目次Contents
里帰り出産のメリット・デメリット
両親の手を借りながら出産・育児ができる里帰り出産は、これからママになる女性の負担を軽くする大きなメリットがあります。しかし一方で、もちろんデメリットも。メリットとデメリットを把握し、パートナーとしっかり話し合った上で里帰り出産に臨みましょう。
(C)Shutterstock.com
しっかり休めるのがメリット
里帰り出産の大きなメリットは、体に過度な負担をかけることなく、適度に休みながら出産・育児に専念できる点です。家事の負担を軽減できるだけでなく、ママとしては先輩にあたる実母に相談しながら育児に慣れることができます。
出産前後は不安なことも多く、1人で悩みを抱え込んでしまう人も少なくありません。そのようなときに近くに頼れる人がいるのは心強く、気持ちに余裕を持って赤ちゃんを迎えることができます。
出産や育児に対する不安をできる限り取り除き、しっかりと体を休めることで、無理なく子育てをスタートできる点は、里帰り出産の大きなメリットです。
夫婦の時間が取れないのはデメリット
里帰り出産中は、一定期間でもパートナーと離れて生活することになります。これまでは生活をともにする中で2人の時間を確保できましたが、里帰り出産をするとなると、なかなかそうはいきません。
里帰り出産中は、仕事を終えた帰宅後や、休日のパートナーの様子は分かりません。分からないがゆえに、自分は赤ちゃんのお世話で眠れない日々が続くのに相手は1人でのびのびとしているとうらやましく感じたり、浮気を疑ってしまったり、それによって夫婦の関係がギクシャクしてしまったりするケースもあるのです。
里帰りすると、ママは毎日赤ちゃんと一緒に過ごしますが、パートナーは赤ちゃんと会える時間が限られます。夫婦の関係を良好にし、親としての自覚をしっかりと持てるよう、会えない間のコミュニケーションの取り方を事前に話し合っておく必要があるでしょう。
里帰り出産時にパートナーに来てもらう頻度は?
里帰り出産中、妻や赤ちゃんに会うためにパートナーが来ることもあるでしょう。実家と距離が近い場合はこまめに会うことができますが、遠方であれば交通費などがかさみ、頻繁に会うのはむずかしくなります。
一般的には1週間に1度
パートナーに会いに来てもらう頻度は、一般的には1週間に一度が多いようです。仕事のない休日に予定を合わせて、出産準備や赤ちゃんのお世話をして自宅に戻ります。
あまりに頻度が高いと、両親もパートナーもお互いに気を遣い合うことになりかねません。また、仕事のある日は疲れているでしょうから、夜は自宅でゆっくり休んでほしいという妻側の気持ちもあります。
赤ちゃんが生まれたら、写真や動画を見るだけでなく、実際に顔を合わせてお世話をしたくなるものです。「赤ちゃんや妻に会いたい」というパートナーの気持ちも尊重し、お互いに負担にならない程度に会う頻度を決めるとよいでしょう。
泊まるなら事前の相談が必須
日帰りだけでなく、泊まりで会いに来たいという場合も考えられます。「生まれたばかりの赤ちゃんと、できるだけ長く一緒に居たい」と思う相手の気持ちも理解できますが、実家の都合も考慮し、お互いに相談した上でスケジュールを決めましょう。
いざ泊まるとなると、寝る場所や寝具の確保が必要です。加えて、食事の準備やお風呂の支度もあります。家庭ごとにルールがあるため、実家の決まりごとを事前に共有しておくのがベストです。泊まることが決まった場合は、遅くても前日までに到着日から帰るまでのスケジュール、食事の有無などを伝えておきましょう。
実家に過度な負担がかからないよう、食事の時間やお風呂などは実家のルールに従い、お互いに気持ちよく過ごせるように配慮する必要があります。
離れていても親の自覚を育てるための方法
里帰り出産中はお互いの様子が分かりません。寂しさや不安を感じることもあるでしょう。また、毎日会えないがゆえに、親の自覚を持ちにくい場合も。このような事態を回避するためには、どのようなことができるのでしょうか。
(C)Shutterstock.com
パートナーへの連絡はこまめに
実際に会って会話ができない分、パートナーへの連絡はこまめに行いましょう。里帰り出産に入る前に必ず話し合い、電話やメールの回数・時間帯を事前に決めておくことをおすすめします。顔を見て話せるビデオ通話もおすすめです。
連絡を取る際は、「1人で何をしているのか詮索するようなことを言わない」「一方的な会話にしない」という点に注意するとよいでしょう。浮気を心配する気持ちから、何をしていたのか・誰といたのかを強い口調で問いただすのはNGです。
たとえ小さなことでも、赤ちゃんにとっては一つ一つが大きな成長です。パートナーも見逃さないように、変化をたくさん伝えましょう。何でもない日常の会話や、相手を気遣う言葉も忘れてはなりません。
子どもの写真をたくさん送る
里帰り出産中、自宅に残ったパートナーは毎日赤ちゃんに会うことができません。会えない代わりに、ママが写真や動画を撮って成長を記録しましょう。そして、相手にたくさん送ってあげることが大切です。
赤ちゃんが生まれても実際に自分の目で確認することができなければ、親になった自覚を持つのはむずかしいでしょう。赤ちゃんの写真を頻繁に見ることで日々の成長に喜びを感じ、自分が親になったことをより強く自覚できます。
里帰り出産中、パートナーは1人で生活しているため、人知れず寂しい思いをしているかもしれません。パートナーに孤独を感じさせないためにも、家族の顔を毎日見せてあげましょう。
なるべく会いに来てもらう
パートナーの仕事が休みの日はなるべく家族で過ごせるよう、できる限り会いに来てもらうのがおすすめです。実際に顔を合わせて話をすることで、夫婦のコミュニケーションもより円滑に取ることができます。
出産や育児は、不安なことだらけ。それは産んだ本人だけでなく、相手も同じです。不安な気持ちや心配事は会ったときに夫婦で共有し、一緒に解決していきましょう。
そして大切なのは、素直に気持ちを伝えることです。出産や育児に対する不安・里帰り出産中に会えないことへの寂しさなど、正直に伝えるとお互いに安心できます。
【体験談】里帰り出産を選んだ理由は?
出産経験のある女性に、里帰り出産を選んだ理由や、パートナーが実家に来る頻度と夫婦のコミュニケーションについてアンケート調査してみました。体験談をご紹介します。
・産後の家事が大変なため。実家は近いので、週に1度は夫が会いに来てくれた(40代・北海道・子ども3人)
・夫が夜勤のある仕事をしていたので、緊急事態に備えて里帰りを選択しました。何故か里帰りに夫も一緒についてきました。生まれてすぐのお世話の大変さを体験したので、その後の育児にもとても積極的で助かりました。(40代・千葉県・子ども1人)
・自分の祖父母が常に家にいたので、出産後に手伝ってもらいたかったから。夫とはたまにメールや電話をする程度。それくらいがちょうどいい(40代・新潟県・子ども3人)
・実家が遠かったため里帰り出産をしましたが、夫とはまめにメールや電話をしてお互いの状況を報告しあっていた(40代・三重県・子ども2人)
・1人目は産後母に通ってもらい、2人目は里帰り出産で、出産前後1か月実家に帰りました。里帰りした理由は上の子を蔑ろにしたくなかったからです。里帰り中は母には上の子を可愛がって貰いました。夫には毎週末実家に来てもらっていました。 (30代・千葉県・子ども2人)
※アンケートは30~49歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数121名。
里帰り出産について事前に知っておきたいこと
里帰り出産をするにあたって、事前に知っておきたい知識をまとめました。実家で過ごすと言えども、感謝の気持ちはしっかりと伝えたいものです。持ち物もあわせて確認しておきましょう。
(C)Shutterstock.com
両親へのお礼
里帰り出産をするということは、家事や育児、生活費などの面で両親に負担をかけるということでもあります。孫の出産を心待ちにしている気持ちに頼り切るのではなく、「お世話になる」「力を借りる」という意識を忘れてはなりません。そのため、両親へのお礼も忘れずに準備しておきましょう。
一般的に、お礼は現金で渡すケースがほとんどです。1か月当たり2~3万円を目安に準備するとよいでしょう。両親の好みや生活スタイルに合わせて、商品券や旅行券などを贈る場合もあります。渡すタイミングは、初日でも最終日でもどちらでも問題ありません。
我が子・孫への思いから、お礼の受け取りを断られるケースもあります。あまりにしつこく渡そうとすると、不快な思いをさせてしまうこともあるため注意が必要です。万が一受け取りを断られた場合も、感謝の気持ちは忘れずに伝えましょう。
里帰りの期間
里帰り出産の平均的な期間は、産後1か月程度です。赤ちゃんの1か月健診を目安に自宅に帰る時期を決める家庭が多いといえます。約1か月あると、徐々に新生児の扱いにも慣れてくるでしょう。自身のペースに合わせて判断するのがおすすめです。
中には、「両親と上手くいかず産後2週間程度で自宅に戻った」「体がなかなか回復せず産後~2か月はお世話になった」という人もいます。それぞれに事情があるため、両親や夫とよく話し合った上で里帰り期間を決めるとよいでしょう。
里帰り出産で必要になるもの
安定期に入ったら、里帰り出産に必要なものを少しずつそろえていきましょう。
実家でママが使うもの
産前と産後では必要なものが異なります。自身の生活スタイルに合わせて必要なものをピックアップしましょう。
・衣類、下着(退院時や産後に着るもの)
・洗面用具
・メイク用品
・マタニティ用の衣類
・産後に使用する骨盤ベルトや補正下着
・デジタルカメラやビデオカメラ
衣類などは数に余裕を持って用意しておくと安心です。
赤ちゃんが使うもの
布団やベビーバスなどは、実家で用意してもらえるケースが多いようです。何を準備してもらえるのか、事前に連絡を取り合った上で判断しましょう。
・おむつ
・おしり拭き
・哺乳瓶
・ミルク
・スキンケア用品(沐浴用ソープ、綿棒、ベビーローションなど)
・衣類
・ガーゼタオル
母乳育児の場合も、体調によってはミルクが必要な場合があります。また、衣類は短肌着・長肌着・コンビ肌着をそれぞれ用意すると安心です。
入院時に必要なもの
書類や印鑑などは忘れてしまうと自宅まで取りに行くのが大変なため、出掛ける前には最終チェックを忘れないようにしましょう。
・母子手帳
・紹介状(経過報告書)
・診察券
・健康保険証
・印鑑
・その他必要書類
出産前は何かと慌ただしくなりがちです。時間に余裕を持って準備することをおすすめします。不安は1人で抱え込まず、パートナーや両親にも頼り、力を合わせて新しい家族を迎えましょう。



