事をこなし、生産性がさらに求められる現代…。理系の能力こそ、社会で求められているのかも? なんて思ったりしますよね。
でも、必要以上に理系の能力をリスペクトする必要はなく、むしろそんな人物(特に理系男子)を、うまく使いこなし、うまく付き合うことで、自分の人生や仕事を豊かにしていける可能性があるのです!
「科学的に…」 理系男子がとにかく言いたがるのは、理由がある!
今回から、いよいよ具体的に理系男子の生態(?)と、その対応方法についてお伝えしていきます!
まずは、「理系男子が好むフレーズ」がいくつかあるので、それをチェックしていきましょう。今回ご紹介するフレーズはこちらです。
「科学的に」
なんとなくイメージ湧きますよね(笑)。特に理学・工学・医学・薬学の研究者などは、好んで使いたがるようです。
理系男子は、とにかく科学的な根拠が大好物! あなたの職場でも「根拠」が大好きな上司がいたりしませんか? もしかしたら、その上司は、典型的な理系男子かもしれません。
実は、これには理由があります。理系出身者は、大学などで論文を書く経験をしてきているはずです。その際、実験などを通じて得たデータやロジカルな説明が求められます。
それがないものは、根拠がないものとして評価され、認められないのです。大袈裟に思われるかもしれませんが、理系男子にとって「科学的な根拠」は命なのです!
「それ、科学的に証明されているの?」
文系の皆さんには、単なるカッコつけたフレーズのようにしか聞こえないかもしれませんが、実は理系出身者にとっては、とても自然な発言なのです。
ですから、もしあなたの上司や同僚、恋人などがこのフレーズを発したら、「はあ?」という言葉をグッと飲み込んで(笑)、ぜひ次の一言で応対してあげてください。
「わからない。でもその発言、さすが理系アタマね」
そして、ここでのポイントは、それ以上何も言わないこと。必ずここで会話を終わらせてください!
ここで会話を続けてしまうと、理系男子のお得意な「べき論」と「知識自慢」が始まってしまいます(私自身も日頃から気をつけていますが…)。実は先ほどのあの一言だけで、理系男子はすでに満足しているんですよ。
余談ですが、最近ベストセラーになったビジネス関連の書籍にこのようなものがあります。
『科学的に元気になる方法集めました』(堀田秀吾/文響社)
『「学力」の経済学』(中室牧子/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
前者には、そのフレーズがそのまま入っていますね。後者は、大ベストセラーになった1冊ですが、本書のコンセプトが『今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的根拠から解き明かした画期的な一冊』でした。
これはあくまで私の仮説ですが、おそらく理系男子もたくさん手に取ったのではないでしょうか。実は私もその中のひとりです。科学的根拠のあるものは、信じるのです。
理系男子の好きなフレーズとその対応方法をご紹介しました。次回以降も続きますので、お楽しみに。
深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/人材教育コンサルタント
BMコンサルティング株式会社代表取締役/多摩大学非常勤講師/理学修士(数学)
ビジネスパーソンの思考力や数字力を鍛える「ビジネス数学」を提唱し人財育成に従事。著作多数。
文化放送「The News Masters TOKYO」ニュースマスター
ラジオ『深沢真太郎のビジネス数学カフェ』パーソナリティ
パールハーバープロダクション所属(文化人タレント)
国内初のビジネス数学検定1級AAA認定者
公式チャンネル「ビジネス数学TV」