マンガでわかる〝私のキャリアフィット〟
「キャリアアップした人だけが成功」という考えにとらわれて、漠然と不安や焦りを感じていませんか? 自分が仕事に何を求めて、どう働きたいか—— 働き方の選択の基準、こんな考え方を持っておくとラクになれそうです。
紆余曲折を経てひと足先に適職を見つけた女性が、葛藤を乗り越えて充実した今を送るまでの物語をお届けします。
今回は、入社3年後に社内公募制度を利用し人事部に異動した千須和 瞳さんのケース。
▲ARアドバンストテクノロジ 人材開発部 千須和 瞳さん(34歳)
もともと数学の教員を目指していたが、大学卒業間際に就職志望先をエンジニアに変更、’13年、DX事業を展開する同社の技術部門に入社。3年後に社内公募制度を利用し人事部に異動。現在は人材開発部の部長を務める。
向いている仕事を見つけたらやる気も評価もついてきた!
一度はあきらめた夢を別の業種で叶えました
私が今の会社に入社したのは正直、〝たまたま〟(苦笑)。教員になる夢をあきらめた後、せっかくなら大学で学んだ情報系の知識を生かそうと、軽い気持ちでエンジニアになりました。
そんな理由ですから、入社当初は自分がやりたいこともわからないし、目の前の仕事も楽しめない、宙ぶらりんの状態。ただ唯一楽しいと思えたのが、自分の知識で人の困りごとを解決できること。
そんなことを上司に相談するうち、人と関わりたい、じゃあ会社の人材育成に携わりたい! となり、技術部門のエンジニアから人事部へ、異例の社内転職を叶えました。
異動前は、やりたいことがわからなかったので当然、キャリアアップも考えられませんでした。でも、人材育成の仕事に携わってからは、挑戦したいことも出てきたし、それを達成するための手段として管理職にもなりました。
適職に出合ったことで、将来のキャリアも前向きに捉えられるようになりました。
【私のお仕事マストアイテム】
以前、私が漠然と「人事部長を目指そう」と思ったときに、上司にすすめられた本。この本を通じて管理職とは何かを学びました。今でも迷ったときや初心に帰りたいときに読み返しています。
2024年Oggi11月号「『キャリアフィット』という考え方」より
イラスト/おぐらなおみ 構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部