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2025.05.30

人生の浮き沈みを表す「吉凶禍福」って? 意味と使い方を解説

「吉凶禍福(きっきょうかふく)」とは、「災いと幸せ」のような人生の両面性を表しています。この記事では、「吉凶禍福」の意味や使い方、ことわざ、類語、対義語を紹介します。

いいことも悪いことも、いつかは訪れるもの。そんな人生の流れを、まるごと表すのが「吉凶禍福」という言葉です。日常ではあまり使わないかもしれませんが、意味を知れば、ふとしたときに支えになることもあります。

この記事では、「吉凶禍福」の意味や使い方、似た表現との違いなどを紹介していきます。

運の良し悪し、すべてひっくるめて「吉凶禍福」⁉|読み方と意味を確認

「吉凶禍福」という言葉について、読み方と意味を確認しましょう。

「吉凶禍福」読み方と意味

「吉凶禍福」は、「きっきょうかふく」と読みます。「吉凶」と「禍福」について、辞書の記述を確認しましょう。

きっ‐きょう【吉凶】
縁起のよいことと悪いこと。吉と凶。運や縁起のよしあし。「―を占う」

か‐ふく〔クワ‐〕【禍福】
災難と幸福。不運と幸運。

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「吉凶禍福」は、めでたいことと不吉なこと、そして、災いと幸せ、という意味があります。

「吉凶」は、めでたい「吉」、不吉な「凶」。「禍福」は、災いを意味する「禍」、幸せを表す「福」。それぞれが対になっており、人生の両面性を意味しています。

おみくじ
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「吉凶禍福」が使える場面

思い通りにいかない出来事や、予想外の展開が起こったときには、「吉凶禍福」という言葉を思い出すと、少し視点が変わるかもしれません。言葉の意味と重ねることで、状況を見つめ直すきっかけにもなるでしょう。

例えば、失敗や挫折に思えた出来事が、のちに自分にとっていい転機だったと感じることがあります。そうした予測のできない流れの中で、「吉凶禍福」という言葉は、一つ一つの出来事に振り回されすぎず、大きな視点で捉えようとする感覚を与えてくれます。

・試験に落ちたけれど、その後に進んだ道が自分に合っていた。
・苦しい失恋がきっかけで、新しい自分を見つけた。
・災難と思っていた転勤先で、かけがえのない人と出会った。

どれも、はじめは不運に見えた出来事が、後になって振り返ると大きな意味を持っていたという例です。

「吉凶禍福」の使い方と例文

「吉凶禍福」という言葉は、人生の流れを一歩引いて見つめる場面で活用されます。例文を見ながら確認しましょう。

「人生には吉凶禍福がつきものだと実感した」

人生には思いがけない出来事がつきものです。この表現では、良いことも悪いこともひとつの流れとして受け止め、感情に流されず、落ち着いて振り返る姿勢が伝わってきます。

経験を通して得た気づきを言葉にしたいときに、使える表現です。

人生
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「吉凶禍福は表裏一体、焦らずに見守ろう」

良いことと悪いことは切り離せるものではなく、どちらも一体となって人生を形づくると捉え、落ち着いて受け止めようとする姿勢が感じられる一文です。

似た言葉とどう違う?|ことわざや類語を紹介

意味の近い言葉と比較すると、「吉凶禍福」の持つ意味がさらに見えてきます。

「盛者必衰(じょうしゃひっすい)」

「盛者必衰」は、どれほど栄えている者でも、やがては必ず衰えるという世の無常を表わす言葉です。『平家物語』の「盛者必衰の理(ことわり)を表わす」という一節で広く知られていますね。

「盛者必衰」は、「吉凶禍福」と同様に、人生には浮き沈みがつきものだという感覚を伝えています。ただし「盛者必衰」は、特に栄華の終わりや物事のはかなさに焦点を当てており、栄えたあとに訪れる衰えを見つめる静かな視点が込められています。

「禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)」

「禍福は糾える縄の如し」は、中国の歴史書『史記』に登場する言葉です。

幸福と不幸は、より合わせた縄のように交互に現れ、常に入れ替わりながら続いていくという意味を持っています。

「禍福は糾える縄の如し」には、「吉凶禍福」と同様に、人生の出来事は一面的に判断できないという考え方が込められています。良いことと悪いことが複雑に絡み合い、思いがけない展開を生むこともある。そんな移ろいそのものを表わすことわざです。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

「吉凶禍福」と対になる考え方|対義語はどんな言葉?

ここでは、「吉凶禍福」の対義語を通して、「揺るがないもの」についての捉え方を見ていきましょう。

本
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「常住不変(じょうじゅうふへん)」

「常住不変」は、仏教において、永遠に変わらず存在し続けるものを表す言葉です。特に、仏の真理が、時間の流れや状況に左右されることなく、常に変わらず存在していると説かれる場面で使います。

どんな時代や状況でも変わらないものがあるという考え方が、「常住不変」です。

参考:『例文仏教語大辞典』(小学館)

「泰然自若(たいぜんじじゃく)」

「泰然自若」とは、何が起きても慌てず、落ち着いて物事に対処する姿勢を表わす言葉です。幸運と不幸が入り混じっていたとしても、そうした浮き沈みに心を揺らさず、静かに向き合う態度を指します。

状況に左右されず、自分の軸を保ったまま過ごす姿勢は、どんな運命に立ち向かうときにも、頼もしい支えになってくれるかもしれません。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

最後に

「吉凶禍福」は、人生に起こる幸運や不運をひとつの流れとして見つめる言葉です。良いときも悪いときも、すべてが一続きの流れの中にある。そんなふうに考えると、目の前の出来事にも冷静に対応できるかもしれません。そして、不確実な中でも、自分らしさを忘れずに生きていきたいものですね。

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