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2023.12.15

「七転び八起き」とは?数が合わないのはなぜ?意味や語源、読み方を解説

「七転び八起き」とは、何度失敗してもくじけず努力することを指す言葉です。今回は、七転び八起きの詳しい意味や語源、使い方、例文などをご紹介します。数字がおかしいかどうか、似た言葉の読み方やそれぞれの違いも解説しているため、正しく理解したい方はぜひ参考にしてください。

「七転び八起き」の基礎知識を解説

「七転び八起き」とは、多くの失敗にもめげずに努力をし続けることなどを指します。成功に導くイメージがあり、ビジネスシーンでもよく使われています。ただし、「7回転び、8回起き上がる」という漢字について、数が合わなくておかしいのではないかという疑問を持たれやすい言葉です。

だるま イラスト

(C)Adobe Stock

はじめに七転び八起きの詳しい意味や語源、数がおかしいのかどうか、使い方、例文についてそれぞれ詳しくチェックしていきましょう。

■七転び八起きの意味とは?

【ななころび‐やおき(七転び八起き)】
《七度転んで八度起き上がる意から》多くの失敗にもめげず、そのたびに奮起して立ち直ること。転じて、人生には浮き沈みが多いことのたとえ。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

七転び八起きとは、「何度も失敗したとしてもめげずに最後まで奮起し続けられること」を意味する言葉です。何度失敗しても努力を重ねていくことで、結果的には成功に導くという考え方の言葉であるため、自分を奮起させたいシーンや相手をはげますシーンなどで用いられます。

何度となく転んだとしてもそのたびに起き上がるといえば、「起き上がり小法師(こぼし)」もイメージされるでしょう。実は、起き上がり小法師は、七転び八起きを表す縁起物だともいわれています。

また、七転び八起きは、何度も立ち直れるというポジティブなイメージの意味だけではありません。これが転じて、人生には浮き沈みが何度もあることをたとえるときにも使われています。

■七転び八起きの語源

七転び八起きの語源といわれているものには諸説あります。たとえば、仏教によるものだという説と、中国の故事である「七顛八起(しちてんはっき)」が語源だという説などです。

仏教が語源だという説では、倒してもすぐに起き上がる「だるま像」がもとになったといわれています。また、中国の故事の説では、「転」ではなく「逆さになる」という意味の「顛」が使われています。

■七転び八起きはおかしい?

七転び八起きは、そもそも「七度転んだならば起き上がるのも同数になるはず。七度転んで八度起き上がるのはおかしいのではないか」という指摘がされることがある言葉です。

これには、以下のような理由や説があるそうです。

・生まれてすぐは、誰かの手を借りて一度起き上がっていること

・七と八の数字は、回数が多いことを表現するために用いられた数であること

・「八」は大変縁起のいい数であるため

・聖書に由来しているため

これらの理由から、七転び八起きは、正しくは「七度転んで八度起き上がる」ことを指しているわけではないともいわれています。

■「七転び八起き」の使い方や例文

それでは、例文で七転び八起きの使い方について、実際に確認していきましょう。

・七転び八起きの人生だったが、それが今の自分を形作ってくれたんだ。

・今回のプロジェクトはまさに七転び八起きの成功だったな。

・今回は成約にいたりませんでしたが、この経験から成功につなげられるよう、七転び八起きの精神で頑張ります。

このように、「七転び八起きの精神で」など、自分や相手を奮起させるフレーズとして使用されている言葉です。また、「七転び八起きの人生」という表現で、平坦な人生などなくいつも失敗しては立ち上がることの繰り返しであること、諦めずに努力し続けて成長してきた人生であったことなどを表します。

七転び八起きと似た言葉もチェック!

最後に、この言葉だけではなく、あわせて似た表現の言葉もチェックしていきましょう。

鍵を開けるためにトライする女性 イラスト

(C)Adobe Stock

似た漢字が使われる言葉には、「七転八起」や「七転八倒」があります。ただし、ぱっと見で同じように見えたとしても、これらにはまったく異なる意味を持つ言葉があるため注意が必要です。

また、漢字が似ていなくても、七転び八起きと似た意味を持ち、言い換えが可能な言葉もあります。たとえば、「不撓不屈<ふとうふくつ>」「捲土重来<けんどちょうらい>」「勇猛精進<ゆうもうしょうじん>」などです。

それでは、七転び八起きと似ているこれらの言葉についても解説します。

■「七転八起」の読み方と違い

七転八起は、七転び八起きと同じ意味で使われている言葉です。七転び八起きを四字熟語にした表現として、多く使われています。

七転八起の読み方は〈しちてんはっき〉です。また、七転び八起きは〈ななころびやおき〉と読みます。

ただし、七転び八起きではなく四字熟語の七転八起と書いて、〈ななころびやおき〉と読むケースがあります。このように読んだ場合でも、間違いではありません。

七転八起は異なる漢字が使われるケースもある言葉です。語源の一説としても軽く解説したとおり、「転ぶ」の「転」ではなく「逆さになる」という意味の「顛」を使用している場合があります。

■似た漢字が使われている「七転八倒」との違い

七転八倒も、似た漢字が使われている言葉です。ただし七転八起とは違って、七転八倒という言葉は七転び八起きとまったく異なる意味を持っています。

七転八倒は〈しちてんばっとう〉と読み、「何度も転げまわって、のたうち回るようにもがき苦しむ様子」を指す言葉です。「七度転んで八度倒れる」という漢字が使われているとおり、起き上がれずに何度も倒れてしまうこと、悲しみや苦しみに耐えられないことなどを表現しています。

このように、似た漢字が使われているからといって同じようなイメージで使ってしまうと、伝えたいこととはまったく異なる意味になってしまいかねません。使用する際は注意してください。

七転び八起きの意味を知り正しく使おう

七転び八起きとは、何度失敗してもめげずに奮起し続けられることを意味する言葉です。失敗を重ねても努力を続けていくことで、結果的には成功に導くという考え方の言葉であるため、自分を奮起させたいシーンや相手をはげますシーンなどで用いられます。

上を向く女性 イラスト

(C)Adobe Stock

似た漢字が使われている言葉には七転八倒があります。しかし、この言葉は七転び八起きとはまったく異なる意味があるため、使用する際は注意が必要です。

言葉が持っている意味や語源、使い方、似た言葉などをしっかりとチェックして、さまざまな言葉を正しく使用できるようになりましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(C)Adobe Stock

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