目次Contents
まずは「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」の読み方や意味をチェック
■読み⽅と意味
(c)Shutterstock.com
読み方は「ごさしゅうのほどよろしくおねがいもうしあげます」です。「査収」とは、金銭や物品、書類などをよく確認して受け取ることを意味します。
さ‐しゅう〔‐シウ〕【査収】
[名](スル)金銭・物品・書類などを、よく調べて受け取ること。「どうぞ御—下さい」
小学館『デジタル大辞泉』より引用
「ご査収のほどよろしくお願いいたします」は、「査収」に接頭辞の「ご」を付け加えて丁寧に表現した言い回しで、取引先や目上の人にも使える言葉です。
ここで、「査収」という言葉以外にも注目したいのが、「ご査収のほど」の「~ほど」という言葉です。この「~ほど」を使うことによって、断定を避けて、相手に柔らかな印象を与えることができます。
■ビジネス等で使う時の注意点
「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」というフレーズは、ビジネスの場において会話よりもメールで使われることが主です。お互いの表情や声で好意的なニュアンスが伝わらないメールこそ、「~ほど」を上手く使いたいものです。押しつけや高圧的に思われない表現を心がけることが、ビジネスを円滑に進める上で重要なポイントといえるでしょう。
また、「ご査収のほどよろしくお願いいたします」をメールで使う場合、相手の状況に配慮した言葉を文章の前に付け加えると、謙虚さが感じられて好印象です。
たとえば、「ご査収のほどよろしくお願いいたします」の前に「お忙しいところ恐縮ですが~」という言葉を足すと、丁寧かつ相手への配慮も感じられる言い回しになります。「お忙しいところ恐縮ですが~」の代わりに、「お手数ですが~」を使うこともできます。
【例文】
・お忙しいところ恐縮ですが、ご査収のほどよろしくお願いいたします
・お手数ですが、ご査収のほどよろしくお願いいたします
状況によってより丁寧に、「ご査収くださいますよう、よろしくお願い申し上げます」とするのもいいでしょう。「お忙しいところ恐縮ですが~」や「お手数ですが~」を付け加えると、さらに丁寧な印象となります。
使い⽅を例⽂でチェック
読み方や意味を確認したあとは、実際に「ご査収」を使った例文をチェックしてみましょう。
(c)Shutterstock.com
「データを添付いたしましたので、ご査収くださいませ」
メールでデータを添付している時に使えるフレーズがこちら。「データをよく確認して受け取ってください」という意味です。よく似た表現に「ご一読ください」というものがありますが…数字や日時などが記された重要なデータの場合は、ざっと目を通すという意味を持つ「一読」よりも、よく確認して受け取るという意味を持つ「査収」が適しています。
また、メールに添付書類がある場合には、見落としを防ぐためにも、必ず添付書類がある旨をメール内で知らせるようにしましょう。
「ご査収くださいますようお願い申し上げます」
「ご査収くださいますよう」は、「ご査収のほど」を丁寧に表現した言い回しです。意味は「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」と同じです。
「ご査収の上よろしくご手配を賜りますようお願い申し上げます」
内容をよく確認して受け取った上で、さらにもうひと手間を要求している表現です。確認後、必要な手配をするように促す内容となっています。
⾔い換え表現にはどのようなものがある?
「ご査収」の類語、言い換え表現についても覚えておきましょう。
「ご高覧のほどよろしくお願い申し上げます」
「ご高覧」は、相手の「見る」という行為に対して使う尊敬語で、「広く全体を見る」という意味で使われます。「ご査収」のように、事務的な細々した内容に使うことはあまりなく、立場が上の人に対して使います。
【例文】
弊社のサービスに関する資料をお送りいたしましたので、ご高覧のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
「お目通しのほどよろしくお願い申し上げます」
「お目通し」は、ひととおり目を通すことを意味します。短時間でざっと見るようなイメージで、「ご一読」と同じようなニュアンスで使われます。
【例文】
先日の会議で決まった報告書を作成いたしました。お目通しのほどよろしくお願い申し上げます。
「ご確認のほどよろしくお願い申し上げます」
「ご確認」は幅広く使える言葉です。先述の「ご高覧」も「お目通し」も、「ご確認」でカバーできます。ですが、状況や相手によって「ご高覧」や「お目通し」などを使い分けられると、何に対しても「ご確認」を使う人より〝デキる人〟という印象を持たれることでしょう。
【例文】
依頼いただきましたデータを添付しております。ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」の英語表現とは?
「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」の英語表現もご紹介しておきます。難しく考える必要はなく、英語では「read」や「check」、「confirm」というシンプルな単語で表現できます。
(c)Shutterstock.com
1:「Please read the detail.」(詳細をご査収ください)
英語にすると、とてもシンプルですね。「read」の意味は「読む」。pleaseをつけることで、丁寧にしています。
2:「Please check the attached file.」(添付ファイルをご査収ください)
こちらの例文もシンプル。「check」は「調べる」という意味。pleaseをつければ、「ご査収ください」と訳せます。
3: 「Could you please confirm it?」(ご査収のほどよろしくお願いいたします)
「confirm」は「確認する」という意味になります。「could you please」とすることで、とても丁寧な言い回しになりますよ。
「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」の使い方でよくある質問
Q1.「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」は目上の人に使えますか?
A.はい、使えます。「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」は、「内容をご確認のうえ、お受け取りください」という意味を持ち、「申し上げます」は謙譲語であるため、目上の人に対しても丁寧かつ失礼のない表現です。主にビジネスメールや送付状など、あらたまった文書で使用される正式な表現です。
Q2.書類を渡す際に「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」を使うのは正しいですか?
A.「ご査収」は主にメールや送付状などの文書で使われる表現です。対面で資料を手渡しする際に使うと、やや堅すぎる印象を与えることがあります。そのような場合は、「こちら、〇〇の資料になります。ご確認をお願いいたします」や「お手すきの際にお目通しいただければ幸いです」といった柔らかく丁寧な表現を使うと、自然で感じのよい対応になります。
Q3.相手に「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」と言われた時の返し方は?
A.「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」と言われた場合、相手が資料の受け取りと確認を依頼しているという意図が含まれています。そのため、メールでの返信としては「確かに受け取りました。内容を確認のうえ、ご返信いたします」といった表現が適切です。さらに丁寧な場面では、「確かに受領いたしました。お送りいただいた資料を確認の上、ご返信申し上げます」とすることで、より格式ある印象を与えることができます。
最後に
◆「ご査収」は主にビジネスメールで、資料やデータを送付する際の締めの言葉として用いられる
◆「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」は会話よりもメールで用いられるのが一般的
◆「お忙しいところ恐縮ですが」や「お手数ですが」などの前置きを加えるとより丁寧な印象に
「ご確認」よりも用途が絞られる「ご査収」。それだけに、正しい使い方を覚えると一層ニュアンスが伝わりやすくなり、スムーズにビジネスを進めることができるでしょう。
メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock



