理系男子。もしかしたら「ちょっと苦手なタイプかも…」と思っている方も多いのでは? サッパリ理解できない彼氏の言動。すれ違いばかりの同僚。理屈っぽくてイヤな上司…そんな人は必読の理系男子の取り扱い方です。
理系男子に「占い」の話をしても盛り上がらないのは、理由があった…
突然ですが、あなたは占いを信じられますか?
女性は比較的好きな方が多いように感じますが、実は私はまったくと言っていいほど占いを信じません。
意地を張って信じないのではなく、信じることができないというほうが正確な表現かもしれません。
誤解ないように申し上げますが、私は決して占いがダメだとか当たらないものだとか言いたいのではありません。私のような理系男子のひとつの傾向として、占いというものを信じにくい性質があるということなのです。
なぜなのか。そのヒントは、前回の内容にあります。
理系男子はつい「科学的に…」という言葉を好んで使いたがる生き物だと申し上げました。
これはデータや理論の裏付けがないものは認められないという揺るがない哲学(?)があるからです。
たとえばわかりやすい対比をつくるため、ある文系女子と理系男子のふたりがする会話(イメージ)を例としてご紹介しましょう。
文系女性「O型って、大雑把らしいよ」
理系男子「それ、科学的な根拠あるの?」
文系女子「傘を持っていないときに限って夕立ちに降られない?」
理系男子「そうかな? そんなデータ存在しないでしょ?」
文系女子「手をすべらせてトーストを落としたときって、たいていマーガリン塗った面が下になっているよね」
理系男子「いや、確率50%なんだからそんなこと言えないはずだけど」
とまあこんな具合です。こういうタイプの男性、あなたの周りにいませんか?(苦笑)
もうあなたも想像できると思いますが、こういうタイプは占いというものも同様の価値観で捉えてしまいます。
占い「今日のラッキーカラーは、赤です」
理系男子「なんでそんなことがわかるの? そもそもラッキーカラーの定義は?」
占い「あなたは3年後に結婚するでしょう」
理系男子「何か根拠となる統計でもあるんですか?」
純粋に楽しめばよい占いも、理系男子にはなかなかそう割り切れないところがあるのです。
ですからこういう男性の前ではできるだけ「占い」の話はしないほうが得策。あなただって「なんで?」や「根拠は?」といった不毛な会話につきあうのは嫌ですよね。
過去のデータから数学的に算出している天気予報の降水確率は信じるけれど、科学的な証明がなく、よくわからない占いは信じられない。理系男子とはそういう人種なのだと割り切ってうまくお付き合いください。
もちろん占いというものが人を幸福にし、人生を変える可能性を持つすばらしいものであることは私自身も理解しております。考えようによっては、理系男子は単に不器用なだけなのかもしれません。「面倒くさい人種」ではなく、「ちょっと不器用なところがある」くらいに思っていただけるとありがたいです。
ではまた次回。
深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/人材教育コンサルタント
BMコンサルティング株式会社代表取締役/多摩大学非常勤講師/理学修士(数学)
ビジネスパーソンの思考力や数字力を鍛える「ビジネス数学」を提唱し人財育成に従事。著作多数。
文化放送「The News Masters TOKYO」ニュースマスター
ラジオ『深沢真太郎のビジネス数学カフェ』パーソナリティ
パールハーバープロダクション所属(文化人タレント)
国内初のビジネス数学検定1級AAA認定者
公式チャンネル「ビジネス数学TV」