【29歳・初めて「結婚しよう」と言ってくれたのは既婚者だったケース】
穂乃果さん（仮名）は、大好きだった元カレに浮気をされたことが原因で破局。傷心の穂乃果さんに近づいてきたのが、既婚者の山辺さん（仮名）だったそう。そして穂乃果さんは、いけないとわかりつつも寂しさから山辺さんと不倫を始めてしまったと話します。
「不倫なんて自分とは無縁だと思っていたのに、元カレに去られて孤独だった私は、ふらふらと山辺さんの誘いに応じてしまったんです。山辺さんは家庭があったけれど、元カレとは比べものにならないくらい私を大事にしてくれました。
それで私も最初こそ不倫に抵抗がありましたけど、そのうちに『山辺さんがたまたま既婚者だっただけ。私にとって山辺さんは運命の相手。だから不倫をしても仕方がない』と考えるようになってしまいました」
「結婚しよう」と言われその気に…
不倫を始めて5ヶ月ほど経った頃、穂乃果さんは山辺さんから「妻とうまくいっていない。そのうちに別れてるから、結婚しよう」と言われたと話します。その言葉を、穂乃果さんは“プロポーズ”だと思い、それからずっと山辺さんの離婚を「まだか、まだか」と待つようになっていったとのこと。
「婚約指輪をもらったわけでもないし、実家に挨拶に行ったわけでもないのですが、男性から結婚の話をされたのが初めてだった私はすっかり舞い上がってしまったんです。
だけど『結婚しよう』と言ったわりに、山辺さんは相変わらず週末は会ってくれないし、離婚の話が進んでいる気配もなくて…。何度も『いつ結婚してくれるの？』と問い詰めましたが、はぐらかされることが続きました。だんだんと私は、山辺さんの離婚が進まない不安からメンタルを壊すようになっていきました」
山辺さんから“結婚”の話が出てから半年経っても、山辺さんには妻に離婚の話を切り出した様子がなく、そのうちに穂乃果さんは「食べ物が喉を通らない状態」になってしまいました。
不安から激痩せした矢先、不倫相手の妻が妊娠
「いつになったら離婚するんだろう、はやく結婚したい、と焦りはじめました。山辺さんの前でも怒ったり泣いたりすることが増えて、だんだんと食べ物も喉を通らなくなってしまって。食欲が全然ないので、1日中何も食べずに水分だけ摂っていた日も増えました。
そんな矢先、いきなり山辺さんから『ごめん、妻が妊娠したからもう終わりにしよう』と一方的に振られてしまって…」
不倫を始めた当初より10kg近く痩せてしまった穂乃果さんは、ガリガリ体型に。しかし山辺さんはそんな穂乃果さんを心配することもなく、妻の妊娠を淡々と告げて逃げるように姿を消したそうです…。
「泣いても叫んでも、山辺さんは『ごめん』と言うだけでした。その後すぐにLINEもブロックされたみたいで、何を送っても既読になることはなかったです。電話しても出ないし、完全に振られたんだと思いました。
その時点で、不倫期間は1年半を超えていました。私がバカだったんだと思うけれど、本気で山辺さんの言葉を信じていた自分が情けない。きっと彼はなんとなくその時の気分で『結婚しよう』と言っただけで、本気ではなかったんです。
振られたあとはさらに体調も不安定になって、仕事も退職しました。病院に通い元気な私に戻れるよう努力をしていますが、元カレに振られ、既婚者にも騙され…。自分に自信を取り戻せるのか、まったく先が見えません」
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎（ちみもうりょう）な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。
