書類を作成するときやメールを送るときに「あの表現はどんな漢字を使うんだっけ……!?」と不安になることもありますよね。
また、尊敬していた上司が、間違った表現を使っていたら「指摘すべき!? それとも……」などと、悩んでしまうことだってあります。
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「幣社の製品一覧でございます」この文章は正しい? 誤り?
正解は?
誤り
「へいしゃ」の表記が誤り。正しくは「弊社」と書きます。似ている漢字だから、紛らわしいですよね。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では50%の人が正解しておらず、半数が間違った表記を「正しい」と思ってしまっています(2017年10月23日現在)。
「弊」は「破れたもの」などの意味があり、自分の物などにつけて、へりくだる気持ちを表します。「幣」は「紙幣(しへい)」「貨幣(かへい)」などに用いられる別の字です。
※ ※
へい【弊】
[常用漢字][音]ヘイ(漢)[訓]ついえる
(1)物が破れてぼろぼろになる。ついえる。「弊衣・弊履」
(2)からだがぐったりとなる。「疲弊」
(3)たるんで生じた害。「弊害・弊風/悪弊・旧弊・語弊・時弊・宿弊・積弊・通弊・病弊」
(4)自分に関することに添えて謙遜を示す語。「弊屋・弊誌・弊社・弊店」
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ