「年相応」とは?
「年相応」とは「としそうおう」と読みます。「年」とは「年齢」のことで、「相応」とは「ふさわしいこと」という意味です。つまり、「年相応」で「年齢にふさわしい」ことをあらわします。「年相応」は「歳相応」「年齢相応」と表記されることも。
「年相応」は、無理に若作りしているでもなく、年寄りくさくもないようすのことをさす言葉。「年相応」は主に、ファッションやヘアスタイルなど見た目に対して使われますが、言動や振る舞いに対して使われることもあります。
「年相応」の使い方とは?
「年相応」は、どうやって使えばいいのでしょうか? ここでは、「年相応」を使った例文を紹介します。
1:年相応に見えるよう、大人っぽい服装や言葉遣いを意識している。
「年相応」は、「年相応に見える」という表現でよく使われます。「年相応に見える」は、「服装や髪型などが年齢通りに見える」という意味です。
2:「もう30歳なんだから、年相応に振る舞いなさい」と母親に注意された。
「年相応に振る舞う」というフレーズもよく使われます。「年相応に振る舞う」は、「年齢にふさわしい行動をする」という意味。「年相応の行動をする」と言い換えることもできますね。服装などの見た目よりは、動作や言動など、行動をさすときに使います。
「年相応」の服装とは?
若いときの服が似合わなくなった… と思ったことはありませんか? 女性は年をとるにつれて、似合う服装が変わることが多いですよね。そのため、20代、30代、40代、50代… と、年代ごとに服装をアップデートしていくことが必要です。ここでは、「年相応」の服装を年代別に見ていきましょう。
20代
20代前半であれば、どんな服装も楽しめますが、仕事にも慣れてくる20代半ばくらいからは、ある程度の大人っぽさを取り入れたいもの。過度な露出やあまりに安っぽいアイテムは避けましょう。
20代後半からは、モノトーンやベージュなどのベーシックカラーでコーデをまとめたり、ボディラインがきれいに見えるアイテムを選ぶと落ち着いた印象になります。ふんわりしたブラウスやドット柄など、甘めのアイテムを着たい場合には、きれいめなパンツやパンプスを合わせると、大人の女性らしさをプラスできますよ。
30代
30代の「年相応」の服装は、さらに「大人の女性らしさ」「上品さ」がカギに。「年相応」の女性らしさを演出するには「シンプルさ」を意識するのがおすすめ。柄物ではなく無地のアイテムを選んだり、トレンチコートやシャツなどのベーシックアイテムを選ぶと、大人の女性らしい着こなしに。
アクセサリーも、大ぶりのものよりではなく小ぶりで繊細なアイテムが○。ただ、あまりにシンプルすぎると老け見えする可能性もあるので、抜け感をプラスしたり、きれい色やトレンドアイテムをほどよく取り入れるのもおすすめです。
40代
40代になると、今まで着ていた服のサイズが合わなくなってきたり、カジュアルな服が似合わなくなってくることも。また、体型を隠そうとしてゆるめの服を選ぶと、だらしない印象になってしまいます。そのため、自分の体型やヘアスタイルなどに合わせた服選びをすることが大切。体型をカバーしたいなら、全体のメリハリを意識するとスッキリまとまります。
例えば、アンクルパンツで足首を見せたり、引き締めカラーを取り入れたりするといいでしょう。また、野暮ったく見えてしまいがちなカジュアルなアイテムは、安っぽいものではなく、上質な素材のものを選ぶのがおすすめです。
「年相応」に見えない人の特徴とは?
芸能人や身近にいる人の中でも、いつまで経っても老けない人や、年齢を感じさせない若々しい人っていますよね。ここでは、「年相応」に見られない人の特徴を見ていきましょう。
1:肌にハリ、髪にはツヤがある
「年相応」に見えない人は、肌が綺麗。老けた印象を与えるシミやシワ、ほうれい線などがあまりなく、肌にハリがあります。透明感もあり、内側から輝くようなみずみずしさを放っていることも。また、髪も意外と年齢を感じさせるパーツ。「年相応」に見えない人は、髪にパサつきがなくてツヤツヤ。黒髪でも、染めていても、しっかりとお手入れをしていて、つるんとした艶やかな髪を持っています。
2:姿勢がピンと伸びている
猫背でうつむき加減な女性は、活力がなく、老けて見えませんか? 逆に、姿勢がピンと伸びている女性は、凛としていて若々しさを感じさせます。肌や髪のお手入れは、効果が出るまでに多少時間がかかりますが、姿勢であればすぐに実践できるので、「すぐに若々しい印象を演出したい!」と思った場合には、試してみてはいかがでしょうか?
3:明るく生き生きとしている
表情も、その人の印象を左右する大きなポイント。「年相応」に見えない人は、いつも笑顔だったり、明るい性格の人が多いですね。人生を思い切り楽しんでいて、幸せオーラを放っています。好奇心が旺盛で、新しいことにも抵抗がなく、アクティブなタイプです。
類語や言い換え表現とは?
「年相応」を他の言葉に言い換えたい場合は、「年齢相応」「年齢なり」が適しています。両方とも、「年齢に合った」という意味です。例えば、「年相応の言葉遣いを意識しなさい」という文章であれば、「年齢相応の言葉遣いを意識しなさい」「年齢なりの言葉遣いを意識しなさい」と言い換えることができます。
英語表現とは?
では、「年相応」を英語で言いたい場合には、どのような表現があるのでしょうか? まず、「年相応に見える」であれば、「look one’s age」という表現を使いましょう。「年相応に振る舞う」であれば、「act your age」という表現があります。それぞれ例文を紹介しますので、参考にしてください。
・He doesn’t look his age because of his beard.(彼はヒゲのせいで年相応に見えない)
・Don’t act like a child. Act your age.(子どもみたいな行動はやめて。年相応に振る舞いなさい)
最後に
「年相応」に見えない服装や振る舞いをしていると、周りから「若作りしている」「幼稚」と思われることも。ただし、あまりに年齢にとらわれていると、服装もパターン化してつまらなくなったり、自分自身を苦しめてしまうこともあります。無理しすぎず、「自分相応」の服装や美しさを身につけられるといいですね。
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