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「相まって」の正しい意味は?
「相まって」とは、ふたつ以上の要素や出来事が重なり合い、ひとつの結果につながることを意味する言葉。
たとえば「円安も相まって物価が上昇した」「努力と周囲からの支えが相まって目標を達成できた」など、ひとつの理由だけでは説明できないときに用いられます。
♦︎「相まって」がビジネスシーンでよく使われる理由
「相まって」は、ビジネスシーンやニュースで頻繁に出てくる言葉。
これは、世の中の出来事の多くがひとつの要因だけでは説明できないことが関係しています。
たとえば、物価高や少子化などのテーマは、ひとつの出来事だけでなくさまざまな要因が重なっている結果ですので、「相まって」という言葉とともに語られる機会が多いのです。
つまり、複雑な状況をシンプルに正しく伝えやすい表現としても「相まって」は重宝されている実態があります。
【疑問】「相まって」と「相乗効果」の違いって?

ところで、「相まって」と「相乗効果」は似た言葉として、しばしば混同されています。
このふたつの言葉の違いを、しっかりとマスターしておきましょう。
♦︎「相乗効果」は基本的に良い結果に使う
「相乗効果」の辞書の意味は次のとおりです。
そうじょう‐こうか〔サウジヨウカウクワ〕【相乗効果】
出典:デジタル大辞泉/小学館
二つ以上の要因が同時に働いて、個々の要因がもたらす以上の結果を生じること。シナジー。
実務上では、基本的に良い結果に使われることが多い言葉で、悪い意味では用いられていません。
♦︎「相まって」は悪いことにも使う
一方、今回のテーマである「相まって」は、良いことにも悪いことにも用いられます。
たとえば「円安と物価高が相まって、生活費が増えた」といった文脈では、悪い意味で使われています。
【赤っ恥事例】「相まって」の意味を誤解!? 違和感のある使い方とは…
ところで「相まって」は普段から使い慣れない言葉であるほど、誤用をしてしまいがちかもしれません。
筆者が実際に遭遇した誤用の例を紹介しましょう。
筆者が、とあるミーティングに出席した日のこと。
司会者が「先日のイベントは、雨が相まって延期になりましたが〜」と、ひとつの要素しかないのに“相まって”を使っていたので、とても違和感がありました。
「相まって」は、必ずふたつ以上の要因がある場合に用いる言葉です。
この原則をマスターしていないと、不自然な使い方になってしまう点には気をつけたいところです。
「相まって」の言い換え例【ビジネス編】

「相まって」は、文脈によってさまざまな言い換えができます。
ビジネスシーンで使いやすい言い換えとシンプルな例文をまとめました。
♦︎「重なる」というニュアンスでの言い換え
「重なって」
「重なり合って」
「組み合わさって」
「相互に作用して」
「影響し合って」
「一緒になって」
<例文>
「忙しさと暑さが重なって(「相まって」でも同じ意味)、体調を崩した」
「円安と原材料高が組み合わさって(「相まって」でも同じ意味)、価格が上昇した」
♦︎良い結果を表す言い換え
「相まって」は、良いことにも悪いことにも使える言葉です。
良い意味で用いるときには、次の言葉に言い換えられます。
「相乗効果で」
「シナジーが生まれて」
「好循環となって」
<例文>
「商品の品質と口コミの相乗効果(「相まって」でも同じ意味)で、人気が高まった」
♦︎悪い結果を表す言い換え
続いては、悪い結果を表すときの言い換え方です。
「拍車がかかって」
「悪循環となって」
<例文>
「寝不足に暑さが拍車をかけ(「相まって」でも同じ意味)、体調を崩した」
「相まって」の疑問に専門家がアンサー

「相まって」にまつわるOggi世代が抱きがちな疑問やモヤモヤに、専門家がワンポイントで回答しましょう。
♦︎Q1:「相まって」は、ビジネス会話でも悪い意味で使っていいんですよね?
A1.使えます。
「相まって」は、良いことにも悪いことにも使える言葉で、ビジネス会話で用いても問題ありません。
♦︎Q2:「相まって」と「相乗効果」との違いをひと言で説明すると?
A2.それぞれに実務上の特徴があります。
実務上では「相乗効果」は良い結果に使われることが多く、「相まって」は幅広い場面で使われています。
♦︎Q3:「相まって」は日常会話でも使える?
A3.使えますが、やや場面を選びます。
「相まって」は、日常会話でも使える言葉。実際に、筆者もたびたび使っています。
ただし、友人との会話ならば「重なって」などのカジュアルな表現のほうが自然でしょう。
「相まって」は上手に使えると便利な言葉
「相まって」は、複数の要因が重なって結果につながることを表す言葉です。
少々堅苦しさを感じがちな表現ではありますが、上手に使えると便利な言葉のひとつ。
ビジネスシーンでは、物事を多面的に捉える視点も求められます。
また、仕事ではすれ違いや偶然、環境やタイミングなどの複数の要素が影響し合ってなんらかの結果が生まれる場面も少なくありません。
「相まって」の意味を的確に捉えたうえで、適切に使いこなせるようになると、ビジネスシーンにおける説得力のある伝え方にもつながります。
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