目次Contents
「くれぐれも」とは? 意味をわかりやすく解説
なにげなく使われる機会が多い「くれぐれも」ですが、実はこの言葉には相手を思いやる気持ちや、お願いを強調する意味が込められています。
「くれぐれも」の辞書の意味を調べてみました。
くれぐれ‐も【▽呉▽呉も】
出典:デジタル大辞泉/小学館
1 何度も心をこめて依頼・懇願したり、忠告したりするさま。「呉呉もお大事に」
2 何度考えても。かえすがえす。
つまり「くれぐれも」は、何度も念を押すほど強くお願いすることや十分に気を付けてほしいという気持ちを表します。
【例文つき】「くれぐれも」がビジネスで使われる場面

「くれぐれも」は、ビジネスシーンでもたびたび見聞きする言葉です。
使われやすい場面をまとめました。
♦︎相手の健康を気遣うとき
もっともよく使われるのは、相手の健康を気遣うシーンです。
季節の挨拶や退職・異動のメッセージでもよく見かけます。
<例文>
「くれぐれもご自愛ください」
「くれぐれもお身体を大切になさってください」
♦︎注意を促すとき
相手を心配する気持ちがあって、注意を促したいときにも使われています。
<例文>
「当日は足元が悪いことが予想されますので、くれぐれもお気をつけください」
「くれぐれも無理はなさらないでください」
♦︎お願いをするとき
重要な依頼を丁寧に伝えたい場面でも、よく使われています。
<例文>
「くれぐれもよろしくお願いいたします」
「くれぐれもご確認のほど、お願いいたします」
【実例】これはNG… 使いすぎると過剰な印象を招きます!
「くれぐれも」は言いやすいフレーズだけに、口グセになってしまうことも。
でも、使いすぎは違和感を招きます。
筆者が見かけた「くれぐれも」が醸す違和感について紹介しましょう。
筆者は以前、20代後半の担当者とビジネスのやり取りをしている際に「くれぐれもよろしくお願いいたします」「くれぐれもご確認ください」「くれぐれもご返信ください」といった調子で、あらゆるメールに「くれぐれも」を入れているケースを見たことがあります。
しかしこれでは、言いたいことは理解できても過剰な印象は否めません。
「くれぐれも」は、そもそも強くお願いをしたいときや相手を気遣う場面で使いたい言葉。
多用は、かえって不自然な印象を与えます。
「くれぐれも」の言い換え表現まとめ

「くれぐれも」は便利な言葉ではあるけれど、場面によっては別の表現の方が適しているケースもあります。
Oggi世代が使いやすい言い換え表現をまとめました。
「どうか」
やわらかな印象になる言い換え表現です。
お願いをするときに用いられます。
「十分に」
注意喚起の際に「十分にお気をつけください」などと使える言い換え方です。
「何卒」
ビジネスメールで非常によく使われている言い換え方で、丁寧な依頼に使われています。
「ぜひ」
親しい相手へのお願いで使いやすい言い換え方です。
「くれぐれも」の注意点をチェック
「くれぐれも」を使うときに気をつけたいポイントを整理しましょう。
♦︎注意点1:多用しない
「くれぐれも」は、強調の表現。
そのため何度も多用するほど、しつこい印象や念押しが強すぎるイメージになってしまいます。
強調すべきときだけに使う“スペシャルな表現”と心得ると◎。
♦︎注意点2:軽いお願いには使わない
「資料を送ってください」程度のお願いであれば、「よろしくお願いいたします」で十分。
あえて「くれぐれも」を付ける必要はありません。
「くれぐれも」は、重要性が高い依頼や気遣いにだけ添えましょう。
「くれぐれも」への疑問を解決! 専門家がワンポイント回答

「くれぐれも」にまつわるOggi世代が抱きがちな疑問に、専門家がワンポイントで回答します!
♦︎Q1.「くれぐれも」の意味をシンプルにいうと?
A1. 強いお願いや気をつけてほしい気持ちを表しています。
「くれぐれも」は、「何度も念を押すほど強くお願いすること」や「十分に気を付けてほしいという気持ち」を表す表現です。
♦︎Q2.「くれぐれも」を目上の人にも使っていい?
A2. 使っても問題ありません。
目上の相手にも使える丁寧な表現です。
「くれぐれもご自愛ください」「くれぐれもよろしくお願いいたします」などは、ビジネスでも目上の相手に対してよく使われています。
♦︎Q3.「何卒」との違いがよくわかりません。
A3. 似ていますが、ややニュアンスが異なります。
「何卒」は依頼を丁寧にする表現で、「くれぐれも」はお願いや気遣いをより強調する表現です。
♦︎Q4.「くれぐれも」は失礼になりませんか?
A4. 基本的には失礼ではないけれど…
基本的には、失礼ではありません。
ただし軽い依頼での使用や何度も繰り返し使うと、不適切な印象を与えがちです。
「くれぐれも」は依頼や結びの言葉として広く使われている
「くれぐれも」は、相手へのお願いや気遣いをより強く、丁寧に伝える言葉。
ビジネスでは「くれぐれもよろしくお願いいたします」「くれぐれもご自愛ください」などと、依頼や結びの言葉として広く使われています。
ただし、このフレーズは「強調」の意味をもっているので、使い方によっては不自然に感じさせたり押しつけがましさが出る言葉である点には注意しましょう。
仕事でもプライベートでも、相手を思いやる言葉を選べる人がコミュニケーション上級者。
「くれぐれも」も場面に応じて適切に使いこなして、気持ちが伝わるコミュニケーションにしていきましょう◎。
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。



