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WORK

2024.12.28

今ではあまり聞かない「アフター5」の意味とは? 昭和のおじさん文化を探る

「アフター5」とは、仕事が終わる午後5時以降の時間を表しています。この記事では、「アフター5」の意味や使い方、類語や言い換え表現を紹介します。

仕事終わりの「アフター5」という言葉、聞いたことがあるでしょうか? 現代ではほとんど使われなくなったこのフレーズ、昭和のおじさん世代にはお馴染みの言葉でした。職場の飲み会、カラオケ、ゴルフ…。

そんな時代に、この「アフター5」がどのような意味を持っていたのか、ちょっと探ってみませんか? 今の働き方とは少し違った、当時のビジネスマンたちのリアルな姿が垣間見えるかもしれません。

「アフター5」って何?

最近、耳にすることは減ってきたけれど、昭和時代のビジネスパーソンたちがよく使っていた「アフター5」という言葉。ちょっとノスタルジックな響きもしますよね。今とは少し違った働き方の中から生まれた言葉の背景に触れてみると、少し意外な一面が見えてきます。

乾杯
(c) Adobe Stock

「アフター5」の本当の意味

まずは、「アフター5」の意味を辞書で確認しましょう。

アフター‐ファイブ【after-five】
1 午後5時以降。仕事が終わったあとの個人的な時間。
2 夕方からの集まりに着るきちんとした服装。アフターダーク。

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「アフター5」は、「アフターファイブ」と読み、仕事が終わる午後5時以降の時間を指します。今のようにフレックスタイムやリモートワークが普及する前、終業時間後には退社することが当たり前だった昭和の時代。多くのビジネスパーソンにとって、仕事から解放される一時を、仲間と楽しく過ごすことのできる特別な時間でした。

「アフター5」の由来や時代背景?

この表現が生まれたのは、日本が経済成長期にあった頃でしょう。長時間労働が当たり前だった時代、午後5時を迎えることが一つの区切りでした。そこから先は「自由時間」という意味合いが強かったようです。

今とは異なり、会社員同士の絆を深めるための飲み会やゴルフが「義務」のような感覚だったのも、時代背景を物語っていますね。

会話での「アフター5」の使い方は?

「アフター5」という言葉は、どのような場面で使われていたのか、例文とともに少し想像してみましょう。当時の職場にはどんな雰囲気があり、この言葉がどのように溶け込んでいたのでしょうか?

「アフター5は、飲みに行こうか?」

上司や同僚の声掛けの一例です。当時、上司からこのように声を掛けられたら、「飲みに行くぞ」と同義でした。「飲みに行くことで仕事の延長線上にある人間関係を深める」という考え方が根底にあったのです。おじさん世代には、飲みに行くことが、信頼を築くための重要な時間のひとつでもありました。

「今日は、アフター5にリフレッシュしたいね」

「リフレッシュ」といっても、その形はさまざま。当時のリフレッシュには、映画館や銭湯でのんびり過ごすことも含まれていました。今ほど娯楽の選択肢が多くない時代だからこそ、シンプルな楽しみ方が贅沢な時間として感じられていたのかもしれません。こうした時間が、翌日の仕事への活力にもつながっていたのでしょう。

映画館
(c) Adobe Stock

「アフター5」の類語や言い換え表現

「アフター5」という言葉が持つニュアンスは時代とともに変化し、今では別の言葉で表現されるようになりました。それでも、それぞれの表現に込められた意味合いには、当時の名残や新しい価値観が感じられます。

定時後

「定時後」という表現は、現代の働き方改革の象徴ともいえる言葉です。無駄を排除し、効率的に働くことが求められる時代、あえて特別感を演出することなく、時間を区切るための実務的な言葉として使われています。

仕事終わり

「定時後」よりカジュアルで日常的な響きがあるこの言葉は、仕事が終わった解放感を素直に表現しています。「仕事終わりにカフェで一息つく」「仕事終わりに友達と会う」といったように、個人の選択を尊重する自由なニュアンスが漂っていますね。

フリーランス 女性
(c) Adobe Stock

他にもある面白い「おじさん言葉」

「アフター5」以外にも、昭和世代のおじさんたちが使っていた独特の表現がいくつかあります。ここでは、2つ紹介しましょう。懐かしい言葉の数々には、当時の職場文化やライフスタイルが垣間見えます。どれも少しユーモラスで、時代の空気を感じさせるものばかりです。

花金(はなきん)

金曜日の夜が特別な響きを持っていた時代の象徴的な言葉です。週休2日制(昭和50年頃から一般企業で普及し始める)が導入され、土曜日の出勤を気にせず夜遅くまで楽しめるようになったことから、使われるようになりました。

「花金」とは、「花の金曜日」を略した表現で、週末を目前に控えた金曜の夜に仲間や同僚と飲み会をしたり、外で楽しむ習慣を表しています。当時は「明日は休みだから」と、仕事を忘れて盛り上がるのが定番でした。

現在では「花金」という言葉自体はほとんど聞かれなくなりましたが、金曜夜の特別感は変わらず受け継がれているかもしれませんね。

ドロン

「ドロン」とは、その場をさりげなく離れる、または姿を消すという意味。例えば、宴会の途中でこっそり帰るときや、何となく居心地の悪い場面から抜け出す時に使われていたようです。

今でもおじさん世代が懐かしさとともに使うことがあり、その場の空気を軽くする役割を果たしていることもあるかもしれません。

最後に

「アフター5」という言葉を通して、昭和のおじさんたちの働き方や生き方に触れてみると、今とはまた違った価値観が見えてきます。現代では、ワークライフバランスを大切にする風潮が強まり、仕事後の過ごし方も自由になっていますが、かつては「アフター5」こそが人間関係を深める貴重な時間だったのかもしれませんね。

今のライフスタイルと比較しながら、ちょっとした「おじさん言葉」の世界を楽しんでもらえたなら嬉しいです。ぜひ次の飲み会で話のネタにしてみてください。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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