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2025.06.02

しなやかに自由を貫く「独立不羈」の意味と現代で使える場面とは?

「独立不羈(どくりつふき)」とは、他人からの影響を受けず、自らの考えで事を処することを意味します。この記事では、「独立不羈」の意味や成り立ち、例文、類語、対義語を紹介します。

まわりの声や空気を気にしすぎて、自分の考えを後回しにしてしまう。けれど本当は、自分の感覚や信念に正直でいたい… 。そんな想いを言葉にできるのが、「独立不羈」という四字熟語です。

少し堅く感じるかもしれませんが、自分らしさを大切にして生きるという、現代にも通じる意味が込められていますよ。

この記事では、「独立不羈」の意味や語源、使い方と共に、この言葉がぴったり重なるような場面などを紹介していきます。

「独立不羈」とは? 自分の意思で生きるということ

「独立不羈」という言葉には、ちょっと難しそうな漢字が使われていますね。特に「不羈」は、見慣れない字で読み方に戸惑う人も多いかもしれません。

まずは、「独立不羈」の読み方と、どんな意味を持つのかを見ていきましょう。

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(c) Adobe Stock

「独立不羈」はどう読む?|読み方と意味

「独立不羈」は、「どくりつふき」と読みます。辞書には、次のように説明されています。

どくりつ‐ふき【独立不×羈】
他からの束縛を全く受けないこと。他から制御されることなく、みずからの考えで事を行うこと。

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「独立不羈」は、他人からの影響を受けず、自らの考えで事を処することを意味します。また、他人に左右されない姿勢を示す四字熟語です。

「独立不羈」の成り立ちと背景

「不羈」という言葉に含まれる「羈」という漢字は、馬具に由来します。手綱を固定するために、馬の頭に取り付ける紐のことで、「おもがい」「おもがけ」とも呼ばれます。つまり、「羈」は馬の動きを制御するための道具を指す文字です。

そこに「不(〜でない)」が加わることで、「手綱で縛られない=自由である」という意味へ広がり、「不羈」は「縛られず自由であるさま」を表わす言葉として用いられるようになりました。

さらに、「独立」という、自分の力で立ち、自らの意志で判断・行動する意味を持つ言葉と組み合わさることで、「独立不羈」は「他からの支配や制約を受けず、自分の考えで生きる姿勢」を示す表現として使われています。

参考:『日本国語大辞典』、『新選漢和辞典』(ともに小学館)

現代の生活に重ねる「独立不羈」|例文で確認

「独立不羈」は、内面の自由や信念を貫く生き方を表わす四字熟語です。では、実際にどのような場面で使われるのでしょうか? 現代の暮らしや働き方と照らし合わせながら、使いどころを見ていきましょう。

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「彼の生き方は、まさに独立不羈そのものだった」

この例文は、周囲の期待や常識に左右されず、独自の感覚に従って歩む姿が伝わってきます。転職やフリーランスとして独立する決断をしたときの表現として使えますね。

「独立不羈な発想が、新しいプロジェクトを生んだ」

SNSや世間の空気に振り回されず、自分の感覚を信じて突き進んだ結果、これまでにない価値が生まれる。そんな場面では、「独立不羈」という言葉がしっくりと重なりますね。

「しがらみにとらわれず、独立不羈の精神で動きたい」

「自分らしい働き方」や「自由な暮らし方」を模索しているときなどには、このような例文がぴったりです。他人の意見や社会の圧力に流されず、自分の判断で行動したいときにも「独立不羈」はしっくりきます。

似た言葉との違いも知っておこう|「独立不羈」の類語

意味が近い言葉と比べることで、「独立不羈」の特徴がよりはっきりと見えてきます。

「自由奔放(じゆうほんぽう)」

「自由奔放」は、まわりに縛られず、思うままにふるまう様子を表わします。ただし、感情や気分にまかせた言動が目立つと、少し自己中心的で無責任な印象を与えることもありますね。

「自由奔放」が行動に重きを置くなら、「独立不羈」は自らの考えを大切にしているといえるかもしれません。どちらも周りに縛られないふるまいを表しますが、受け取る側の印象に違いの出る言葉だといえるでしょう。

「独立独歩(どくりつどっぽ)」

「独立独歩」は、自分の力で道を切りひらいていく姿を表わす言葉で、誰にも頼らず、一人で着実に前に進む姿勢を表わす言葉です。自らの行動に重きを置く点が、内面の自立を表わす「独立不羈」との違いでしょう。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

独立
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「独立不羈」の対義語は?

「独立不羈」という言葉の意味をより深く理解するためには、反対の意味を持つ言葉にも目を向けてみましょう。対義語と比べながら、「独立不羈」が表わす価値観を見つめ直します。

「迎合(げいごう)」

「迎合」は、他人の意見に合わせて自分の考えを変えることを意味します。評価を気にするあまり、自分の気持ちを抑えてしまうような場面で使われます。

「従属(じゅうぞく)」

「従属」は、上下関係の中で、自分の意志よりも相手の判断に従って行動する状態を表します。自ら選ぶというより、誰かの支配や指示に従っている姿です。

最後に

誰かの期待やまわりの空気に揺れそうなときこそ、「独立不羈」という言葉を思い出してみてください。しなやかさと芯の強さを持つ、凛とした自分を取り戻すヒントがきっと見えてくるはずです。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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