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「ご承知おきいただけますと幸いです」の意味とは?
まずは言葉を分解しながら、意味を確認していきましょう。
「承知」とは事情や内容を知ることや理解することで、「承知おき」は“あらかじめ理解しておいてほしい”といったニュアンスのある表現です。そして「幸いです」は“そうしてもらえるとありがたいです”という意味のフレーズです。
つまり「ご承知おきいただけますと幸いです」は、“事前にご理解・ご認識いただけると、ありがたいです”といった意味を有するフレーズなのです。
「ご承知おきいただけますと幸いです」を使う場面って?

この表現は「依頼する」というよりも、実務上では「事前のお知らせ」や「共有事項」の締めくくりとして使われるケースが多いのが特徴的です。
主な場面をチェックしましょう。
♦︎スケジュール変更のお知らせ
決まっていたスケジュールに変更が生じた際に、アナウンスをする場面で用いられています。
<例文>
「システムメンテナンスのため、〇月〇日は一部サービスをご利用いただけません。ご承知おきいただけますと幸いです」
♦︎ルールを変更する案内や通知
ルールを変更するときの案内文でも、よく用いられる表現です。
<例文>
「来月より申請方法が変更になります。ご承知おきいただけますと幸いです」
♦︎イベントや会議の案内
イベントや会議について、事前に案内をするときにも用いられています。
<例文>
「当日は混雑が予想されますので、お時間に余裕をもってお越しください。ご承知おきいただけますと幸いです」
「ご了承ください」との違いは? しっかり区別して使って!

ところで「ご承知おきいただけますと幸いです」と似た表現としてよく使われるのが「ご了承ください」です。
このふたつのフレーズは似ているようでニュアンスの異なる言葉ですので、違いを理解しておくと、より適切な表現を選べるようになります。
それぞれの違いをシンプルにまとめました。
♦︎「ご承知おきいただけますと幸いです」のニュアンスは?
「ご承知おきいただけますと幸いです」のニュアンスは、“知っておいてほしい”“理解しておいてほしい”といった比較的やわらかなイメージです。
♦︎「ご了承ください」のニュアンスは?
もう一方の「ご了承ください」のニュアンスは、“受け入れてほしい”“納得してもらいたい”といった、やや強い表現です。
♦︎結論:「やわらかさ or 強い」どちらを強調するかで使い分ける
つまり、やわらかさを強調したいときには「ご承知おきいただけますと幸いです」、やや強い表現が必要な場面では「ご了承ください」を用いるといった使い分けが求められます。
余談ですが、筆者は前職で硬めの言葉を好む業界にいたため「ご承知おきいただけますと幸いです」よりも「ご了承ください」を見聞きするシーンのほうが多かったです。
【注意!】「ご承知おきいただけますと幸いです」のよくある間違い

「ご承知おきいただけますと幸いです」にまつわる、よくある間違いを確認しておきましょう。
Oggi世代が間違えやすいポイントを整理します。
♦︎間違い1:お願いごとに使ってしまう
たとえば「資料を作成してください」と依頼するときに「ご承知おきいただけますと幸いです」を添えてしまうと、不自然な文章になってしまいます。
お願いをしているのに「知っておいてください」という趣旨の言葉が続くと、不明瞭なコミュニケーションにもつながります。
お願いごとをする場面では「ご対応いただけますと幸いです」を用いるほうが適切でしょう。
♦︎間違い2:緊急案件に使う
「ご承知おきいただけますと幸いです」は、緊急の連絡には用いるべきではありません。
そもそも「ご承知おきいただけますと幸いです」は比較的やわらかな表現ですので、至急の対応が必要な場面には不向きな言葉です。
♦︎間違い3:多用する
「ご承知おきいただけますと幸いです」は、メールの締めとしても使いやすいフレーズ。
けれど、締めの言葉が毎回のように同じでは、機械的な印象を与えます。
状況に応じて、別の言葉に言い換える工夫を◎。
「ご承知おきいただけますと幸いです」の言い換え表現は?
同じ表現を繰り返し使ってしまうと、文章が単調になってしまいます。
場面や関係性に応じて、適切な言い換えのバリエーションを増やしておきましょう!
ビジネスシーンで言い換えやすい表現を、まとめました。
「ご理解いただけますと幸いです」… 似たニュアンスで自然な言い換えができる表現です。
「ご確認いただけますと幸いです」… 確認を促したいときに使いやすい言い回しです。
「あらかじめご了承ください」… 注意事項をアナウンスするときに用いやすい表現です。
「ご留意ください」… 注意喚起をするときに使いやすい表現です。
「お含みおきください」… ビジネス文書でよく用いられているフレーズです。
うっかりやりがち!「ご承知おきいただけますと幸いです」にまつわるトラブル
ところで、ビジネスシーンでのコミュニケーションでは不明瞭なやり取りが重なるほど、トラブルを招きます。
筆者が実際に遭遇したアラサー女性のトラブル事例を紹介しましょう。
【NG事例】
メールの締めくくりに「ご承知おきいただけますと幸いです」を定型文として使っていたKさんは、あるときに、先輩から『確認をしてほしいのか、対応をしてほしいのか分かりづらい』と指摘を受けました。
Kさん自身は「ご承知おきいただけますと幸いです」を丁寧かつ万能なフレーズだと感じて気に入っていたそうですが、先輩からの指摘を受けて曖昧な文を送っていたと反省したとのこと。
この指摘以降は「ご承知おきいただけますと幸いです」の乱発を避けるように心がけているそうです。
ビジネスシーンでは、相手に誤解を生まないよう分かりやすい表現が好まれます。
語感やイメージだけで多用することなく、適切な場面で適切なフレーズを用いるよう意識して◎。
「ご承知おきいただけますと幸いです」への疑問を専門家が解決

「ご承知おきいただけますと幸いです」にまつわる、Oggi世代が抱きがちな疑問に専門家がアンサー。
よくある疑問をまとめました。
♦︎Q1.「ご承知おきいただけますと幸いです」は敬語ですか?
A1. 敬語表現です。
「ご承知おきいただけますと幸いです」は、尊敬の表現と丁寧な表現を含むビジネス敬語として広く使われています。
♦︎Q2. 上司にも使えますか?
A2. 使えます。
上司にも使えるフレーズです。
むしろ「ご承知おきください」よりも「ご承知おきいただけますと幸いです」としたほうが、丁寧な印象が強まるでしょう。
♦︎Q3.「ご了承ください」と比べて、どちらが丁寧なの?
A3.「ご承知おきいただけますと幸いです」のほうがやわらかく聞こえます。
「ご了承ください」と「ご承知おきいただけますと幸いです」を比べると、一般的には「ご承知おきいただけますと幸いです」のほうが柔らかい印象を与えます。
♦︎Q4.「お含みおきください」との違いって?
A4. フォーマル感がやや異なります。
どちらも事前理解を求める表現であることには変わりません。
両者を比べると「お含みおきください」の方がややフォーマル寄りの言い回しです。
「ご承知おきいただけますと幸いです」を上手に使って好感度アップ♡
「ご承知おきいただけますと幸いです」は「あらかじめ理解しておいていただけるとありがたいです」という意味を持つビジネス表現です。
単純に依頼をするではなく、情報の共有や事前に行う案内で使われます。
メールやチャットでのやり取りが仕事の評価につながることも少なくないOggi世代だからこそ「ご承知おきいただけますと幸いです」も上手に使って好感度アップを狙っていきましょう◎。
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。



