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「いずれも」と「いづれも」の違いって? どちらが標準なの?
結論から先にいうと、現代では「いずれも」が正しい表記です。
この「いずれも」は現代仮名遣いに基づく表記で、公的な文書やビジネス文章で標準的に使われています。
辞書に書かれている意味を確認しておきましょう。
何れも(読み)イズレモ
出典:デジタル大辞泉/小学館
どれも。だれも。それぞれ。「何れもすぐれた短編を集める」
三人称複数の人代名詞。みんな。みなみな。御一同。
二人称複数の人代名詞。あなたがた。みなさん。
なお、もう一方の「いづれも」は、旧仮名遣いによる表記で古典や昔の文書で使われていました。
したがって「間違い」とまでは言い切れませんが、現代における文書では基本的には使用されていません。
「いずれも」のビジネスシーンでの正しい使い方は?

「いずれも」は、複数の対象をまとめて言及する際に非常に便利な表現。
ビジネスシーンでも比較的よく使われる言葉ですので、例文とともに実用的なポイントをチェックしておきましょう。
♦︎「いずれも」が使われる主なシーンは?
ビジネスシーンだと、メールでの回答や報告書、比較検討をした結果を共有する文書などで用いられがちです。
シンプルに整理すると、“まとめて評価をする”、“まとめて回答をする”といったシーンで特に使われています。
♦︎「いずれも」の例文は?
ビジネスシーンで使いやすい例文を見てみましょう。
「ご提示いただいた案は、いずれも魅力的でした」
「該当する条件は、いずれも満たしております」
「本件については、いずれも対応可能です」
このように「どれも」「すべて」で言い換えられる対象に対して「いずれも」を用いることができます。
「いずれも」をビジネスシーンで使う際の注意点は?

「いずれも」は響きもスマートで便利な言葉ですが、使い方を誤ると違和感を招く場合もあります。
注意点を解説しましょう。
♦︎注意点1:単数には使わない
「いずれも」を使うなら、必ず複数の対象があることが条件。
単数、つまり対象がひとつしかないならば「いずれも」は使えません。
♦︎注意点2:対象が曖昧な文章では用いない
曖昧な文章で「いずれも」を用いると、混乱を招きます。
たとえば、前提となる複数の対象がわからないのに唐突に「こちらは、いずれも問題なしです!」などと記してしまうと、何を指しているのか不明確な文になり読み手にとってストレスです。
♦︎注意点3:多用しすぎない
「いずれも」に限った話ではありませんが、同じ言葉を何度も使うと、文章が硬くなったり機械的な印象を醸したりします。
「いずれも」も、適度に使うのがベスト。同じ趣旨の言葉を用いたいときには、同様の意味をもつ「すべて」や「どれも」も使い分けるとスマートです。
「いずれも」にまつわるモヤモヤを解消♡ こんなとき専門家の判断は?

「いずれも」にまつわるモヤモヤに、専門家がワンポイントで回答しましょう。
♦︎Q1.「いづれも」は絶対に間違いですか?
A1. 現代日本語では誤用として扱われがちです。
現代の日本語では「いずれも」が標準的な表記ですので「いづれも」は誤用として扱われがちです。
したがって、ビジネスシーンでは用いないほうが賢明でしょう。
♦︎Q2. 会話でも「いずれも」を使いますか?
A2. 使いますが、やや硬い表現です。
会話で「いずれも」と言っても間違いではありませんが、やや硬い印象を醸します。
そのため、日常的な会話では「どれも」や「全部」など、より自然な表現が好まれます。
♦︎Q3.「いずれ」との違いは?
「いずれ」は「そのうち」や「どちらか」といった意味で用いる言葉です。
したがって「いずれも」とは、ニュアンスが異なります。
「いずれも」を使って「いづれも」は使わないのが現代の正解
「いずれも」と「いづれも」で迷ったとしても、答えはシンプル。
現代では「いずれも」一択で使っておけば、まず間違いありません。
ビジネスシーンでは誤解を生む言葉遣いは避けるのがベストですから、「いずれも」を使って「いづれも」は使わない! と決めてしまっても良いでしょう◎。
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。



