「台詞」なんと読む？ 「だいし」とも読みますが…｜「台詞回し」の意味や英語表現、類語も紹介！

「台詞」という言葉を見たことはありますか？ 一見すると読み方が難しく、戸惑うかもしれません。日常会話ではよく使われるものの、漢字で書かれると「あれ？」と思うこともありますよね。

この記事では、「台詞」の正しい読み方や意味、使い方について詳しく解説していきます。

「台詞」とは？ 読み方・意味を解説

まずは、台詞の読み方、そして意味を紹介します。

「台詞」の読み方と意味

台詞は「せりふ」もしくは「だいし」と読み、ともに同じ意味を持ちます。意味を辞書で確認しましょう。

せりふ【台＝詞／科＝白】
１ 俳優が劇中で話す言葉。「―をとちる」
２ 人に対する言葉。言いぐさ。「気のきいた―を吐く」「そんな―は聞きたくもない」
３ きまり文句。「頼み事をするときのお得意の―だ」
４ 理屈や言い分を並べること。談判すること。
「これ半七、お花はこちの奉公人、親仁との―なら、どこぞ外でしたがよい」〈浄・女腹切〉
５ 支払いをすること。
「今夜中に―して下さんせにゃなりませぬ」〈伎・五大力〉

引用：『デジタル大辞泉』（小学館）

「台詞」は、「科白」とも表記し、演劇や映画の中で登場人物が話す言葉を指します。また、日常会話では「決まり文句」や「よく言うセリフ」といった形で使われることもあります。

「台詞回し」とは？

「台詞回し」という言葉もよく耳にする言葉ですね。辞書で意味を確認しましょう。

せりふ‐まわし〔‐まはし〕【台＝詞回し】
せりふの言い方、言いまわし。転じて、言葉。

引用：『デジタル大辞泉』（小学館）

演劇や映画、アニメなどの脚本においては、登場人物がどのような言葉をどのようなニュアンスで話すかを指す言葉です。役者の演技においては、台詞の抑揚や間の取り方、発音の仕方などが「台詞回し」として重要視されます。また、小説や漫画のセリフの表現を指して「台詞回しが巧みだ」と評されることもありますよ。

日常会話においても、「あの人の台詞回しが独特だ」などのように使われることがあります。

「台詞」の英語表現

台詞を英語で表現する際には、文脈によって適切な単語を選ぶことが重要です。舞台や映画、日常会話での台詞、それぞれに適した英語表現を見ていきましょう。

one’s lines

演劇や映画の台詞を指す際には、”one’s lines” という表現がよく使われます。台詞を覚えたり、リハーサルで練習する場面で使われることが多いです。

例：”She memorized her lines for the play.”
（彼女は舞台の台詞を覚えた。）

状況別の英語表現

台詞にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる英語表現があります。

「決め台詞」＝one’s signature phrase

特定のキャラクターが繰り返し使う特徴的な台詞を指します。

例：”His signature phrase became famous worldwide.”
（彼の決め台詞は世界的に有名になった。）

「捨て台詞」＝a parting shot

去り際に放つ、挑発的または皮肉を込めた台詞を意味します。

例：”Before leaving, he gave a parting shot.”
（彼は去り際に捨て台詞を吐いた。）

「台詞」の類語・言い換え表現

台詞には、言い換えられる表現がいくつかあります。適切な言葉を選ぶことで、表現の幅が広がりますよ。

口上（こうじょう）

本来は、口頭で伝える決まり文句や型にはまったあいさつを指します。歌舞伎を始めとした伝統芸能や舞台の冒頭で使われることが多いでしょう。

例文：「歌舞伎の口上を務めるのは、役者にとって名誉なことだ」

台辞（だいじ）

「台詞」とほぼ同じ意味を持つ言葉です。あまり一般的ではありませんが、特定の文脈で使われることがあります。

例文：「彼の台辞は、まるで詩のように美しかった」

フレーズ（phrase）

「台詞」というよりも、言い回しや短い表現を指す言葉です。決め台詞や印象的な言葉を強調したいときに使われます。

例文：「この映画の名フレーズは、多くのファンの間で語り継がれている」

「台詞」を使った例文

台詞という言葉が、どのように使われるのか具体的な例を紹介します。場面に応じた表現を知ることで、より自然に活用できるようになりますよ。

「この映画の台詞がとても印象的だった」

映画や演劇の台詞が心に残るときに使われる表現です。名作には、観る人の記憶に残る台詞があるものですね。

「彼の台詞回しには独特のセンスがある」

演技や脚本において、言葉のリズムや表現の仕方が個性的であることを指します。俳優や脚本家の特徴を述べる際に使われますよ。

「彼女はいつも捨て台詞を残して去っていく」

感情的なやり取りの最後に、強い言葉を投げかける様子を表します。日常会話や小説などでよく使われる表現ですね。

最後に

台詞は、演劇や映画、創作活動だけでなく、日常会話においても重要な役割を果たします。特に、台詞回しの工夫次第で、会話の印象は大きく変わるものです。また、名台詞には時代を超えて人々に影響を与える力があります。今後も、どんな名台詞が生まれるか、楽しみですね。

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