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たとえばこれからの時代、あなたが仕事で中国語が喋れるようになることは重要かも??
とはいえ、そのために費やす費用・時間・労力を考えると…と思いますよね。そこで発想を変えて、無理に喋れるようになろうとするのではなく、すでに喋れる人をうまく頼ればいいと思いませんか? 外国人をアルバイトに雇用するなどは、まさにこれ。今回はそんなお話です。
文系出身者が今さら理系アタマを目指す必要はない!
ビジネス誌やビジネス書のなかで、このようなニュアンスの表現を目にしたことがありませんか?
「これからは理系脳が必須である」
「AI時代だからこそ、理系が…」
「理系アタマが持つ分析力や思考力が…」
「理系出身者のほうが年収が…」
理系であることが正義として論じられているように感じますよね。
さらに「だからあなたも理系アタマを手に入れないとダメ」と言われているように感じませんか。そんなに理系ってスゴいの? そんなに理系って偉いの? なんだかちょっと抵抗を感じちゃいますよね。
私自身は「超」がつく理系であり、そのリテラシーが世の中で重要になってきていることは同意見。でも、もし私があなたに「理系アタマを手に入れたら?」と言ったとして、皆さんの感情はおそらく「そんなアタマいりませんけど」のはずです(笑)
わかりやすく説明するために、理系出身者ではない人を文系出身者と表現します。文系出身者のなかには、理系のお勉強が肌に(脳に?)あわず、消去法で文系を選択した人も多いはずです。そんな人たちに対して、大人になってから今さら「大事です。だからあなたも今から理系アタマを手に入れましょう!」だなんて、ムリに決まっていますよね。
ならば結論はひとつ。文系出身者の人は今さら理系アタマを目指す必要などないのです。周囲にいる数少ない理系アタマの人をうまく頼ればいいのです!
統計的に理系は男性が多い(※)。大事なのは、理系男子にいかにうまく動いてもらうか、いかにうまく付き合うか。これが自分の人生や仕事を豊かにしていくと思いますよ。
理系男子に対する考え方
「目指す」「憧れる」→ ×
「うまく頼る」「うまく付き合う」→ ◯
この2行が今回のワンメッセージ! そしてこの連載の重要なコンセプトです。
データで溢れ、AIが仕事をこなし、生産性がさらに求められる現代。たしかに理系の能力が社会的に求められているのは事実です。でも、それとみなさんの人生はまったく別の話。理系男子をうまく使いこなす発想を持つと、次回以降の具体的な話が自然に入ってきます。次回もぜひチェックしてくださいね。
※大和総研 科学技術分野における女性研究者の動向 2013.2.26 より
深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/人材教育コンサルタント
BMコンサルティング株式会社代表取締役/多摩大学非常勤講師/理学修士(数学)
ビジネスパーソンの思考力や数字力を鍛える「ビジネス数学」を提唱し人財育成に従事。著作多数。
文化放送「The News Masters TOKYO」ニュースマスター
ラジオ『深沢真太郎のビジネス数学カフェ』パーソナリティ
パールハーバープロダクション所属(文化人タレント)
国内初のビジネス数学検定1級AAA認定者
公式チャンネル「ビジネス数学TV」