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「押さえる」と「抑える」の違いって?
「押さえる」と「抑える」は、どちらも「おさえる」と読みますが、意味は大きく異なります。
まずは、それぞれの基本的な意味を確認しましょう。
♦︎「押さえる」は、主に“物理的に確保する”意味

「押さえる」は、手や物で押して動かないようにするさまや、場所・予定・情報などを確保する意味で使われます。
<例文>
「書類が飛ばないように押さえる」
「ポイントを押さえる」
「相手の腕を押さえる」
なお、物理的に動きを止めるほかに「確保する」「重要な点を把握する」という意味でも広く使われています。
♦︎「抑える」は、“勢いや感情をコントロールする”意味

もう一方の「抑える」は、勢いや感情、欲求、増加などをコントロールしたり、弱めたりすることを表す言葉。
<例文>
「怒りを抑える」
「出費を抑える」
「被害を最小限に抑える」
このように「抑える」は、目に見えないものや、勢いのあるものを制御するイメージが強い言葉です。
「抑える」と「押さえる」を混同しやすい理由はこれ!
「抑える」と「押さえる」を混同しやすい理由は、どちらにも「止める」という共通イメージがあるためではないでしょうか。
でも、もう大丈夫◎。
それぞれの漢字の成り立ちを見ると違いをイメージしやすくなります。
「押」は、物理的に押して固定する動作が中心。
そのため、「席を押さえる」「証拠を押さえる」など、対象を確保する意味が強いと覚えてしまいましょう◎。
一方の「抑」は、勢いを弱めたり暴走を防いだりする意味ですから、何かを完全になくすのではなく、適度な状態にコントロールするニュアンスをイメージしてみて。
迷ったときには、確保するなら「押さえる」、コントロールするなら「抑える」と考えると判断しやすいでしょう。
【よくある誤用】ビジネスシーンで頻繁に見かける誤用にご用心

ところで、ビジネスシーンでよく見かける誤用にはパターンがあります。
ありがちな誤用は、「ポイントを抑える」や「席を抑える」「ホテルを抑える」と書いてしまうパターン。
実際には「ポイントを押さえる」「席を押さえる」「ホテルを押さえる」が適切なのですが、筆者も何度か「ポイントを抑える」や「座席を抑える」などと書いてある文章を見たことがあります。
ここで再度おさらいをすると「抑える」はコントロール、「押さえる」は「重要な部分をしっかり確保する・理解する」という意味ですから、ポイントの場合には「しっかり理解する」の意味から、座席、ホテルの場合には「確保する」の意味から「押さえる」が正解です。
「押さえる」 or 「抑える」の言い換え表現
「押さえる」と「抑える」の言い換え表現を、それぞれ整理しましょう。
言い換え表現をマスターできると、それぞれの言葉への理解も深まります◎。
♦︎「押さえる」の代表的な言い換え
・確保する
・固定する
・把握する
・獲得する
文脈によって適切な言い換え言葉は異なりますが、イメージとしてはガチっと掴むイメージが近いでしょう。
♦︎「抑える」の代表的な言い換え
・控える
・軽減する
・制御する
・我慢する
・減少させる
こちらも文脈によって適切な言い換えは異なりますが、イメージとしては何かを制限するようなイメージをもつとわかりやすいでしょう。
「押さえる」 or 「抑える」へのみんなの疑問を解決!

「押さえる」と「抑える」にまつわる、Oggi世代が抱きやすい疑問に専門家がワンポイントで回答します。
♦︎Q1:「押さえる」と「抑える」の違いをシンプルに言うと?
A1.「確保・固定」 or 「コントロール」の違いです。
「押さえる」は確保することや固定すること、「抑える」は感情や勢いをコントロールすることという違いがあります。
♦︎Q2:「感情を押さえる」は間違い?
A2.「抑える」を使います。
感情をコントロールするさまを表すので、「感情を抑える」が適切です。
♦︎Q3:「コストをおさえる」はどちらでも正解?
A3.「コストを抑える」が正解です。
費用の増加をコントロールする意味ですので「コストを抑える」が正解です。
「押さえる」と「抑える」は同じ読み方でも意味が異なる
「押さえる」と「抑える」は同じ読み方ですが、意味は大きく異なります。
「押さえる」は物や場所、ポイントなどを確保したり固定したりするときに使い、「抑える」は感情やコスト、被害などをコントロールしたり軽減したりするときに使うのが基本です。
迷ったときには、確保なら「押さえる」・コントロールなら「抑える」を基準に考えてみましょう。
正しく使い分けができると、日常のビジネス文書にも自信が深まります◎。
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