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夫を「嫌い」「合わない」と感じる原因は?
夫との関係が「嫌い」や「合わない」と感じる状況は、結婚生活のなかで誰にでも起こり得ること。もともとは他人なので、ある程度は仕方のない部分かもしれません。
夫に対して「嫌い」や「合わない」と思ってしまう原因を解説します。
♦︎価値観や性格の違いが露呈してしまった
一緒に暮らしたことによって、恋人時代には気づかなかった「違い」が露呈する場合もあります。
たとえば「片付けが苦手な夫」と「きれい好きな妻」のように生活習慣が大きく異なると、毎日の小さなことがストレス源に。
またお金の使い方や休日の過ごし方など、物事の優先順位において夫婦で大事にするものが異なる場合も感情的な対立が生じやすいでしょう。
♦︎コミュニケーションが不足している
仕事や子育てに追われて夫婦間でゆっくり話す時間が取れなくなると、夫婦で共有する感情が減り心の距離が広がりがちです。
何か問題が生じても、パートナーが聞く耳を持たなかったり自分の意見ばかりを主張したりすることで、双方に不満が溜まり夫婦間に不協和音が生じる場合も…。
♦︎パートナーへの期待が大きすぎる
夫婦になったことで「こうあるべき」が強すぎてしまい、理想の夫像や家族像にこだわりすぎると現実とのギャップに不満を感じやすくなります。
また、パートナーから「〜をしてもらうのが当たり前」と思うようになってしまえば、期待通りの行動をしないパートナーに対しては不満ばかりが募っていくことに。
♦︎環境やストレスによる影響
夫婦間には特段の問題がなくても、外部的な要因によってストレスが生じることも影響します。
たとえば経済的な問題や義実家との関係など、夫婦関係以外の要因が複雑になるほど夫婦の関係を悪化させる事例も。
また夫婦どちらかが極端に疲れていたり気持ちに余裕がなかったりすると、パートナーへのイライラが増幅されて夫婦仲が悪化しがちです。
夫を「嫌い」「合わない」と感じたときの対処法
夫に対して負の感情が生じたときには、なるべく早めに自分の気持ちを整理していきましょう。
対処法を紹介します。
♦︎感情を分析する
なぜ夫に対して「嫌い」や「合わない」と感じるのか、自分の感情を言語化してみましょう。ノートに書き出したり親しい人に話したりすることで、自分の気持ちを整理しやすくなります。
漠然としたものではなく具体的に「何が嫌なのか」や「どこが合わないのか」を把握できれば、解決策が見つかりやすくなるでしょう。
♦︎夫婦間のコミュニケーションを見直す
夫婦間で、話し合える機会を作りましょう。感情的にならずに、冷静に話し合える環境がベストです。
お互いの気持ちや考えを共有するだけでも関係が良くなったり、誤解が解ける場合もあります。
話し合いをするときには「あなたが悪い」と決めつけて話すのではなく「私はこう感じている」と素直な思いを伝えると、パートナーの防御反応を和らげスムーズな話し合いをしやすくなるでしょう。
♦︎パートナーや家庭のあり方への期待値を見直す
相手に対して、完璧を求めない姿勢も大切です。そもそも夫婦であっても、パートナーは「自分とは違う人間である」という前提に立つと、許容範囲が広がります。
また、小さなことでも「ありがとう」を伝えるように意識をすると、パートナーにも相手の想いに応えようとする気持ちが芽生えやすく、夫婦関係が好転するきっかけになりやすいでしょう。
夫への「嫌い」「合わない」の感情が消えない場合の選択肢は?
努力をしているのに夫に対して「嫌い」や「合わない」と感じている感情がやまない場合には、選択肢が限られてきます。
♦︎関係修復に夫婦で真剣に取り組む
ひとりでは対処しきれないほど関係が悪化しているならば、夫婦双方が関係の修復に真剣に向き合う必要があります。
それぞれが相手への不満を改善し関係を修復するための努力が必要になり、お互いに歩み寄りも求められます。一度は壊れた関係から新たな信頼関係を築くためには、相応の時間もかかります。
♦︎距離を置く
パートナーに対して生理的な嫌悪感も生じているならば、一時的に物理的・精神的な距離を置くことも有効でしょう。
顔を合わせるのが当たり前だった関係から距離のある関係に変えることで、双方が自分の気持ちを整理しながら冷静に状況を見直す機会が得られます。
♦︎離婚を視野に入れる
関係が根本的に改善できないと感じ不満が続く場合には、離婚も選択肢のひとつです。
自分の幸せを優先する判断が必要だと感じるのであれば、夫婦の関係を修復するよりも離婚をしたほうが結果的にいい人生を歩める可能性もあります。
夫への負の感情は誰にでも起こりうるもの
夫を「嫌い」や「合わない」と感じるのは、結婚生活のなかで起こり得る自然な感情でもあります。
問題は、その感情にどう向き合ってどう解決をするのかについてでしょう。感情を整理して具体的な原因を見つけられれば、改善の糸口が見えるかもしれません。
夫婦における問題が深刻な場合には、無理をせずに専門家や信頼できる人に相談することも検討してください。夫への負の感情を抱いているのは、自分にもしんどい状況です。どんな選択をするにしても、自分自身の心の安定と幸せを心がけるのが一番ですよ。
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。