――写真集の見どころを教えてください
今まで自分を作り上げてくれた場所に行って撮影をしたので、「窪塚愛流の軌跡」を見ていただけると思います。
メモリアルな場所がたくさんあります。ホテルで雰囲気のある撮影もさせていただいたのですが、ほとんどが自分の生まれ育った場所だったり、自分の基盤になるところでの撮影だったので、窪塚愛流の全てを見られる写真集だと思っています。
――ご自分が根づいた場所で撮影するのはどんな気持ちでしたか?
すごくうれしかったです。自分が形成された場所で撮影できるなんて思ってもいなかったので、うれしいの一言に尽きます。
――色々と巡った中で、思い出がよぎりましたか?
はい。大阪で幼馴染と一緒に撮影出来たことがうれしかったです。幼馴染とは「一緒にお仕事出来たらいいね」とずっと話していたので実現し、協力してもらえたこともうれしかったです。
あとは横須賀の神社で撮影をしたのですが、その神社は僕が小学1年生までお正月などことあるごとにお参りをしていた場所です。近くに幼馴染が住んでいることもあり、今でも一人で横須賀に行ったときには必ず訪れる場所です。そういった自分のパーソナルな場所であり、「見守っていただいている」神様が祀られている神社で、写真に収めてもらえたことは、自分にとって、かけがえのない一枚になっています。生涯において大切な本になりそうです。

――学生服のカットが先行で公開されていましたが、学生服をドラマなどで着ることはあっても、自分の思い出として残るものとして久々に袖を通してみていかがでしたか?
今回の写真集で僕が着ていたのはちょっとおしゃれな制服だったのですが、僕が高校生の時に着ていたものも、大阪の中では割とおしゃれな方の部類でした(笑)。その制服に憧れて入学してきた方もいるくらい!撮影中はさまざまなことが蘇ってきて当時の高校生だった僕はこんな感じだったなぁ、と思い返しながら撮影をしていました。
――20歳という記念すべき1年に撮りためた写真集だということですが、普段窪塚さんの暮らしで欠かせないルーティーンはありますか?
ルーティーンではありませんが、僕は1人で飲むことも好きなので、冷蔵庫にお酒を入れておいて仕事終わりに頑張った自分へのご褒美にしたりしています!
――ご家族についてのお話もお聞かせください。ズバリ、窪塚家はどんなご家族ですか?
言霊をすごく大切にしています。とにかく「ありがとう」「楽しい」「幸せ」という言葉がもつ力を大切にしています。
――家族でたくさんお話もされますか?
はい!家族の繋がりをとても大切にしていて、何かあるたびにみんなで集まってご飯を食べたりしています。祖父母、叔父や叔母も含めた窪塚家のグループLINEがあるのですが、それは毎日動いています。僕はたまに入るくらいですが、動いてない日はないくらいです(笑)。

――窪塚さんはどんなお子さんでしたか?
神社の周りや、山や海でも遊んでいました。虫取りやカニ取りをしたり、公園でサッカーをしたり。外にいることが多くて、テレビゲームなどは、ほとんどしなかったです。一人っ子だったので、一人遊びが得意で、ポケモンの指人形で一人で遊んでいました(笑)
――大人になった今も外には出ていますか?
今は家で過ごすことが多くて、友達を呼んだりしています。学生時代は外で友達と遊んでいたのですが、上京してからは撮影などでうまく時間が友達とかみ合わなかったりもするので…。でも基本的に寂しがりやで、友だちと話したり、遊んだりすることは大好きなので、家にひとりでいる時間は友だちと電話したりすることも多いです。
――仕事をする上で大事にしているポリシーはありますか?
「楽しむ」ということです。みんなが良い方向になるために努力したり、気持ちを大事にしたいと思っています。

――ご自身のファッションでここをこだわってるというところはありますか?
僕は誰の真似もしないと決めています。自分のアイデンティティ、自分が好き、カッコいいと思ったものを取り入れて、自分の中で考えたものをファッションにしています。もちろん流行りで“このアイデアいいな”と思ったりもしますが、そのまま取り入れるのではなく、一度自分の中で咀嚼してファッションに反映させています。
――では、物を選ぶ時に、決まったところというよりは、アンテナが反応したものを選ぶんですか?
はい。例えば百貨店やファッションビルなどに行ったら、いったんざっと全部のお店を見回ってから、買うものを決めます。僕はネットで買い物をしないんです。ここは結構こだわっているところです(笑)。
――今一番したいことは?
買い物に行きたいです!最近はシャツとネクタイをファッションに取り入れることにハマっています。ジャケットスタイルにダボっとしたパンツの合わせや、カジュアルな雰囲気の中にカチッとしたものを組み込むのが自分のブームで。でも、シャツやネクタイをあまり持っていないので、探しに行きたいです。
――それはまたお気に入りを見つけるためには時間がかかりそうですね。
そうですね…。ネクタイは古着の方がお値段も手頃でさまざまな種類があるので、古着屋さんで見たいなと思っているところです。
――最後に、この1年で挑戦したいことを、お仕事とプライベートそれぞれ教えてください。
仕事もプライベートも、今までやってこなかったことに触れてみたいです。例えば、洗濯物を畳むにしても、やったことがない畳み方だったり(笑)。日々の暮らし方も今までよりていねいにしたいな、と。
20歳は挑戦することに対しても探っていた感じでしたが、21歳になってからは落ち着いてしまっている自分がいるような気がして…。なので、自分を奮い立たせていきたいです。新しいことを取り入れて、どんどん自分のギアをチェンジしていきたいな、と思います。
仕事では台本との向き合い方など、いろいろなものを見直したいです。その新たな積み重ねの先に進化した自分に出会えるのかな…と。そうは言っても三日坊主なところがあるので、理想に近づけないかもしれません(笑)。でも、意識は持ち続けていきたいと思っています。

――Oggi読者に向けて、毎日頑張れる、元気になる一言をください。
人生は自分が想像していないことも起きたり、良いことも悪いこともある。この両方があるからこそ良いことがより良いと思える。みなさん謙遜しがちですが、ひとつでも自分のことを褒めてあげると、明日も楽しく過ごせると僕は思っています。できないことはもちろんあって、ですが一日一日きっと成長していくものなので、自分で自分を褒めてあげることが大切だと思っています。
褒めてあげることって見えないことなので、自由だと思うんです。だからこそ、めちゃくちゃ褒めてあげてもいいと思います。自分を受け止めて、弱い自分、悪い自分もいるけれど、少しでも成長出来たなとか、今日は「ありがとう」と言えたなとか、自分が出来たことをきちんと見てあげることを、とても大切に思っているので、皆さんにもお伝えしたいです!
ニットポロセーター¥174,900、パンツ¥149,600、シューズ¥90,200、ネックレス¥45,100、ブレスレット¥39,600、リング¥49,500(マルニ ジャパン クライアントサービス〈マルニ〉)
TEL:0120-374-708
窪塚愛流 1st写真集 Lila
20歳の記念すべき1年を撮りためた1st写真集。生まれ育った横須賀や地元でもある大阪でロケを行い、母校、子供の頃から通った定食屋では普段は見せない素顔のカットが楽しめる一冊。ホテル、街並み、そしてビーチでのサーフィンなど、10代の頃とは違う大人になった姿も封入。

撮影: Great The Kabukicho
定価: 3,850円(税込)
発売日: 2025年3月5日(水)
判型:A4判
頁数:128ページ
発行:小学館
撮影/田中麻以 スタイリスト/上野健太郎 ヘア&メイク/WANI 構成/岡野亜紀子