“Speak of the devil”ってどんな意味?
こんにちは。英語講師のmachiです☆
今回ご紹介するのは、海外ドラマでもよく登場するこんな表現!
“Speak of the devil”
ご存じの通り“devil”は悪魔という意味なので、そのまま直訳すると「悪魔の話をする」となってしまい、 まったく意味がわかりませんよね^^;
ヒント。“Speak of the devil”は、“Speak of the devil and he is sure to appear.”が省略された形です。(“sure to”は“will”でもOK)
どんな意味になるか考えてみてくださいね!

正解は?
“Speak of the devil and he is sure to appear.”は、「悪魔の話をしてごらんなさい。そうすれば必ず悪魔が現れる」という意味。
(文法的な話をすると、「命令文+and」(~しなさい、そうすれば…)の構文になっています)
そこからら、「噂をすれば影が差す」ということを表すのです!
日本語でも「噂をすれば~」という言い方をするように、and以下は省略されることが多いです。
なぜこのような意味になったかというと、中世のイギリスでは悪魔のことを話すのは禁止されており、「悪魔の話をしていると、本当に悪魔が来ちゃうよ」と言っていたことに由来するとか。
ちなみに、アメリカ英語では“speak”を使いますが、イギリス英語では“talk”を使うことも。
【例文】
・“Speak of the devil, here comes Ken now.”(噂をすれば、ケンがやって来たよ)
※“here comes ~”:~がやって来た

・“Speak of the devil and she is sure to appear! We were just talking about you, Kate.”(噂をすれば影だね。ケイト、あなたのことを話していたのよ)
★今日のひとこと(補足)★
“devil”を使ったユニークなフレーズをあわせて紹介したいと思います。
・“The devil made me do it.”
:悪魔が私にそうさせた(魔が差した) ※よくないことをしてしまった自己弁護の言葉
・“Once a devil, always a devil.”
:一度悪魔になると、ずっと悪魔でいなければならない(元には戻れない)
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machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。最近、手相占いの勉強も始めました!