「妻」の呼び方で印象はこんなに変わる!
妻をあらわす言葉から、一般的なものをピックアップしました。言葉が与える印象とともに解説します。
♦︎「妻」
丁寧かつフォーマルな表現で、特に上司や取引先との会話では多く使われています。
また「妻」は最も無難で、現代では幅広く使われる表現でもあるでしょう。
♦︎「家内」
「家内」も丁寧かつフォーマルな印象を与える言葉ですが、現代ではやや古風な印象を与えがち。
Oggi世代よりも上の世代の上司や先輩には、好んで使う人も少なくない表現です。
♦︎「奥さん」
自分の妻を「奥さん」と表現する男性もいます。柔らかい印象があり、関係性が近い人には自然な表現に聞こえやすいでしょう。
一方で、やや幼稚な印象を与えかねない表現でもあります。
♦︎「嫁」
職場では、親しい同僚間やカジュアルな場面で用いられる表現のひとつ。
ただし少しカジュアルすぎる印象を持つ人も少なくないうえに「嫁」という言葉が「息子の配偶者」という意味であることから、自分の妻を表すには相応しくないと捉える風潮もあります。
♦︎「パートナー」
令和時代になって、急速に使う人が増えている表現です。
性別を問わずに使いやすく、夫婦が対等である印象も与えやすい無難な言葉でもあるでしょう。
♦︎「つれあい」
親しみのある表現で柔らかい印象を与えますが、相方など妻以外の人物にも使える表現なので妻のことを言っていると理解されない可能性も。
またオフィシャルな面では、ややくだけすぎている印象を与えやすいでしょう。
♦︎「ワイフ」
英語で「妻」を表す「wife」を好む男性もいます。
カジュアルかつ夫婦が対等な印象を与えやすい表現ですが、オフィシャルな場で使うには相応しくないと捉えられるリスクが低くないほか、帰国子女や海外駐在から帰国した人が使っていると鼻につくと捉える人もいます。
♦︎「配偶者」
婚姻関係にある相手を表す言葉で、会話で用いるとやや形式的な印象を与えます。
一方で、ジェンダーや場面に関係なく使える表現でもあるでしょう。
「妻の呼び方」に違和感があるときのデメリット
妻の呼び方が周囲から見て違和感を覚える言い方だと、周りから余計な心配をされたり夫婦仲を邪推されたりすることも…。妻の呼び方にまつわる違和感が生む周囲へのデメリットとは?
♦︎夫婦間のパワーバランスへの疑惑をもたれる
妻の呼び方ひとつで夫が威張っている家庭だと思われたり、その逆に妻が威張っている夫婦だと思われたりといった余計な憶測を招く場合もあります。
パワーバランスを感じさせない表現を使うことで、こういった無用な邪推は避けやすくなるでしょう。
♦︎夫婦仲が悪いと思われる
妻を呼ぶときに同僚たちが使っている表現と比べて形式的すぎたり冷たい印象があったりすると、夫婦仲が危ういのではないか… と余計な心配をされる場合もあります。余計なお世話! と言いたくもなるものの、会社などの集団社会では些細なことがきっかけで噂話が回ってしまうことも…。
周りが使っている呼び方と統一すると、余計な憶測を招きにくくなるでしょう。
♦︎非常識だと思われる
カジュアルな呼び方を好む人がTPOを問わずにくだけた呼び方を使っていると、場合によっては非常識だと受け取られることもあります。
例えば取引先と話すときに友人と話すような表現で妻を呼んでいると、幼稚な印象を与えるだけでなく常識がないと判断されてしまうことも…。
令和にふさわしい「妻」の呼び方って?
「妻」の呼称にはさまざまな表現が存在し、それぞれの言葉が与える印象もまちまちです。
予期しなかったマイナスの印象を与えないためにも、昨今のジェンダー問題や夫婦の対等性などに配慮した表現を選ぶのがベターな選択でしょう。
具体的には「妻」や「パートナー」はTPOや相手を問わずに使いやすい表現であり、現代においては会社に限らずどんな場面でも、違和感なく受け入れられやすい言葉です。
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。