34歳10ヶ月、ずっと気になっていた卵子凍結を実施【34歳の卵子凍結 #3】
働くアラサー、アラフォーの女性たちで集まった時、よく話題に上がるひとつのテーマが「卵子凍結」。
キャリアを築く中で、結婚や子供のことなど理想や計画は悶々と考えるもの。でも実際には子供がほしいと思ったタイミングでなかなか恵まれなかったり、不妊治療に苦労をして仕事との両立が難しかったり。
そんな中、私が気になったのは卵子凍結。卵子凍結は20代後半頃から長らく興味があったものの、なかなか行動を起こせず…。ですが今年、34歳10ヶ月でついに卵子凍結に進みました!
前回の記事では、助成金の給付対象になるための説明会〜初診までをお届けしました。今回は、治療の様子や初めての自己注射についてレポートしていきます。
〈1月19日〉卵子凍結までの治療を開始!

前回、看護師の方に説明いただいた通り、生理3日目の1月19日に予約をしました。普段の周期の予定よりも2日早く生理が始まったため、この時点で既にズレが生じています。
クリニックに行くと、まずは採血。ここでは“AMH検査”を行います。AMH検査とは、血液を採取し血液中のAMH濃度を調べることで、今の卵子の個数がわかるという検査です。
AMH検査の結果は早く、30分程だったかと思います。AMH値から見る私の卵子の個数は年齢相応とのことでしたので、一安心でした。
ただ「AMH値が低い=卵子の個数が少ない」人が妊娠できない訳ではありません。数が少なくとも、最終的にきちんと排卵できれば自然妊娠ができる可能性はあります。ただ、卵子凍結をするとなると、一度に採れる卵子の個数が減ってしまいます。
次に進んだのはエコー検査。卵管などの状態を見ていきます。椅子型の診察台が動き、仰向けの状態でエコー検査を行います。対象箇所に機器を当てて動かしていくので、私は少し痛みを感じました。
天井にモニターがあり、今どんな検査をしているのか状態を見られるので安心。(患者が見るためのモニターがないクリニックもあります)
自信がなかった自己注射… ペン型で一安心

次は、看護師の方に自己注射の方法をレクチャーしていただきました。医療機器メーカーに長らく勤務していたものの、自分自身で注射をするなんて初めて。
以前、ダイエットのためにと一度だけお腹に脂肪溶解注射をしたことがありますが、とんでもなく痛く、3回完了コースにもかかわらず1回で辞退してしまった過去が…。
今回は、ゴナールエフという薬剤をペン型の注射器で打つ方法。想像よりも針が細くて安心しました。腹部に垂直に針を刺し、指定量を全て打ち終わるまでゆっくりと入れていきます。
看護師の方に見守っていただいている中、緊張の瞬間。針がとっても細いので、刺した時の痛みはそこまでない! と安心しましたが、その後薬液を入れる時はちょっと痛い…。え、これ合ってる? と顔を上げて看護師の方を見ると「大丈夫ですよ〜」と優しい声をかけてくださりました。といっても痛みは我慢できる程度だったので、無事に完了。
針を抜くと少しだけ出血があったので、すぐに絆創膏のような専用のテープを貼り、終了です。少し抵抗感があった自己注射を無事に完了できて嬉しい!「スムーズにできて凄いですね!」と褒めていただき、レクチャーが終了しました。
翌日からはひとりで自宅で注射を打つので、緊張。3日分(1月20日〜1月22日)の注射器を保冷バッグに入れて持ち帰ります。要冷蔵のため、自宅の冷蔵庫で保管。
私はちょうどこの時期に、勤めていた会社を退職してサラリーマンを卒業したので、全て自宅で打てましたが、出張などがあれば温度管理に気をつけながら出先で打つ必要があり大変そうです…。
内服薬等はなく、次回の受診までは自己注射のみでした。
自宅に帰ってドキドキの自己注射開始!

注射は一日一回、打つ時間にも指定があり、必ず午前中に打つとのこと。理由は、何かあった時にクリニックで対処できる時間であるからとのこと。
自宅でひとりで取り組む自己注射にちょっと緊張…。ただ、イラスト付きの取り扱い説明書があるので、迷いはないです。
まずは下腹部をアルコール消毒し、薬剤が入ったペン型のスティックに新しい針を取り付けます。薬剤が指定量になるまでダイヤルを回し、下腹部に針を刺します。この時に、おへその上下は避けること! 神経がたくさん通っていて痛いのだそう。
下腹部に針を全て入れ、打っていきます。針を入れる瞬間は痛くないけれど、薬剤を入れていくのはやっぱり痛い…。看護師さん、中心線は外しているけれど痛いです〜、と心の中で叫びます…。痛いから早く終わってほしいけれど、痛くて早く進めることはできない…。ゆっくり進めながら、薬剤を入れ終え、針を取り外し終了! なんとかトラブルなくできました。(痛かったけれど…)
2日目、3日目も打っていきます。私的には、下腹部の一番お肉が付いている部分が一番痛みがないということを発見し、ペン型の自己注射にもだんだん慣れてきました。
私が打っていた“ゴナールエフ”は「生殖補助医療における調節卵巣刺激」ができるとのことで、卵巣を刺激し、卵胞の発生を促すためのもの。副作用はさまざまあるようですが、私は幸いにもふわふわとするくらいで、私生活に大きな影響はなく仕事もできました。
次は、2回目の受診の様子をレポートしていきます。次の受診は4日後とのことだったので、1月23日に予約を入れました!
〈この日のお会計金額=400,000円〉
これまでの記事はこちら
※この記事は、個人の体験を綴っています。個人の感想が主な内容です。
TOP画像/(c)Adobe Stock

オッジェンヌ 下田 悠
東京都出身。ワインエキスパートの資格保持。営業職を経たのち、ワインに携わる事業を手がけたいと起業。現在は、ワインバー展開のほか、ミスワイン運営本部代表を務める。
インスタグラム:@haruka.01.01