【目次】
・【生理】茶色い少量のものの正体は?
・【生理】どうして茶色い血が出るの?
・【生理】茶色い少量の血やオリモノはストレスが原因の場合も出る
・【生理】茶色い血が少量で長期間続く場合は?
・【生理】茶色い血が出たら、普段の生活の見直しを
【生理】茶色い少量のものの正体は?
そろそろ生理が始まりそう…という時、下着に少しくらい血がついていてもびっくりはしませんが、茶色い何かがついていると「何か子宮の病気かな」と不安になります。
ですが、生理前に少量出るこの茶色いものは、生理の始まりのまだ少ない経血であることが多いのです。
【生理】どうして茶色い血が出るの?
妊娠の準備のため厚くなっていた子宮内膜は、妊娠がなかった場合には子宮の壁から剥がれ落ち、経血とともに体の外に排出されます。
これが生理と言われるものです。
子宮内膜が厚くなるのも剥がれるのにも、ホルモンの働きが関係します。子宮内膜が剥がれる時に必要となる女性ホルモンは卵子から出るのですが、その卵子の成長が悪いと子宮内膜の壁も厚く育ちにくくなることがあります。
子宮内膜の厚みが少ないと、当然剥がれ落ちるものも少なくなり、そういう場合は最初の経血の量が少なく、排出までに時間がかかるので、血が茶色っぽくなるのです。
卵子の成長が悪いというのは排卵障害の一つで、ホルモンバランスが崩れている時に起こりやすい症状です。
【生理】茶色い少量の血やオリモノはストレスが原因の場合も出る
排卵障害と聞くと、とても深刻な病気のように聞こえますが、ストレスや睡眠不足、過労などで体に負担がかかり、ホルモンバランスを崩すというのは誰にでもあること。
それが理由で、生理の始まりに少量の茶色い血やオリモノが出ても、心配することはありません。
【生理】茶色い血が少量で長期間続く場合は?
生理の始まりが茶色い血で、あとはいつもの赤い経血になるようなら問題はありません。
しかし、血でもオリモノでも茶色いものが少量ずっと出ている場合は、注意が必要です。
子宮内に子宮筋腫や良性のポリープができている場合は、その表面が出血しやすいのでそれがオリモノとして出てくることがあります。生理でないのに茶色い血やオリモノが出続けるということは、そういう病気がある可能性があるのです。
子宮筋腫やポリープがあるかどうかというのは超音波検査を受ければすぐわかるので、あまりに長く茶色い血やオリモノが続いている人は、この検査を受けることをおすすめします。
1〜2か月くらい前に婦人科検診などを受けていて、子宮筋腫やポリープなどがない、がん検診でも大丈夫と言われているなら、しばらく様子を見てもいいですが、前回の婦人科検診から半年以上過ぎている場合は、状況が変わっていることもあるので受診した方が安心です。
ただし、生理が始まってしまってからでは検査ができないので、終わってから病院に行くようにしましょう。
【生理】茶色い血が出たら、ホルモンバランスが崩れているサイン! 普段の生活の見直しを
深刻な病気ではないにしても、ホルモンバランスが崩れているサインであることには変わりはありません。体の変化を見つけた時に、自分の生活を見直してみることはとても大切です。
食べるもの、眠り方、今悩んでいるストレスの元など、自分の生活の中身を振り返って、思い当たる部分は、どうしたら改善できるか考えてみましょう。
体から出た不調のサインは見逃さず、最初&小さい時にしっかり解決するおくことが、あなたの体を守ることに繋がります。
初出:しごとなでしこ
教えて下さったのは…三浦彩子先生
聖マリアンナ医科大学大学院卒業後、産婦人科専門医、婦人科腫瘍専門医取得。現在は聖マリアンナ医科大学病院と、「優ウィメンズクリニック」に勤務。わかりやすい説明と丁寧な診察で、不安になりがちな婦人科も安心して受診できるドクターです。優ウィメンズクリニックは、スタッフは全員女性、おしゃれなインテリアと最新設備が整った女性専用クリニック。なでしこ世代の患者さんも数多く来院しています。