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LIFESTYLE

2025.07.12

昭和の新聞社ではそういうこともあるのかもしれない|『あんぱん』第15週【ライター・朝ドラ子のあらすじ追っかけ!週間レビュー】

NHKの「連続テレビ小説」こと、「朝ドラ」。朝ドラ大好きなOggiスタッフが、その“ツボ”を語ります。今回は『あんぱん』第15週を振り返りましょう!

朝ドラ『あんぱん』を語りたい!今週の見どころと感想をレポ

朝ドラ『あんぱん』観てますか? やなせたかし先生の妻・小松暢さんをモデルに、“逆転しない正義” 『アンパンマン』にたどり着くまでの愛と勇気の物語を描くドラマ。ヒロインの「朝田のぶ」を今田美桜さん、やなせ先生をモデルにした「柳井嵩」を北村匠海さんが演じます。

朝ドラ大好きOggiチームきってのNHK「連続テレビ小説ウォッチャー、ライター・朝 ドラ子が、今週の『あんぱん』のツボを自由きままに語りたいと思います!

◆先週のレビューはこちら:朝ドラ『べらぼう』が始まったかと思った|『あんぱん』第14週

のぶちゃんの働く高知新報の入社試験に、なんと嵩の姿が…! 緊張しすぎた嵩は面接でもポンコツ発言を連発、結果は絶望的かに見えましたが、のぶちゃんの後押しもあって見事入社が決定。持ち前の絵のスキルで新聞社のピンチ(?)を救い、のぶちゃんと同じ「月刊くじら」編集部に配属となるのでした。

第15週「いざ!東京」を振り返ります

なんやかんやで嵩が高知新報に入社できました! よかったね、嵩。東海林編集長の謎の権限で月刊くじら編集部に配属され、のぶちゃんと嵩の「同僚編」スタートといったところです。

ちなみに闇市で商っていた廃品屋のほうは、元締めにショバ代をふんだくられたようで撤退。やっぱり闇市での商売は簡単ではなかった。

月刊くじらの創刊号は大好評で、次号は早速増ページが決定。新たな企画のために編集部一行は東京取材に行くことに。出会ったのは「ガード下の女王」!? そして恋も動き出す予感…?

朝ドラウォッチャーの「今週のツボ」

座談会のイメージ
月刊くじらってどんな雑誌なんだろう。手芸コーナーや娯楽コンテンツなんかもあるようだけど、戦災孤児の座談会を企画するあたりは社会派? その日その日を必死に生きている子供たちを集めてきてまずは夢を語らせるのはちょっと残酷だな、と思ったりも。(C)Adobe Stock

1. 嵩のポンコツな一面、天才肌な一面

それにしても、嵩の入社試験のボロボロっぷりはやばかったですね。自己紹介くらい準備していきなさいよ〜! 緊張しすぎてド忘れしちゃったのかしら。東京では製薬会社で働いていたけれど、そのときの入社試験はどう乗り越えたんだ、嵩。琴子さんもスン顔になりますわ。

しかしながら、「戦争を通して思ったことは?」という質問にははっきりと自分の気持ちを話し、漫画への想いはまっすぐに伝える。そういう芯の強さが、嵩のいいところ。でも面接官に全然刺さってなくて、圧迫面接を経験した世代としてはとても身につまされました…。悲しい。

試験は散々でしたが、のぶちゃんの暗躍もあって新聞の挿絵を描くことに。締め切りが迫るなかあっという間に素晴らしいイラストを描き上げた結果、嵩は「即戦力」として入社が決定。これはドラ子の持論なんですけど、天才肌の人ってだいたい筆がものすごく早い(もちろんクオリティもはちゃめちゃに高い)。きっと人並外れて集中力が高いのでしょうね。嵩のすごさが垣間見えるシーンでした。でも一個だけ言わせて、嵩はなんであんな夜中まで闇市をうろうろしてたんですか…?

2. 岩清水の「編集長、校了ですね!」発言がひっかかって仕方ない

一応ドラ子は出版業界のはしくれですから、雑誌作りに邁進する編集部をみていると「がんばれ!」と応援したい気持ちにもなるのですが、一方で「おや?」と思う箇所もいくつかありまして…。

まず岩清水さんが言ってた「初稿刷り」。これ、編集部界隈では聞いたことないような?「初校」か「校正刷り」ならわかるんですけど、字幕にもはっきりと「初稿刷り」って書いてあった(ドラ子は字幕表示でテレビを観る派)。だとしても実際のところ「ゲラ」って言う人のほうが多くない? 専門用語はわかりにくいから、視聴者への配慮でしょうか。もしくは、昭和の新聞社ではそういう言い方してたのかもしれないけれど。

いちばん「なんで?」となったのが「編集長、校了ですね!」発言ですよ。しめきりギリギリに嵩の漫画原稿が完成しての発言ですが、あれ、これ、校正作業中の話だったの?ざっくり言うと原稿完成→印刷所に入稿→ゲラ(ページごとの見本みたいなもの)が届く→校正(確認と、必要なら修正)→校了(めでたく完成! さあ印刷するぞ)ですからね、校了はまだまだ先なはず。だからまだ全然仕事終わってないのよ岩清水。「編集長、(次の作業は)校了ですね!」って意味だったのか、だったら「次は」と言って、岩清水。ドラ子、気になっちゃうよう。

もしくは、あまりにギリギリすぎて校正をすっとばしてた?もしくは校正作業時の話だった?説も考えられますが、大事な創刊号でそんなことしていて大丈夫か、月刊くじら。まあ、昭和の新聞社ではそういうこともあるのかもしれない(2回目)。こういう細かいところがひっかかると物語にすんなり入れなくなってしまう…。そこんところは出版界隈の人間としてはちょっと気になった今週でしたね。

3. 嵩とメイコ、それぞれの恋が動き出す…のか!?

さてさて、ここにきて恋愛主軸の展開です! ヒロインののぶちゃんがあまり恋愛体質キャラでないこともあってか、これまではあまり恋の要素が前面に出ていなかった『あんぱん』。ですが恋愛は、朝ドラを動かす重要なエンジンですからね♡ 嵩はのぶちゃんを、メイコは健ちゃんを想う気持ちが募っていった今週。闇市にたびたび健ちゃんを訪ねに行くメイコ、かわいかったですね。

印象的な台詞もありました。のぶちゃんは「この人とだったら不幸になってもえい。それが本当に好きやということやないやろうか」。「健ちゃんは「(戦争を乗り越えて)せっかく生きとっちゃけん。幸せにならんと意味なかろうもん」。正反対の考え方ながらどちらも、誰かと人生を共にするうえで真理のような言葉でした。

あの戦争を生き延びてまた出会えたって、奇跡のようなこと。相変わらずもだもだしている嵩に健ちゃんは「今、ここで動かな一生後悔するばい!」と発破をかけていたけれど、本当にそうだと思うぞ。一歩踏み出せば何かが変わるかもしれない。恋する嵩&メイコにがんばってほしい。

次週は…「面白がって生きえ」! ヤムおじさん&八木が帰ってくるぞ

月刊くじら大好評につき、次号はいきなり増ページ。すでに原稿があがってきているタイミングでいちから新企画&編集部員総出で3泊の東京出張だなんてまたまた進行がやばいことになりそう…ハッ、またつい編集者目線で観てしまう。東京出張の目的は、ガード下で弱きものたちに救いの手を差し伸べる代議士、人呼んで「ガード下の女王」を探すこと。まさに“正義”の女性ですね。女王には会えずじまいだったものの、食あたりで苦しむ編集部員(※のぶちゃん以外)に救いの手を差し伸べてくれたおばさま…あなた、たいへん正義の味方っぽいお声ではないですか!? アンパンマンそっくりなお声ではないですか!? その正体やいかに…というところで次週「面白がって生きえ」へ! 予告ではなんとヤムおじさんと八木(元)上等兵の姿も。もう〜、元気してた!? うれしい再会になることを期待しています。

番組公式サイト

【おまけ】今週のあんパン

BOUL'ANGE(ブール アンジュ)の求肥入りこしあんパン280円

BOUL’ANGE(ブール アンジュ)の求肥入りこしあんパン280円。こしあん&求肥の組み合わせ。かためでブリオッシュのような生地があんパンとしては新鮮ながら、しっとりしたこしあんと求肥と一緒に食べても重たすぎない印象です。なんといっても、もっちりした求肥が口福! ケシの実がサイドと底面にぎっしり詰まっていて、プチプチ食感を存分に楽しめます。

「朝ドラウォッチャー」ライター・朝 ドラ子

NHK「連続テレビ小説」(通称・朝ドラ)をこよなく愛するアラフォー。毎日退勤後に録画をじっくり観るのが日課。会議でのアツい朝ドラコメントが「天才的なウォッチャー」と編集長に認められ、この連載を開始。歴代ナンバーワン朝ドラは『スカーレット』(2019年度後期放送)。

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