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LIFESTYLE

2025.02.11

【三山凌輝&チャンソン】爆笑必至!?の友情インタビュー|映画『誰よりもつよく抱きしめて』

三山凌輝さんとファン・チャンソンさんのスペシャルインタビューを敢行。共演した映画『誰よりもつよく抱きしめて』の魅力を語っていただきました。

チャンソン「僕らは来日したら必ず会う仲なんです。日本にこんな人いたんだ!って」

公開早々、感涙必至!と話題沸騰中の映画『誰よりもつよく抱きしめて』。この映画は、強迫性障害による潔癖症で、同棲する恋人に手すら触れることができなくなってしまった絵本作家の青年・水島良城(三山凌輝)と良城の恋人役で、彼の病気を理解しつつも、自分の揺れ動く心に思い悩む書店員の女性・桐本月菜(久保史緒里)。そんな二人の関係が不安定になるなか、月菜の前に恋人と触れ合っても心が動かない男イ・ジェホン(ファン・チャンソン)が現れて、生きづらさを抱えてもがくそれぞれの想いが交錯し合う様を描いた愛の物語。

今回の共演をきっかけに意気投合し、すっかり仲良くなったという三山さんとチャンソンさんにお話をうかがいました。

三山凌輝さん

――三山さんは、良城という繊細なキャラクターを演じるにあたり、気をつけたことはありますか?

三山:今回演じた良城の役柄のパーソナルな部分として、強迫性障害による潔癖症ということで、強迫性障害の方が観てくださったときに、きちんとリスペクトが伝わるよう自分なりの解釈を深めることを大事にしました。とはいえ、同じような境遇、病気をもっている方がいらっしゃったとして、その病気の症状やもともとのルーツは人それぞれ。

だから、その部分にフォーカスを当てるというよりも、良城という人間に寄り添うことを忠実にしたかったんです。この作品での大きいテーマのひとつだと思うのですが、人の悩みはそれぞれにしかわからないこと。人間は寄り添いながら生きていく上で、「それが相手にとってどういうものなのか」「その人のことをわかってあげたい気持ちはあるけれど、それが理解しにくい、できない」という状況がすれ違う要因になる。

切ない儚さや、もどかしくてイライラする気持ちの部分は、“自分にしかないもの”であって、人間としてのパーソナルを尊重することの大切さが繊細に描かれている作品です。だから、良城に対してもそういう考え方で向き合いました。

ファン・チャンソンさん

――“心が動かない男性”ジェホンを演じる上で意識したことはありますか?

チャンソン:イ・ジェホンという人物が初めて愛を感じた相手が月菜なんです。ネタバレになりますが、作中でジェホンが書店を訪れて月菜に「この店はどうやって見つけてくれたのですか?」と聞かれて「好きだから」と答えるシーンがあるんです。それが月菜への感情が溢れてしまった瞬間でした。実はその先の自分の進路が決まっていて、最後に思い入れがある書店に出向いたら、偶然に月菜に会ってしまった。だから咄嗟に「絵本が好きだから」と付け足して雰囲気を変えて…気まずっ!ってね(笑)

三山:気まずいね(笑)

チャンソン:このシーンに限らず、本番前に台本を読みながらジェホンの感情の表現をどうするか、どんなテンションでセリフを言うか、という部分にフォーカスを当てて集中したと思います。

――おふたりはとても仲が良いですが、撮影中の思い出を教えてください。

チャンソン:よく話していましたね。楽屋で久保さんと3人でお弁当を食べながら、1時間くらいがっつり話した思い出があります。あのとき本当にいろんなことを話したよね?

三山:うん、いろいろ話したよね。

チャンソン:個人活動の話をして、そこから趣味についてや、昔から活躍を知っていましたという話…本当にいろんなことを話したんです。個人的には、そのときに久保さんの新しい一面を発見できました。それ以降、撮影全体の雰囲気がもっとよくなりました。というのも、お互いにどこか楽になった感覚があったんです。よく知らない相手だと演じる瞬間に「こうやっても大丈夫かな…」などいろいろと考えてしまうけれど、気づかいはもちろんしつつ、いい意味で楽になれてすごくよかったです。

三山:チャンソンが言ってくれたことは僕もいつも思うことなんですよ。たとえば、悪役
とヒーローという役の関係性になったときに「じゃあ現場でコミュニケーション取らないの?」って。人によっていろいろなやり方がありますが、僕もチャンソンと考え方が似ていてコミュニケーションが取れている相手ほど遠慮がなくなるんですよ。

チャンソン:(深く頷きながら)だよね。

三山:結局はお芝居で役と共存していると同時に、自分自身もその場に存在しますから。今回は、よりよい方向に働いたなと思います。

三山凌輝さん寄りカット

――その後、お二人の交流は増えましたか?

三山:基本的にチャンソンが日本に来たら百発百中で会ってるよね。

チャンソン:そうそう。1泊での滞在じゃなければ、ほぼ…(笑)。

三山:1泊のときはさすがにね(笑)。

チャンソン:いつも連絡します。

三山:この間は寿司を食べたよね!

――お二人ともアーティスト、俳優として活躍されていますが、お互いが刺激をうけたことがあれば教えてください。

チャンソン:ラジオ収録のときにすごくたくさん話をしました。「放送時間は25分〜30分です」と言われていて、「はーい!」って元気よく返事したはずが収録だけで40分くらい経っていた…(笑)

三山:そうそう(笑)。

チャンソン:スタッフさんから「どこで切ればいいですか?」と聞かれてしまう始末(笑)。お互いグループに所属していて、俳優活動もしている共通点もある。僕は自分の立場よりも重要なことは「何をしたいか」だと思っているのですが、そういう感覚が似ています。俳優としてやりたいこと、グループ活動にも一生懸命情熱を燃やすところ、運動がめっちゃ好きで話も合うし、本当にいろいろと共通点がある。「こんな人が日本にいたんだ!」って。

三山:わぁーうれしい!

チャンソン:忙しくてなかなか連絡も取れないけど、会うたびに「いやぁ〜やっと会えた!」という感じ(笑)。

三山:やったー!イエーイ!みたいな感じだよね(笑)。

チャンソン:そういう関係性になれる相手ってあんまりみつからないですよね。

三山:すごく気が合うし、ちょっと不思議な縁も感じるなあと思っていて。チャンソンの日本語がめちゃくちゃ上手というのもありますが、もし日本語がしゃべれなかったとしても同じような関係値になれただろうなと。それくらい会ったときのお互いのバイブスが合う。感性が似ているからか、「いろいろあったよね!」「忙しくて大変だよね」みたいなことがすごく近い位置で話せるんです。

チャンソン:そうだよね。

三山:日ごろから思慮深い人だからこそ、同じ視点でフィーリングが合うのかなと思います。現場でも、アーティストとしての活動や芸能活動以前に、「人としてどう生きているか」にフォーカスして話ができた人。いつも「チャンソン」って呼んでますけど、お兄ちゃんだから。

チャンソン:チャンソンって呼んでくれ!(笑)

三山:これも実はエピソードがあるんですよ(笑)。最初はもちろん、“チャンソンさん”と呼んでいたんですが、噛んで上手く言えなくて逆に失礼に聞こえてるんじゃないかって考えてしまって。

チャンソン:チャーさんってね(笑)。

三山:そう(笑)。本人からも「チャンソンのほうがいい!」と言ってもらえたんです。そういうことも含め、根本としての人間としての生き方について話が盛り上がって、男としても生き物としても重なる部分があって距離が縮まったのかもしれません。

壁にもたれるチャンソンさん

――主題歌であるBE:FIRST書き下ろし楽曲「誰よりも」が映画の世界ととても合っていましたが、三山さんは曲の聴きどころを、チャンソンさんは楽曲を聴いたときの感想をお聞かせください。

三山:今回は作品を撮り終えた後に作詞をしたのですが、それがよかったなと思えました。台本と景色と感情、自分が見たものがすべてでしたし、良城として自分自身が誰よりも受けたものがあるから、僕が書かずしてどうするんだって思いました。そういう意味ではすごく書きやすかったですし、作品を彩る大切なピースに演じることとは違う形でも携われたことがうれしかったです。

――作詞をする中で、特に気を使ったポイントはありますか?

三山:映画だけにリンクさせるのではなく、この曲を聴いてくださる方が楽曲単体で聴いたときのことをイメージしました。物理的なのか心象的なのか、歌詞ひとつとってもいろんな受け取り方がある。でもそれは聴く側の感情にもよることなので、楽曲単体の魅力を通すべく、あえて抽象的なフレーズも使いわけましたね。

チャンソン:初めて「誰よりも」を聴いたのは撮影が終わった後でしたが、まだ映画が完成していなかったんです。個人的に台本で読んだときから、この映画のラストシーンが最高に好きで、僕は出演していないシーンですが、頭の中で描いてみて「このシーンは絶対に素晴らしいものになるだろうな」と確信していたんです。この曲を聴きながら頭の中ではしっかりイメージができあがってきて、「抱きしめたい〜」って歌が流れてきましたもん。

三山:(拍手しながら)よかった、流れてきた(笑)。

チャンソン:まだ見ぬそのシーンと音楽を勝手に頭の中でリンクさせて、(深く頷きながら)「いいなあ!」ってなりました(笑)。本当によかったです。

三山:(笑)。チャンソンくんには無事に刺さったみたいです(笑)。

首元に手を添える三山凌輝さん

――おふたりともキッチンに立つシーンがありますが、ご自身の得意料理は?

三山:この質問はマジで勘弁してほしいやつです(笑)。得意料理はカップ麺です。

チャンソン:カップうどん?

三山:辛ラーメン。

チャンソン:いいね〜。

三山:本当に料理しないんですよ。いや、やろうと思えばやれますよ。別に“やらず嫌い”なところがあるだけで。ちょこちょこやらかしてはいますね(苦笑)。ファンの方はご存知だと思いますがすき焼きをつくるときに、しらたきを切らずにそのまま投入したこともあるし。

チャンソン:あー(笑)。

三山:最初から切れているものだと思っちゃってたからさ。そしたら、ずっと繋がってるから、えっ?何これ!?ってなって。

チャンソン:(爆笑)。切れないチーズみたいな感じね。

三山:そうそう。そのまま入れちゃったからずっとどこまで箸を持ち上げても終わりが来ない(笑)。ハサミで切ろうという考えも思い浮かばなかったね。しかも、僕がそれを食べるのではなく、メンバーに食べさせました。

チャンソン:面白い、面白い!

三山:たぶんチャンソンはすごい料理が得意だと思います。

チャンソン:いや、そこまで得意ではないけど、得意料理をしいてあげるなら豚肉丼かな。

三山:へえ!豚肉丼?

チャンソン:醤油ベースの味付けです。

――他には何を入れるんですか?

チャンソン:(笑顔で黙る)

三山:あー!企業秘密だ(笑)。

チャンソン:いや、そんなことはないです(笑)。

チャンソンさん

――お醤油と何かが入るんですね(笑)。

チャンソン:(笑)。

三山:そこ秘密にするのなんかやだなあ(笑)。

チャンソン:韓国式なんですが、醤油にニンニクとか料理酒を入れるんです。あとは砂糖とかを混ぜて、ごはんに乗っけて…。

三山:(一緒に飲むのは)ビール?

チャンソン:ビールは他のごはんのときに。

三山:あ、違ったみたい(笑)。

三山凌輝さんとファン・チャンソンさん

【取材MEMO】
・とにかく仲のいいお二人。撮影でスタンバイする際、チャンソンさんに向かって韓国語で話しかける三山さんとそれを頷きながら聞いて大爆笑するチャンソンさん。「撮影を盛り上げていかないと!」と笑顔の三山さん。現場の空気が一気に明るくなりました。

・インタビュー前、「あ、プロテイン!」と二人同時に反応し、「짠(チャン)」と言いながらプロテイン飲料で乾杯を交わす二人。

・明るいお二人のおかげで、とにかく大盛り上がりのインタビュー。大声で笑った勢いでテーブルが前にずれてしまったチャンソンさんに、三山さんが爆笑。「えーなんだろ。なんだろ(笑)」と爆笑しながら慌てるチャンソンさんに、「盛り上げ方がうまいね〜!」と笑う三山さんでした。

・しらたきの話題が出ると「わかる?こんにゃくみたいなさ…」とチャンソンさんに説明する三山さんと要所要所で三山さんに韓国語を教えるチャンソンさん。お互いを気づかう姿が素敵でした。

・編集部からの手土産でお二人にプロポリスキャンディを贈ると、「わーうれしい。ありがとうございます!」(チャンソンさん)、「ちょうど今日はたくさん話をしていたところだったので、めっちゃうれしいです!ありがとうございます」(三山さん)と喜んでくださりました。

撮影/杉江拓哉(TRON) 構成/佐々木怜菜、岡野亜紀子

映画『誰よりもつよく抱きしめて』

(C)2025「誰よりもつよく抱きしめて」HIAN /アークエンタテインメント

鎌倉の海沿いの街で同棲する、絵本作家の水島良城(三山凌輝)と書店員の桐本月菜(久保史緒里)。学生時代から付き合ってきた二人は、お互いのことを大事に思い合っているが、良城は強迫性障害による潔癖症を患い、恋人の月菜にも触れることができず、手をつなぐことすらできない日常が続いている。ようやく治療を決意した良城は、合同カウンセリングで初めて同じ症状を抱える女性・村山千春(穂志もえか)に出会う。思いを共有できる相手に出会えたことを喜び、千春との距離を縮めていく。仲睦まじく思いを共有する二人の交流を目の当たりにし、月菜はショックを受けてしまう。二人の溝がどんどん深くなっていくなか、月菜の前に、恋人と触れ合っても心が動かない男・イ・ジェホン(ファン・チャンソン)が現れる。愛する人と触れ合うことがままならない者たちがすれ違い、ぶつかり合い、関係が交錯していく―。
2025年2月7日(金)より TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
(C)2025「誰よりもつよく抱きしめて」HIAN /アークエンタテインメント
配給:アークエンタテインメント

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