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2026.01.06

ビジネスでも聞くことわざ「人の褌で相撲を取る」|由来・語源となった「褌」とは?

人の褌で相撲を取るの読み方は、「ひとのふんどしですもうをとる」です。似た意味を持つ言葉には、「虎の威を借る狐」などがあります。

今回は、人の褌で相撲を取るの意味や由来・語源となった「褌」、使い方・例文を解説します。さらに、関連する類語表現もあわせて参考にしてください。

「人の褌で相撲を取る」とは?言葉の基礎知識をまとめて解説

「人の褌で相撲を取る」は、目的を果たすために、自分の力だけではなく他人の力を利用することを指すことわざです。このことわざの由来・語源となった「褌」は、「ふんどし」と読みます。

それでは、まず言葉の基礎知識を確認していきましょう。ここでは、人の褌で相撲を取るの意味、褌の特徴、使い方と例文を解説します。

相撲のイラスト
(c)AdobeStock

人の褌で相撲を取るの意味

人の褌で相撲を取るとは「他人のものを利用して、自分の目的を果たそうとすること」をたとえたことわざです。この場合の褌は、「力士が腰につける回し」のことを指します。

通常、相撲は自分の褌を付けた状態でおこなうもの。このことわざでは、自分より格上の力士の褌を借りるなどして、自分の力だけではないものを使って勝とうとするような様子を皮肉めいています。

人の褌で相撲を取る
他人の物を利用して自分の役に立てる。

出典:小学館 デジタル大辞泉

由来・語源となった「褌」とは

人の褌で相撲を取るの由来・語源となった「褌(ふんどし)」は、下着の種類のひとつです。たとえば、越中褌は股の間から布を通して前側に垂らすようにして身につけます。

「褌」は「衣偏(ころもへん)」と「軍」でできている漢字です。この組み合わせからもイメージしやすいように、戦闘服に由来するという一説があります。また「ふんどし」という呼び方自体の由来にも諸説あるようです。

人の褌で相撲を取るの使い方・例文

人の褌で相撲を取るは、日常やビジネスシーンでもよく使われることわざです。自分で努力せずに、ただ便乗して利益を得るような様子を表現したいときなどに用います。「ずるい人」「他人の手柄を利用するような人」を指して、非難するニュアンスで使われることが多いでしょう。

たとえば、以下のように用いられます。

・今の部署の上司が人の褌で相撲を取るような人なので苦労しています
・人の褌で相撲を取るなんてひどい。発案する内容はちゃんと自分で考えたアイデアにして

このようにネガティブな意味を持つため、人から言われたくない言葉のひとつとも。「自分がよければなんでもいい」などと考えずに、周囲からの評価を下げないよう、日頃から意識しておきたいものです。

なお「他人から援助を受ける」という意味はないため、間違えないように気をつけましょう。

人の褌で相撲を取るに関連する言葉もチェック!

人の褌で相撲を取るということわざに関連する表現には、以下のようなものが挙げられます。

◇類語・言い換え表現
・虎の威を借る狐
・尻馬に乗る

◇似た意味を持つ四字熟語
・付和雷同(ふわらいどう)

◇人の褌で相撲を取る以外で「褌」を用いる表現
・緊褌一番(きんこんいちばん)
・当て事と越中褌は向こうから外れる

これらのような、人の褌で相撲を取るに関連する表現の意味を確認していきましょう。

メガホンを持っている人と反対している人々のイラスト
(c)AdobeStock

人の褌で相撲を取るの類語・言い換え表現2つ

まずは、人の褌で相撲を取るの類語・言い換え表現といえる「虎の威を借る狐」「尻馬に乗る」を解説します。

なお、この2つのほかにも、以下のような類語・言い換え表現があります。

・舅(しゅうと)の酒で相婿(あいむこ)もてなす
・人の提灯(ちょうちん)で明かりをとる
・人の太刀で功名する

1. 虎の威を借る狐

虎の威を借る狐の読み方は「とらのいをかるきつね」です。「虎の力を借りて威張っている狐」、つまり「強い者の力に頼って威張る人」を意味します。

人の褌で相撲を取るは「他人のものを利用して自分の目的を果たそうとすること」のため、似てはいるものの意味が少し異なります。

「かる」の漢字表記は「狩る」ではなく「借る」です。書き間違いに注意しましょう。「虎の威を借りる狐」と、口語に言い換えても問題ありません。

2. 尻馬に乗る

尻馬に乗るは「しりうまにのる」と読みます。意味は「深く考えずに他人の言動に流されて、軽率な行動をとること」「人のあとについて、調子に乗ってそのまねをする」ことです。こちらも人の褌で相撲を取ると意味が似ているものの、まったく同じではないため、表現したい内容にあわせて言い換えましょう。

人の褌で相撲を取ると似た意味を持つ四字熟語

四字熟語を用いて、人の褌で相撲を取るという言葉と似た様子を表したい場面もあるでしょう。人の褌で相撲を取るの類語表現には「付和雷同(ふわらいどう)」という四字熟語も挙げられます。

付和雷同とは「一定の主義・主張がなく、安易に他の説に賛成すること」を指す言葉です。こちらも類語表現とはいうものの、言葉の意味には違いがあります。そのため、シーンに合わせてどちらの表現のほうが伝えたい内容にあっているのかを判断するとよいでしょう。

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人の褌で相撲を取ると同じく「褌」を用いる表現

人の褌で相撲を取る以外にも、表現に「褌」が用いられている言葉があります。たとえば「緊褌一番(きんこんいちばん)」や「当て事と越中褌は向こうから外れる」です。

◇緊褌一番(きんこんいちばん)
(重要な場面で)気持ちを引き締め、覚悟を決めて物事に向かうこと。

◇当て事と越中褌は向こうから外れる
「あてにしていたことは相手の都合などで叶わないケースが多い」ことのたとえ。

緊褌一番の「緊褌」と「一番」は、以下のような意味があります。

・緊褌:ふんどしをギュッと引き締めること。または締め直すこと
・一番:重要な場面

江戸時代から昭和初期まで、日本では多くの人が褌を身に着けていました。なじみの深いものであったぶん、褌を使った言葉が複数作られたと考えられます。

しかし、現在では褌を身に着ける人が減ったため、表現によってはあまりピンとこないこともあるかもしれません。

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人の褌で相撲を取るという表現を理解しよう!

人の褌で相撲を取るは、他人の手柄を利用するような「ずるい人」を指して使う傾向にある言葉です。たとえば「私の企画書を真似したいだなんて、人の褌で相撲を取るつもりなの? 」のように使われています。

人の褌で相撲を取るということわざにはネガティブなニュアンスがあるため、自分に向けられると不名誉で不快に感じるような表現とも。

また、類語・言い換え表現には「虎の威を借る狐」「尻馬に乗る」「付和雷同(ふわらいどう)」などがあります。どれも少しずつ意味が異なる部分があるため、使いたい場面に合う表現を選ぶよう注意しましょう。

この記事を参考に、人の褌で相撲を取るという言葉や関連表現への理解を深めましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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