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そもそも「他己紹介」って何? 自己紹介との違いは?
まずは「他己紹介」について、正しく整理しておきましょう。
文字通り「他人を紹介する」ことを他己紹介といいます。
自分自身について話す“自己紹介”に対して、他己紹介では「相手の性格」「特徴」「魅力」「エピソード」などを第三者目線で伝える点が大きな特徴です。
具体的な場面としては「隣の人を紹介してください」「新メンバーを紹介してください」などと言われる場面が多く、単なるプロフィールの説明ではなく、その人の人柄を伝える役割があるためにコミュニケーション力も問われがちです。
♦︎「自己紹介」と「他己紹介」の違いはこれ!
「自己紹介」と「他己紹介」との違いを整理しましょう。
自己紹介… 自分自身が自分について説明します。名前・仕事・趣味・経歴・性格などを、自分の言葉で伝えますので、主観がベースとなるのが特徴です。
他己紹介… 第三者が相手について説明します。責任感や人柄、性格について「周りがどの人をどう見ているのか」がメインとなるので、他人から見た魅力がベースです。
ビジネスシーンで「他己紹介」が求められる場面

ビジネスシーンでは、たびたび他己紹介が求められます。
Oggi世代が遭遇しやすい主な場面をまとめました。
♦︎就職や転職の活動
就職や転職の活動では、グループワークや面接で他己紹介が行われることもあります。
この場合の他己紹介では、企業側は傾聴力や相手を理解する能力、ポイントをまとめる要約力などを見ていますので、ただ情報を並べるだけでなく相手の魅力を短時間で伝えるスキルが求められます。
♦︎プロジェクトなどのミーティング
初対面同士の距離を縮める目的で、ミーティングで他己紹介を取り入れる場合もあります。
日頃から相手をちゃんと見ていなければ他己紹介ができないため、日常的な人間関係が問われる場面でもあります。
【例文あり】他己紹介で伝えるべき内容とは? 構成に役立つ3つのポイント

他己紹介をする立場になったときに、何を話せばいいのかわからないままでは場面が白けてしまいがち。
構成がまとまっているだけで、話しやすくなるはずです。
他己紹介で伝えるべき内容を整理しましょう。
♦︎ポイント1:名前と関係性
まずは、相手の名前と自分との関係を伝えます。
<例文>
「○○さんを紹介します。以前のプロジェクトでもご一緒していました」
♦︎ポイント2:相手の特徴
自分から見た相手の性格や印象を簡潔に伝えます。
このとき、いいところをたくさん伝えたいからとダラダラと話すのはNG。
聞き手がわかりやすいよう、要点をまとめましょう。
<例文>
「とても落ち着いている印象ですが、驚くほど仕事が早いです」
♦︎ポイント3:エピソードを交える
その人の人柄が伝わるようなエピソードを軽く交えます。
場面の空気にもよりますが、仕事に関係のあるエピソードでも、私生活にまつわるエピソードでもOK。
<例文>
「実は旅行が大好きで、行動派だと聞いています。最近は一人旅でトルコに行ったそうです」
♦︎好印象を与えやすい他己紹介のフル例文
以上の3つのポイントを踏まえたうえで、聞き手にも紹介される本人にも好印象を与えやすい他己紹介の例文は次のような構成です。
<例文>
「○○さんをご紹介します。普段は営業を担当されていて、とても行動力のある方です。
特に印象的だったのは、周囲への気配りが細かいところで、話していて安心感がありました。
趣味はキャンプだそうです」
このように、シンプルな情報だけを並べるのがポイントです◎。
他己紹介でやってはいけないNG例3つ

ところで「良かれ」と思って話した内容でも、実は失礼になってしまうケースもあります。
他己紹介でやるべきではないNG例を解説します。
♦︎NG:「いじり」に走る
笑いをとろうとして「天然です」「遅刻です」「社内一の変わり者って言われています」などと、ネガティブな特徴を強調するのはNG。
場面や関係性によっては、空気が悪くなってしまいます。
歓迎会などでたまに見かける事例ですが、本人は苦笑いをしながら不快感を抱いている場合が少なくありません。
♦︎NG:プライベートを話しすぎる
「この前、離婚したばかりです」「3年間恋人がいないそうです」などと恋愛や家庭の事情を勝手に披露するのは、絶対に避けるべき。
他己紹介は、暴露大会ではありません。
♦︎NG3:情報が薄すぎる
「優しい人です」「面白い人です」などと薄い情報だけで終わると、雑な印象を与えます。
短くても良いので、具体性のあるエピソードは必ず盛り込みましょう。
「他己紹介」って難しい… よくある疑問に専門家がアンサー

他己紹介は、慣れるまでは難しく感じるもののひとつ。
Oggi世代が抱えやすい疑問に、専門家が回答します。
♦︎Q1. 他己紹介で何を話せばいいですか?
A1. 基本的な事柄に沿って構成してみて。
他己紹介で必要な基本的な事柄は「名前・性格・印象的なエピソード・締めの言葉」です。
具体的な印象を入れると、聞き手に伝わりやすく紹介に厚みが出ます。
♦︎Q2. 他己紹介が苦手です。緊張しないコツはある?
A2. 完璧に話そうとしなくて大丈夫!
他己紹介が苦手な人ほど「ちゃんと面白く話さなきゃ」「失敗できない」と考えすぎてしまいがち。
でも実際には、相手を雑に扱わずに最低限の情報をまとめれば問題ありません。
気負いすぎずに、自然体で話すように心がけてみて!
♦︎Q3. 他己紹介で笑いをとるのはアリ?
A3. 場の空気によりますが、基本的にはナシ寄りです。
他己紹介での、いじりすぎは御法度です。
遅刻ネタや恋愛ネタ、容姿ネタのほか、失敗談の暴露も避けるべきでしょう。
軽いユーモア程度なら問題なくても、本人が笑えない内容を披露するのは絶対に避けて。
♦︎Q4. 他己紹介はどのくらいの長さが理想?
A4. 指定がなければ、30秒から1分程度で。
指定がない場合には、30秒から1分程度にまとめるのが理想です。
長すぎると要点がぼやけますし、短すぎると雑な印象を与えます。
「他己紹介」は相手の魅力を周りに伝えるコミュニケーション
他己紹介は、単なる人物紹介ではありません。
社会人には、伝えるチカラや観察力、配慮や要約力が求められ、他己紹介はまさしくこれらの要素が必要なシチュエーション。
他己紹介が上手にできる人には「仕事ができそう」「感じがいいな」などの良い印象をもたれやすい傾向もあります。
でも一番大切なのは、難しく考えすぎずに、目の前の人の“良さ”を自然体で伝えられること。
ぜひ気負いすぎることなく、相手の良さを具体的に短くまとめてみてくださいね。
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。



