目次Contents
時候の挨拶とは?
時候の挨拶とは、手紙や挨拶状で冒頭に書く、季節を表す言葉を用いた文章のことです。難しく聞こえるかもしれませんが、「暑中お見舞い申し上げます」や、「〇〇の候~」、「〇〇のみぎり~」というものが、それにあたります。
(C)Shutterstock.com
日本には春夏秋冬の他に、二十四節気(にじゅうしせっき)という、旧暦に基づき一年を二十四等分した季節が存在します。時候の挨拶に使われる言葉や文章は、この二十四節気ごとに使い分けられるのが一般的です。
例えば、同じ「夏」でも、二十四節気では7月7日頃を「小暑(しょうしょ)」、7月23日頃を「大暑(たいしょ)」といい、「小暑」「大暑」は7月の時候の挨拶にもよく使われる言葉です。また、7月の時候の挨拶には、盛夏、猛暑、酷暑なども使えます。
特に、異動が多い春と、お中元やお歳暮の季節は、案内状や礼状を書く機会も多くなります。最低でもこれらの季節の時候の挨拶は、すらすらと書けるようにしたいものです。
7月の時候の挨拶・例⽂をチェック
時候の挨拶において、二十四節気以外に知っておきたいのが、「漢語調」と「口語調」です。
(C)Shutterstock.com
「漢語調」というのは、「盛夏の候(せいかのこう)」、「陽春の候(ようしゅんのこう)」といったように、企業の挨拶文でよく使われるような格式高いもので、儀礼的な文書で用いられる時候の挨拶です。
一方「口語調」は、「寝苦しい暑さが続いていますが、お変わりございませんでしょうか」というように、親しい間柄で使われる時候の挨拶です。
時候の挨拶は、相手によって「漢語調」と「口語調」を使い分けるといいでしょう。
以下の項目で7月の時候の挨拶・例文を、「漢語調」、「口語調」のそれぞれについてご紹介します。
7月の時候の挨拶・ビジネスで使える「漢語調」の慣用句
企業の案内状などで使える、格式のある「漢語調」の時候の挨拶です。同じ7月でも、時期によって細かく使い分けるといいでしょう。
(C)Shutterstock.com
「小暑の候」
二十四節気の「小暑」を使った「漢語調」の時候の挨拶です。小暑は7月7日頃ですので、7月の上旬に使うといいでしょう。
「大暑の候」
こちらは二十四節気の「大暑」を使った「漢語調」の時候の挨拶です。大暑は7月23日頃です。7月の下旬に使います。
「盛夏の候」
「盛夏の候」は、7月であれば上旬や下旬などの縛りなく使える時候の挨拶です。企業などの案内状で、発送する時期に幅が生じる可能性がある場合などは、「盛夏の候」としておくと、7月中使えて無難です。
7月の時候の挨拶・ビジネスで使える「口語調」の慣用句
「口語調」をビジネスで使う場合は、企業間の案内状のような事務的なものではなく、今までお世話になった取引先への異動の挨拶などに使うといいでしょう。
「夏の到来を思わせるような太陽が照りつける毎日ですが、皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます」
7月の上旬、まだ梅雨が明けていない時期に使える「口語調」の時候の挨拶です。
「暦の上ではもっとも暑い時期となりましたが、皆様ますますご活躍のこととお慶び申し上げます」
暦の上でもっとも暑い時期は、二十四節気の「大暑」です。この時候の挨拶は、7月下旬の大暑の頃(7月23日前後)に使える「口語調」の時候の挨拶です。
「梅雨明けの待たれる今日この頃、お変わりなくお過ごしのことと存じます」
その年や地域によって梅雨明けは異なりますので、7月の中旬、場合によってはもっと広い範囲(上旬から下旬)でも使える「口語調」の時候の挨拶です。状況に応じて使うようにしましょう。
7月の時候の挨拶・お礼状で使える例文は?
7月にビジネス上の手紙で使える、時候の挨拶・お礼状の例文を確認しておきましょう。
(C)Shutterstock.com
7月はお中元のシーズンです。ここでは、時候の挨拶を使った、企業に対するお中元の礼状をご紹介します。
「拝啓 猛暑の候 貴社いよいよご隆盛のこととお慶び申し上げます
平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます
さて この度は結構なお中元のお品を賜り誠にありがとうございます
ご配慮に恐縮するとともに心よりお礼申し上げます
酷暑のみぎり 皆様くれぐれもご自愛のほどお祈りいたします
まずは略儀ながら書面にてお礼申し上げます」
最後に
目上の人への手紙や企業間の挨拶状では、時候の挨拶は必須です。季語や時候の挨拶を使いこなせるようになると、「美しい言葉を使う人」という嬉しい評価も得られるでしょう。日頃から季節の変化を注意深く観察していると、今は難しいと感じられる季語や時候の挨拶も、身近に感じることができるようになるかもしれませんね。
トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com



