「吃驚」という漢字を目にしたとき、どのように読むか、すぐにわかりますか? 少々難しく感じるかもしれませんね。しかし、「吃驚」は日常的によく使われている、とても身近な言葉です。
そこで本記事では、「吃驚」の正しい読み方や意味をやさしく解説し、日常生活での使い方や関連する言葉まで紹介していきます。この記事を読めば、会話の中でちょっとした知識を披露できるようになるはずです!
「吃驚」とは? 意味と読み方をわかりやすく解説
「吃驚」を何と読むのかな? と思う方も多いはず。ここでは、「吃驚」の読み方と意味や由来、そして日常の中でどのように使われているかを具体的に解説していきます。
「吃驚」の読み方と意味、由来とは?
「吃驚」は、「きっきょう」もしくは「びっくり」と読みます。「喫驚」とも書きますよ。何か思いがけないことが起きて、驚きを感じたときに使う言葉です。
なお、「吃驚」は、「一驚を喫すること」という意味から生まれた言葉だといわれています。
参考:『日本国語大辞典』(小学館)
「吃驚」の使い方
「吃驚」は、日常会話でとても使いやすい言葉です。驚きの感情を柔らかく伝えることができるので、喜びや驚きを含むさまざまな場面で使われます。
例えば、以下のような状況で使うことができます。
嬉しい驚き|突然のいい知らせに「吃驚!」
例文:「友達が遠くから急に遊びに来て吃驚したけど、すごく嬉しかった!」
びっくりするような発見
例文:「彼がこんな才能を持っているなんて吃驚!」
さらに、少しフォーマルな場面では、「プレゼンの内容が素晴らしくて吃驚しました」など、驚きを柔らかく伝える際に便利です。
「吃驚仰天」や類語「驚愕」との違いを知る
驚いたときの表現を豊かにするために関連する言葉も知っておくと便利です。ここでは、「吃驚仰天」や「驚愕」といった言葉との違いや使い分けについて、具体例を交えながら解説します。どの言葉を選ぶべきかがわかれば、会話や文章の表現力がさらに広がるはずです。
「吃驚仰天」の意味と使い方
「吃驚仰天」は、「びっくりぎょうてん」と読みます。「吃驚」をさらに強調した表現です。この言葉は、「驚きで天を仰ぐほどの衝撃を受けた」というニュアンスを持ち、非常に強い驚きを表現したいときに使います。
例えば、「彼がこんなに大成功するなんて吃驚仰天だよ!」とか「街中で有名人を見かけて吃驚仰天!」などというように、思いもよらない大きな出来事に直面したときに使うといいでしょう。
「驚愕」の意味と使い方
「驚愕」は、「きょうがく」と読み、非常に驚くことを意味します。吃驚仰天と似ていますが、よりフォーマルな場面や文章で使われることが多い言葉です。「愕然(がくぜん)」という言葉と近いニュアンスを持ち、主にショックを伴う驚きを表現する際に使われることが多いでしょう。
例えば、「事実を聞いて驚愕しました」などというように、予想もしなかった事実や出来事に対する強い驚きやショックを伝える際に使います。
「吃驚」の英語表現は?
続いては、「吃驚」の英語表現について見ていきましょう。英語では「吃驚」に相当する表現して、“surprised”や“astonished”、さらに強い驚きを表す“shocked”などが挙げられます。これらの言葉は場面や驚きの程度によって使い分けられます。
軽い驚きを表現する場合
“I was surprised to see him at the party.”(彼をパーティーで見かけて驚きました。)
予期していなかったけれど、深刻ではない驚きを伝えるフレーズです。
強い驚きを表現する場合
“I was astonished by his performance.”(彼のパフォーマンスに仰天しました。)
“astonished”は、“surprised”よりも強い驚きを表すことができます。
ショックを受けたとき
“I was shocked to hear the news.”(そのニュースを聞いてショックを受けました。)
“shocked”は驚きだけでなく、動揺や悲しみを含む場合にも使われます。
最後に
「吃驚」という言葉を日常生活や会話に取り入れることで、表現力が豊かになるだけでなく、言葉に対する理解が深まります。ぜひ、この記事で得た知識を活かして、新しい表現に挑戦してみてください!
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