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「しております」の意味を正しく知りたい!
「しております」は、「する」の謙譲語である「いたす」と「いる」の丁重語(「謙譲語II」)である「おる」を組み合わせた敬語表現。
つまり、「している」を丁寧にしただけの言葉ではありません。
自分や自分側の行動をへりくだって伝える言い方で、ビジネスの場では「現在、確認しております」や「順次対応しております」などと用いられています。
なお、自分側の行動について述べるシーンで使うのが基本です。
【疑問】「しております」と「しています」の違いは?

「しています」は、「する」に丁寧語の「ます」がついている表現です。
もう一方の「しております」は謙譲表現で、相手を立てるニュアンスが含まれます。
♦︎使い分けのポイント
例文を交えて、使い分けのポイントをマスターしましょう。
社内の日常会話
<例文>
「今、資料を作成しています」
これでも十分に丁寧です。
取引先やお客様に
<例文>
「現在、資料を作成しております」
この場合には「しています」よりも「しております」を使ったほうが、丁寧で好印象を狙いやすいでしょう。
敬語は、丁寧にすれば正しいというものではありません。
相手との距離感が重要で、たとえば同期とのチャットで「ただいま昼食をいただいております」だと大げさな印象に。
逆にお客様への連絡で「今、確認しています」では事務的で冷たいイメージが強まります。
場面に合わせて敬語の強弱を心得るのが◎。
「しております」を使うシーンでの注意点3つ
「しております」はビジネスシーンで頻繁に使われていますが、不自然な印象や失礼な言葉にならないよう、気をつけたいポイントもあります。
主なものを整理しましょう。
♦︎注意1:相手の行動には使わない
たとえば「お客様が利用しております」は、不自然な使い方の典型です。
この場合には相手の動作ですので、「ご利用になられています」「ご利用いただいています」が正解です。
♦︎注意2:二重敬語にしない
たとえば「お越しになられております」や「お読みになっておられます」は、時折り耳にするものの、厳密には敬語が重なっている二重敬語。
この場合はシンプルに「お越しです」「ご覧になっています」で十分でしょう。
♦︎注意3:使いすぎない
ひとつのメールに「確認しております」「承知しております」「対応しております」など、「〜しております」ばかりが続くと、違和感を生む場合も。
「いたします」「進めています」「承知しました」などの他の表現も使っていくと、読みやすいメールになるでしょう。
【実録失敗談】「しております」って難しい!? 使いすぎて失敗した話

ところで、筆者の部下だった女性(仮にHさんとします)は、新卒で働き始めたばかりの頃に敬語で大失敗を繰り返していた人物。
すでにご本人は20代半ばになっていて、美しい敬語を使いますが、20代前半の頃には「しております」にまつわる赤っ恥も経験しています。
ご本人の許可を得たエピソードを紹介します。
「新卒からしばらくは、“敬語は丁寧なほどいい”って思い込んでいました。
なので、お客様や取引先とのメールでも「〜しております」を異常に多用していましたね(苦笑)。
だけど、あるときに上司から『敬語は相手との距離感や場面も大事だから、もっと自然に使えるようになったほうがいい』とアドバイスを受け、ハッとしました。
実は自分でもメールがくどいって感じていたので、それ以降は、お客様には「しております」、社内では「しています」「確認しました」と使い分けを心掛けるようにしたら、文章が読みやすくなりました」
このように、敬語は「たくさん盛り込む」よりも「適切に使う」が大切です◎。
「しております」の場面別言い換え方
「しております」は使いやすい敬語ですが、同じ文章で何度も使うと単調になったり、少し堅苦しい印象を与えたりします。
場面に応じて、言い換え表現を使い分けられるようにしておきましょう。
♦︎社内での会話や親しい取引先には…「しています」
「しています」は、基本的な言い換え。
「しております」よりも柔らかく、日常会話や社内でのやり取りに向いています。
社内チャットや同僚との会話、親しい取引先とのやり取りでは「しております」よりも「しています」のほうが自然でしょう。
ただし「しています」に謙譲のニュアンスは含まれません。そのため、お客様への正式なメールでは「しております」のほうが適している場合があります。
♦︎進捗報告には…「進めております」
プロジェクトの進捗報告など、現在進行中の仕事について伝えるなら「しております」よりも「進めております」のほうが丁寧です。
「現在取り組んでいる最中です」というニュアンスが自然に伝わります。
♦︎対応している旨を伝えるなら…「承っております」
注文や依頼、予約について問い合わせがあったときなどに「対応しております」や「今、しております」では、やや突き放した印象にも。
こういったシーンでは「承っております」と伝えたほうが、丁寧な印象を与えられます。
「しております」での赤っ恥を回避♡ 専門家が疑問に回答します!

「しております」は、使いどころを間違えると不自然な印象が醸されます。
Oggi世代が抱きやすい疑問に、専門家がお答えします。
♦︎Q1:「しております」と「しています」は、どちらが正しいですか?
A1.どちらも正しい日本語です。
「しています」も「しております」も、どちらも正しい表現です。
実務上では、ビジネスの場や取引先には「しております」、日常の会話には「しています」を使うケースが多いでしょう。
♦︎Q2:「担当しております」は正しい表現ですか?
A2.正しい表現です◎。
「担当しております」は、自分の業務をへりくだって伝える自然な言い回しです。
♦︎Q3:「しております」と「いたしております」の違いは?
A3.「いたしております」のほうが、さらに改まった印象に。
「しております」も丁寧ですが、「いたしております」はより改まった印象が強まります。
ただし通常のビジネスメールならば「しております」でも十分に丁寧でしょう。
「しております」
「しております」は、自分や自分側の行動をへりくだって伝える敬語表現。
「しています」よりも、相手に丁寧な印象を与えられます。
ただし、使う相手や場面を選ばないと、かえって不自然になることもあるので、使いどころには気をつけたい言葉でもあります。
敬語は「どれだけ丁寧なのか」ではなく、「相手との距離感に合っているか」も重要なポイント。「しております」を適切に使い分けられるよう、シチュエーションに応じて判断してくださいね♡
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