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2023.11.15

いまさら聞けない、「TPO」とは? TPOの正式名称や内容について解説!

「TPO」「T.P.O.」とは、「Time」「place」「occasion」の頭文字を取り、「日常生活における常識的な礼儀作法を守ること」という意味で使われる言葉です。TPOは、プライベートな時間はもちろんのこと、ビジネスシーンにおいても大切にすべきこと。本記事では、TPOの意味や使い方、ビジネスシーンで役立つTPOについて紹介します。

「TPO」「T.P.O.」ってよく聞くけれど…

「TPOを守りましょう」、「T.P.O.を大切に」などという言葉は、しばしば見聞きしますね。そのため、いつの間にか自然に使っているという方も多いと思います。しかし、「TPO」「T.P.O.」が何の略語なのか知っていますか? 改めて聞かれると、ドキッとしてしまう方も多いかもしれません。

そこで、改めてこの言葉について深掘りしていきましょう。「TPO」「T.P.O.」の意味や使い方、ビジネスシーンにおけるTPO、服装に関するマナーやルールを紹介します(以降T.P.O.はTPOと表記)。

微笑むビジネスウーマン
(c)Adobe Stock

「TPO」とは?

皆さん一度は見聞きしたことのあるであろう言葉、「TPO」。意識せずに使う言葉を改めて調べることって、あまりないかもしれませんね。ここでは、改めて丁寧に「TPO」という言葉そのものについておさらいしていきます。

「TPO」の意味

まずは、「TPO」が何の略語なのか、説明しますね。「TPO」の「T」は「Time(時間)」、「P」は「Place(場所)」、「O」は「Occasion(場合)」の頭文字です。「TPO」は、「時間や場所、場合」のことを指すのですが、そのなかには「時間や場所、場合にあった言動」というニュアンスが含まれています。言い換えるならば、「日常生活におけて、置かれた状況にふさわしい常識的な礼儀作法を守ること」です。

ちなみに、「TPO」はそのまま「ティー・ピー・オー」と読みます。なお、「TPO」は和製英語です。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

「TPO」の使い方を例文を用いて紹介

もう「TPO」の意味はばっちりですね! 続いては、「TPO」という言葉の具体的な使い方を紹介します。

1:「TPOを守ることは、社会人として当然のことだ」

TPOを踏まえることを、「TPOを守る」と表現します。他者と関わって生きていくうえで、TPOを守ることは大切です。例えば、病院内にも関わらず大声で話したり、結婚式の参列時にゲストが純白のドレスを着たりすることは、周りの人を不快にさあせてしまうかもしれません。自分勝手な振る舞いは、慎みましょう。

2:「初めて高級レストランで食事をすることになった。TPOをわきまえた服装をしなければならない」

TPOを守るということにおいて、よく話題に持ち上がるのが服装に関するマナーです。会食などで、高級な料理店やホテルなどの会場に赴く際は、ドレスコードなどを確認して、ふさわしい服装で参加することを心がけたいですね。

食事を提供する店員
(c)Adobe Stock

3:「映画の上映中にスマホを触っている、TPOを守らない観客に嫌気がさした」

TPOを守らないと、周りの人から非難されたり厳しい目で見られたりします。「常識がない人だ」という評価にも繋がってしまうため、最低限のマナーは押さえておきたいですね。

ビジネスシーンで役立つTPOについて

とくにTPOを意識したいのは、ビジネスシーン。TPOをわきまえるのは当たり前のこととも言えますが、その“当たり前”ができないと、ビジネスはスムーズに進行しません。

ここでは、ビジネスシーンで押さえておきたいTPOについて、紹介します。

丁寧語・尊敬語・謙譲語

言葉遣いは基本だからこそ、大切にしたいもの。苦手意識を持つ方の多い敬語ですが、しっかり使えるようにしておきたいですね。よく使う丁寧語や尊敬語、謙譲語について、簡単に復習しておきましょう。

まずは丁寧語から。丁寧語は、「話し手が聞き手に対して敬意を払って丁寧にいう言い方」のことで、「です」や「ます」を語尾につけます。ビジネスシーンでは、この丁寧語がベースとなりますね。

続いて、尊敬語。尊敬語は、「聞き手や話題の主の敬意を高める言い方」のことです。たとえば、「話す」は「おっしゃる」に、「来る」は「いらっしゃる」になります。よく使うので、しっかり覚えておきたいですね。

最後に謙譲語を確認しましょう。謙譲語は、「話し手がへりくだることで、聞き手や話題の主の敬意を高める言い方」のこと。「話す」は「申す」や「申し上げる」に、「来る」は「参る」になります。咄嗟の時でも言えるように、身につけておきたいですね。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

臨機応変さと柔軟さ

TPOには、臨機応変さと柔軟さが欠かせません。「私ってこういう人間だから!」とこだわり続けることは、必ずしも良いことだとは言えないことがあります。「Time(時間)」、「Place(場所)」、「Occasion(場合)」を考えて、その時の最適解を導きましょう。

服装におけるTPOについて

TPOのなかでも、とくに難しく、わたしたちを悩ませるのが服装に関するTPOです。状況に合わせて参考にしてみてくださいね。

1:会食などは平服で

平服とは、普段来ている服装のこと。冠婚葬祭や会食などの場で、「平服でお越しください」と連絡されるケースがあります。このような場合は、ブラックスーツやビジネススーツを着るのが無難です。会食などでレストランに行く際、着ていく服装に迷ったときにも応用が利きます。

2:和食店での過度な露出に注意

とくに着物を着たお客様も来るような和食店では、落ち着きのある服装を心がけましょう。ミニスカートやクロップド丈で腹部が見えるようなトップス、サンダルなどは避けたほうがベター。ミニ丈や肌が見えるような服を着たい場合には、タイツやインナーを合わせるなど気遣いをしましょう。

3:お呼ばれコーデはスマートカジュアルに!

結婚式などの場では、スマートカジュアルを意識してみましょう。スカートは膝下丈を意識し、露出は控えめに。スマートカジュアルは、ホテルやレストランのアフタヌーンティーへ行く際などにもおすすめです!

乾杯をする女性
(c)Adobe Stock

最後に

本記事では、TPOの意味や使い方、ビジネスシーンにおけるTPOなどを解説しました。会食や結婚式などの服装に関するお悩みは解決できましたか? TPOは、時・場所・場合を表す言葉ですから、「今」どうあるべきかに着目する必要がありますね。臨機応変にTPOを守っていきましょう。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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