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「その節は」ってどんな意味?
まずは辞書に書かれている意味を見てみましょう。
その‐せつ
出典:デジタル大辞泉/小学館
その時。その折。
これだけだとなんだかピンとこないかもしれませんが、要するに“以前あった出来事や、お世話になった機会を丁寧に振り返る表現”です。
「その節はありがとうございました」には、「そのときはありがとうございました」という意味があり、以前にあった出来事に対してお礼を述べているニュアンスです。
「その節は」が使われる場面は?

「その節は」が、実務上よく使われる場面をチェックしておきましょう。
Oggis世代が遭遇しやすい代表的な場面をまとめました。
♦︎お礼を伝えるとき
これは、もっともよく使われている場面。
たとえば「その節は大変お世話になりました」「その節はありがとうございました」のように用いられていて、以前の出来事をあらためて振り返りながら、感謝の気持ちを丁寧に伝えられます。
♦︎お詫びをするとき
過去の出来事への謝罪に対しても、よく用いられています。
「その節はご迷惑をお掛けしました」「その節は申し訳ありませんでした」などは、ビジネスでも比較的耳にする言い回し。
相手に対して、改めて謝意を示したい場面で使われています。
♦︎久しぶりに再会したとき
久しぶりに会う相手との会話でも、よく使われています。
たとえば「その節は本当に助かりました」など、会話の切り出しで用いることによって、以前からのつながりを大切にしているニュアンスも伝えられるでしょう。
【疑問】「先日は」「この間」との違いって?
ところで、「先日は」や「この間」は似たニュアンスの言葉です。
似た表現との違いを知っておくと場面に応じて使い分けられますので、それぞれの違いを整理しておきましょう。
♦︎「先日は」
比較的近い過去を指す言葉です。
実務上はメールでよく使われていて、過去を振り返る話題で定番の表現です。
♦︎「この間」
会話でよく使われる表現。
ややカジュアルな印象を醸すので、友人同士であれば自然ですが、ビジネスシーンではあまり用いません。
♦︎「その節は」
今回のテーマである「その節は」は、時期を限定せずに使え、改まった印象を出せる言葉。
数ヶ月前の話でも数年前のことでも使えるので、ビジネスシーンでの挨拶にも用いやすいのです。
「その節は」を使うときの注意点3つ

ところで「その節は」は丁寧な言葉だけれど、違和感を醸す使い方をすれば逆効果にもなりかねません。
Oggi世代が間違えやすいポイントを解説しましょう。
♦︎注意:少し大げさに聞こえる場面もある
たとえば、昨日やおとといの出来事に対して「その節は」といってしまうと、やや大げさに聞こえがち。
この場合は「先日は」としたほうが自然でしょう。
♦︎注意:初対面では使わない
「その節は」は、相手と共有している過去があるのが前提の言葉。
そのため、初対面の相手には使えません。
♦︎注意:多用しすぎない
「その節は」を多用すると、不自然な印象を醸しがちに。
たとえば、メールのたびに使うのは、頻度が高すぎるのでNGです。
本当に振り返りたい出来事があるときにだけ使う言葉と心得て◎。
【実例】「その節は」の意味を知らなくて…大困惑!
ところで「その節は」は、学生時代にはなかなか使わない言葉のひとつです。
そのため社会人になってまもない頃には、意味がわからずに戸惑ってしまうことも…。
筆者の部下だった当時20代半ばの女性(仮にJさんとします)の実例を、本人の承諾を得た範囲で紹介しましょう。
Jさんは、取引先から「その節はありがとうございました』とメールが届いたときに「どの節?」と本気で考えてしまい、戸惑ってしまったそう。
散々考えてみたもののどうにも答えがわからなくて、筆者に「これって、どんな意味ですか? そもそも“節”ってなんですか?」と質問をしてきました。
そのときに、この言葉は『そのときは』という意味だと教えて、Jさんはしっかりと意味を理解したようでした。
「社会人なのに知らなかったことが恥ずかしかった」とJさんは話していましたが、学生時代に使い慣れない言葉ほど、社会に出てから初めて見聞きしがち。
わからない言葉が出てきたときには、しっかり調べて語彙力を鍛えていきましょう。
「その節は」の疑問を解決|専門家がワンポイントアンサー

Oggi世代が抱きがちな「その節は」にまつわる疑問に、専門家が回答します。
♦︎Q1:「その節は」は敬語ですか?
A1.丁寧な表現として用いられています。
「その節は」は改まった馬面で使われる丁寧な表現であり、厳密には敬語ではありませんが、いわゆる“敬語的な表現”といえます。
♦︎Q2:「その節はありがとうございました」はビジネスメールでも使えるの?
A2.使えます◎。
問題なく使えます。
過去のやり取りへの感謝を込めたいときなどに、よく用いられています。
♦︎Q3:友だちにも使えますか?
A3.ケースバイケースでしょう。
言葉としては間違っていませんが、かしこまっている印象に聞こえやすいため、関係性や場面に応じて判断しましょう。
親しい間柄であれば「この前はありがとう」程度のほうが自然です。
「その節は」は、過去の縁を大切にする言葉
「その節は」は「以前はありがとうございました」という感謝や謝意を、丁寧に伝える表現。
「過去の出来事を大切に記憶し、相手との縁を尊重する」という姿勢まで理解をしたうえで使うようにすると、心がこもります。
新たなつながりを求めるだけでなく、過去から続く縁を大切に育んでいくこともビジネスパーソンにとって大切なコミュニケーションスキルです。
「その節は」を上手に使って、上質な人間関係を築いていきたいですね。
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