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2022.05.30

「端折る(はしょる)」の意味とは? よくある使い方や語源、類語などを解説

日常会話で馴染みのある「端折る(はしょる)」とは、「ある部分を省いて短く縮めること」。「この部分、端折っても良い?」など、親しい人同士の話し言葉として使いますが、目上の人には失礼に当たる可能性も。今回は、「端折る」の意味や語源、使い方や英語表現などを解説します。

「端折る」の意味や語源とは?

「昨日話した部分は端折ります」「次の問題の説明は端折ります」など、「端折る」という言葉を、一度は耳にしたことがあるはず。話し言葉として使うことが大半ですが、漢字では「端折る」と書くことは知っていましたか? そこで今回は、馴染みのある「端折る」に着目して、その意味や使い方、類語などを解説します。

(c)Shutterstock.com

意味

「端折る(はしょる)」とは、「ある部分を省いて短く縮めること」。話をわかりやすくするために、一部を省くことを「端折る」といいます。学校や職場で、「この部分は端折っても良い?」「大事な箇所ではないので端折ります」というように使うことが多いでしょう。

大抵は、学校の先生が授業中に生徒に対して言う、親しい友人や同僚同士で会話するときに使う言葉です。ややくだけたニュアンスをもつ話し言葉なので、取引先や目上の人に使うのは控えた方が無難でしょう。

語源

「端折る」は、「端(はし)」を「折る」ことから「はしおる」と呼ばれ、本来は、「着物の裾を上げて、帯に挟むこと」を指しました。着物はそのまま着ると背丈よりも長く、裾を引きずってしまうため、あえてお腹のあたりでたくし上げて帯で挟むのです。現在でも着物用語で、帯の下に余った生地のことを「おはしょり」と呼びます。

つまり、裾をまとめて纏う着物の着方が転じて、話を省略することとして用いられるようになったと考えられるでしょう。

使い方を例文でチェック!

話し言葉として馴染みのある「端折る」ですが、皆さんは普段どのように使っていますか? 当たり前に使いすぎていて、詳しい使い方について考えたことがない人も多いでしょう。ここでは、「端折る」の定番の使い方を紹介します。

(c)Shutterstock.com

1:日本の近代史についてはテストの範囲外なので説明を端折ります。

「端折る」は、学校の授業や講義などでよく登場する言葉です。学校では授業数が限られていることから、試験間際になると不必要な箇所は省略されることも多いですよね。急ピッチで進められ、授業についていけないと思う生徒もいるかもしれません。

2:この内容は前回説明したことと被るので、端折っても良いですか?

企画書や書類を作成するときに、相手に「○○を端折っても良いですか?」と確認することもあるでしょう。親しい先輩などなら特に問題にならないかもしれませんが、人によっては馴れ馴れしいと感じる可能性も。相手を見て、「省略してもよろしいでしょうか?」などより丁寧な言葉に置き換えましょう。

3:上司は何かと話を端折る人なので、正確な指示が伝わらないこともある。

人が話を「端折る」時は、大抵時間がない場合が多いですが、中には元から話を省略して話しがちな人もいます。普段から端的な説明をしている人は、なんとなく隙がない印象を与えたり、気軽に質問しにくいと思われたりしてしまう傾向も。話を端的に説明すること共に、コミュニケーションも大切にしたいですね。

類語や言い換え表現とは?

「端折る」は普段の会話では使いやすい言葉ですが、かしこまった場面では不適切な言葉ともいえます。ここでは、職場でも使える丁寧な表現を紹介しましょう。

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1:省略する

物事を簡単にするために一部を取り除くことを「省略する」といいます。「説明を省略する」というように、「端折る」と同じく誰かに説明する場面で用いられることが多いですね。「端折る」は少しくだけた表現ですが、「省略」はかしこまった表現として、書類にも「以下省略」「前文省略」などと使われます。

(例文)
・時間がないので、大事なところ以外は省略して話します。
・すべての作業を行うと時間がかかってしまうため、今回は省略することにした。

2:割愛

「割愛(かつあい)」とは、「惜しいと思うものを手放すこと」。「割」は、「一部を分けること」、「愛」は、「物事を好み、大切にする気持ち」を表します。このことから、本意ではないものの仕方なく何かを省くことを意味します。仕事の場面では、時間や予算の都合上やむをえず何かを省いたり諦めたりすることもありますよね。あくまでも、本人が惜しいと思っていることに対して使うことがポイントです。

(例文)
・ページ数の都合で、お気に入りのシーンを泣く泣く割愛した。
・次の説明については、時間がないため割愛します。

3:かいつまむ

要点を大雑把に捉えたり、概括することを「かいつまむ」といいます。会話の中では「かいつまんでいうと」など、相手に何かをわかりやすく説明するときの枕詞として使います。難しい内容ほど、かいつまんで話してくれることで、聞き手にとっては理解しやすいというメリットがありますね。

(例文)
・「かいつまんで話すとこういうことだ」と兄は映画のあらすじを話しはじめた。
・大学講師の兄は、難しい内容をかいつまんで話すことが得意だ。

4:省く

不要なものを取り除いたり、減らすことを「省く」といいます。話や説明以外にも、「手間を省く」「無駄を省く」など、より広範囲の意味として使うことができる表現です。

(例文)
・手間を省いた料理レシピが主婦の間で話題になっている。
・出費の無駄を省いて、貯金を増やしたい。

英語表現とは?

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「端折る」を直訳できる英語表現はありませんが、「omit」という単語には「省く、省略する」という意味があります。話を省く以外にも、項目や挿絵を割愛するなど、より広い意味で使うことができます。

(例文)
・I don’t have time, so I’ll omit it.(時間がないので省略して説明します)
・I will omit these parts.(この部分は割愛します)
・I shall omit that.(私はそれを省略させていただきます)
・We will omit honorific titles.(敬称は省略させていただきます)
・Can I omit this item?(この項目は省略しても良いですか?)
・We had to omit [leave out] the illustrations for want of space.(紙面の都合で、挿絵は割愛しました)

最後に

「端折る」は、話し言葉として馴染みのある表現ですね。「省略して良いですか?」をラフに表現した言葉なので、親しい人との会話では便利なフレーズです。しかし、目上の人との会話ではやや丁寧さに欠けるため、使うのは控えた方が良いでしょう。話す相手との関係性や状況を踏まえ、適切な言葉遣いができると良いですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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