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2025.03.16

覚えて損なし!「頑張ってください」の敬語的表現。事例7

「頑張ってください」は、つい口をついて出てしまうフレーズのひとつ。しかし目上の相手や専門家に対して多用すると、上から目線な印象から失礼に受け取られる場合や命令的に聞こえるシーンもあります。相手との関係性やシチュエーションに応じて「頑張ってください」を適切な表現に言い換えていきましょう。

並木まき

メールでも使える!「頑張ってください」の敬語的な表現7選

ガッツポーズをする女性
(c)Adobe Stock

「頑張ってください」を、敬語的に言い換える表現を紹介します。
対面でのコミュニケーションだけでなく、メールやLINEなどのテキストによる会話でも使える表現ばかりなので、事例とともに覚えておくとさまざまなビジネスシーンで使いやすいでしょう。

♦︎「ご健闘をお祈り申し上げます」

先輩や上司から「明日のプレゼン、ちょっと緊張してて」などと話しかけられた場面で「頑張ってください」と返してしまうと、ややカジュアルすぎるうえに立場をわきまえない相づちだと思われ、上から目線に聞こえることがあります。
こういった場面では「ご健闘をお祈り申し上げます。きっと成功されますよ」などと言い換えると、丁寧な表現として受け入れられやすいでしょう。

♦︎「応援しております」

スポーツや試験など何かを頑張ろうとしている相手に対して、敬語的な表現で応援を表すのならば「応援しております」と伝えるとスマートです。
「頑張ってください」よりも丁寧かつ敬意を表する表現に聞こえやすいでしょう。

♦︎「引き続きご活躍を期待しております」

相手のここまでの頑張りを認めたうえで、さらに前に進んでいく相手に対して励ましの気持ちを伝えたいときには「引き続きご活躍を期待しております」と伝えると適切でしょう。
「頑張ってください」に比べて丁寧な印象を与えやすいフレーズで、目上の相手から昇進や抜擢の報告を受けた際にも使える言い回しです。

♦︎「これからも期待しています」

部下や後輩に対しては「頑張ってください」を使っても失礼には聞こえにくいものの、命令的な印象や突き放したイメージに受け取られるリスクも伴います。
目下の相手に対して丁寧な敬語的表現で「頑張ってほしい」という気持ちを伝えるときには「これからも期待しています」という言い方がスマートです。

♦︎「引き続き素晴らしい成果を楽しみにしています」

部下や後輩から仕事の進捗について報告を受けた際に、引き続き頑張ってもらいたい意思を伝えるなら「頑張ってください」よりも「引き続き素晴らしい成果を楽しみにしています」と伝えたほうが丁寧な印象を与えられます。
「頑張ってください」でも間違ってはいませんが、敬語的な丁寧さを表現するのであれば表現に工夫を取り入れましょう。

♦︎「無理せずに進めてください」

相手がすでに頑張っていることがわかっていて、さらに努力を必要とする話題への相づちでは「頑張ってください」とだけ伝えると冷たい印象を与えます。
「無理せずに進めてください」と相手を労う言葉をプラスするだけで、思いやりのある相づちに聞こえやすいでしょう。

♦︎「ご成功をお祈りしています」

「ご成功をお祈りしています」は「頑張ってください」をより丁寧に表現する言葉として、関係性を問わずに使いやすい敬語的なフレーズです。
相手の成功を祈っている点を伝えられるために思いやりも感じられ、目上にも目下にも用いやすく丁寧な印象を与えます。

「頑張ってください」を敬語的な表現に言い換えるべき3つの理由

ガッツポーズをする女性
(c)Adobe Stock

「頑張ってください」は日本語として間違っているフレーズではありませんが、相手やシチュエーションによってはフランクすぎる言葉に受け取られてしまうことから、敬語的な表現に言い換えたほうがスマートです。
その理由を解説します。

♦︎相手との関係性を尊重するため

「頑張ってください」はそもそもフランクな言葉遣い。そのため、上司や取引先など目上の人に対して使うと、敬意が足りない印象を与えるシチュエーションが少なくありません。
自分よりも立場が上の相手に対しては敬語やフォーマルな表現を使うことで、礼儀正しい態度を示せるでしょう。

♦︎相手の状況や努力に配慮をするため

「頑張ってください」は、一見するとポジティブな言葉。しかし場面によっては相手の努力や状況を十分に理解していないと受け取られ、かえって負担やプレッシャーを感じさせるケースもあります。
疲れている人やすでに頑張っている相手に多用すると「これ以上頑張れというの?」と誤解されることもあるので、相手を労うニュアンスを含む言葉を使うほうがスマートでしょう。

♦︎命令的に受け取られる場合があるため

「頑張ってください」は相手の状況や気持ちに寄り添わないまま使ってしまうと、一方的な指示や命令のように聞こえることもある言葉です。
たとえば「来週から新しいプロジェクトがあります」と言われた場面で「頑張ってください」とだけ返答をすると、全力を尽くすよう冷たく指示を出しただけに聞こえてしまうリスクも伴うでしょう。

「頑張ってください」ではない表現を覚えるのもビジネスマナー

「頑張ってください」は、ビジネスシーンにおいても便利で使いやすい言葉ではありますが、相手の状況や関係性に配慮せず使ってしまうと失礼にあたる場合も…。敬語を使って会話をすべき相手に対しては「頑張ってください」ではない表現が好ましいシチュエーションも多くあります。
「頑張ってください」以外の言い回しを覚えておくこともビジネスマナーのひとつととらえ、丁寧な言い換えや相手に寄り添った表現の使い方を覚えておきましょう。

TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき

並木まき

ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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