頑固な旦那との仲直りに必要なステップ
頑固な性格の夫と仲直りをするにあたっては、焦らず怒らず冷静に対処をしていくのが基本。丁寧なステップを踏みながら、頑固な夫の心を解きほぐしていきましょう。
♦︎妻は感情的にならない
頑固な相手に対して感情的にぶつかると、さらに意見が衝突し溝が深まります。
まず妻は一旦冷静になって、自分の気持ちを整理しましょう。感情が高ぶっていると感じるならば、その場から一度離れたり一呼吸おいたりしてから話し合いに臨みます。
心が完全に鎮まるまで落ち着ければベストですが、難しいと感じるならばせめて夫に感情をぶつけずに済む程度までは心を整えておきましょう。
♦︎夫の話をよく聞く
夫が見せている頑固な態度の裏には、何かしらの「伝えたい思い」や「不安」が隠れていることがあります。それを探るためにも、まずは夫の主張に耳を傾けましょう。
夫が自分から何かを話すタイプではないなら「どうしてそこまでこだわってるのか、教えてくれる?」などと妻から質問をし、夫が自分の考えを話しやすい環境をつくっていきましょう。
♦︎意見を押し付けようとしない
明らかに夫が間違っていると思っても、話し合いの場で「あなたは間違ってる」や「どうして分からないの?」といった否定的な言葉を使うと、夫が頑固な態度をさらに強化する原因になってしまいます。
代わりに、自分の気持ちや考えを「I(アイ)メッセージ」で伝えるよう心がけ「私はこう考えているんだけど、あなたはどう思う?」などと“私”を主語にして夫に配慮をした言い回しを使ってみましょう。
♦︎小さな妥協点を見つける
夫婦間で意見が食い違っているときには、すべての問題を一度に解決しようとするほど話が難しくなります。
まずは、小さな妥協点を見つけるよう目指しましょう。「お互いの意見を半分ずつ受け入れる」という提案も有効です。お互いに歩み寄りやすい状況をつくっていくことが、頑固な夫との話し合いには欠かせません。
♦︎ときには時間をおく
話し合いが行き詰まってしまったなら、無理にその場で結論を出そうとせずに少し時間を置きましょう。お互いが冷静になるためには、“時間”が最も効果的である場合も少なくありません。
頭を冷やしていく過程で、お互いが自分の立場や相手の意見を整理することができ新しい提案が浮かびやすくなる場合も。
♦︎感謝や愛情を伝えてみる
頑固な夫が自分の意見をまったく曲げようとせず困ってしまったなら、あえて感謝や愛情を大袈裟に伝えてみるのも方法です。
夫がとる頑固な態度の原因が「自分の思いが尊重されていない」と感じていることにある場合には、妻から「いつもありがとう」や「あなたのこういうところが好き」と伝えられることで、夫の心が柔らかくなる効果も期待できます。
♦︎喧嘩の原因を振り返る
なかなか仲直りができないほどに夫の頑固な態度が継続しているのであれば、なぜそこまで頑固になっているのか、その根本原因を考えてみましょう。
もしもこれまで何度も同じことで衝突しているなら、そのテーマについてじっくり向き合わなくてはなりません。夫が頑固な態度を続けている根本的な解決策を探る必要があります。
♦︎必要ならば第三者の力を借りる
どうしても話し合いが進まない場合には、信頼できる友人や家族、または専門のカウンセラーに相談をするのもひとつの方法です。
どんなに頑固な夫でも第三者に対しては柔和な態度を見せる場合も多く、妻との話し合いとは異なり意地を張らずに本心を話す可能性も低くありません。
また、第三者の意見が夫婦双方に対して新しい視点を提供するきっかけになることも。
頑固な旦那に言ってはいけない言葉3選
どんなに腹が立っていても、頑固な態度を見せている夫に言うべきではない言葉もあります。代表的なものを3つ解説します。
♦︎「その性格が嫌い」
夫の性格に対してウンザリしているとしても、面と向かって「その性格が嫌い」と否定をしないようにしましょう。頑固な態度を見せている人は、自分を否定されれば反発しようとしてさらに状況が悪化します。
♦︎「離婚」
夫婦仲がうまくいかなくなってくると、離婚が頭をよぎるのはある意味で自然なことです。しかし頑固な態度の夫の対して「離婚」の文字を出してしまうと、意地を張った夫が離婚へと突っ走ってしまうなど関係の修復が難しくなる場合も。
♦︎「親に言いつけるから」
頑固な夫のことを手に負えないと感じると、自分の実家や義実家に助けを求めたくなることも。しかし夫に対して「親に言いつけるから」という趣旨の言葉を向けてしまうと、さらに夫が心を閉ざしてしまうきっかけにもなりかねません。
頑固な夫とは根気よく向き合う
頑固な性格の夫は、ある意味では自分をしっかりと持っている人でもあります。根気強く向き合って理解を深めようと努力する姿勢が、夫婦の絆を深める術にも繋がります。
夫の頑固さの程度にもよりますが、数時間や数日で解決ができなかったとしても諦めることなく丁寧に向き合っていく姿勢が大切でしょう。
ただし妻自身の心が折れそうだと感じるなら、絶対に無理はしないこと。自分だけでは向き合いきれないと感じたなら、早い段階で第三者の助言やサポートを受けるようにしましょう。
TOP画像/(c)Adobe Stock
並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。