34歳10ヶ月、ずっと気になっていた卵子凍結を実施【34歳の卵子凍結 #2】
働くアラサー、アラフォーの女性たちで集まった時、よく話題に上がるひとつのテーマが「卵子凍結」。
キャリアを築く中で、結婚や子供のことなど理想や計画は悶々と考えるもの。でも実際には子供がほしいと思ったタイミングでなかなか恵まれなかったり、不妊治療に苦労をして仕事との両立が難しかったり。
そんな中、私が気になったのは卵子凍結。卵子凍結は20代後半頃から長らく興味があったものの、なかなか行動を起こせず…。ですが今年、34歳10ヶ月でついに卵子凍結に進みました!
前回の記事では、なぜ私が卵子凍結を決意したのかをお届けしました。今回は、卵子凍結をしよう! と決め、助成金を調べてから初診までをレポートしていきます。
卵子凍結は結構お金がかかる… まず調べたのは東京都助成金!
2023年、卵子凍結の助成金事業が始まりました。いくら補助されるのか? どうやって手続きすればいいのか? 様々な疑問が浮かびます。
東京都の公式HPによると、東京都に住む18歳〜39歳までの女性が対象で、助成額は合計最大30万円。
そして、オンラインで行われる「対象者向け説明会」に必ず出席をする必要があるとのことでした。LoGoという別サイトにいき、早速説明会の予約に進みます。しかし、予想以上に満席ばかり…。
この時10月初旬でしたが、予約の空きがあったのは11月28日。東京都に住まいを置く、多くの女性が“卵子凍結”を検討されているのだなと感じました。
予約後、よくよく情報収集をすると、助成金の給付対象となるには、卵子凍結へ進む前に「対象者向け説明会」に参加する必要があるとのこと。卵子凍結実施で上限20万円の補助ですので、早まって進んでしまわなくてよかったなと思います。
説明会では卵子凍結に関する様々な解説があり、大変勉強になりました。本人が参加しているか、カメラのオン/オフで出欠確認もあります。(管理者しか見ることができないようになっているので、プライバシーは守られていました)
いよいよクリニックで初診! 知らなかった“胚の凍結”…?
東京都が実施する「対象者向け説明会」に参加後、早速クリニックを予約。助成金対象となるクリニックは限られているので、公式HPに記載があるクリニックを事前にチェック。クリニックの予約は比較的取りやすかったので助かりました。
婦人科を受診したことはありましたが、産科や不妊治療などの専門クリニックに行くのは初めてなので、少し緊張しました。
受付後、問診票を記入し、順番を待ちます。広い待合室だったので周りを気にすることなくリラックスできました。男性と一緒に受診にいらっしゃる方も多いのだなというのが印象的。
私が選んだクリニックでは「○○さ〜ん」と名前で呼ばれることはなく、メールやアプリで通知がきて検査室か診療室に入る流れだったので、プライバシーがあり安心でした(特に以前勤めていた会社からすぐ近くということもあり、とても嬉しいポイントでした)。
スマホに通知があり、診察室に入ります。
「こんにちは〜、お名前をお願いします」
おそらく私と同年代くらいの優しそうな女性の先生で、ちょっと安心。ここでは卵子凍結の流れの話だけを想定していましたが、もうひとつの選択肢があることを説明されました。
それは“胚”にしてから凍結をするというもの。
卵子凍結という言葉しか知らなかったのですが、パートナーの精子も採取し、顕微授精で得られた受精卵を発育させた胚を、凍らせて保存しておく“胚の凍結”もあるとのこと。
“卵子”凍結の場合、妊娠まで進むためには、凍結した卵子を用いて受精に進め、その後着床させる必要があります。“胚”の場合は既に受精をしていて、ひとつステージが上がった状態での凍結のため、卵子の状態よりも赤ちゃんになる確率が高い凍結となります。費用は若干高くなるものの、そんなに大きくは変わりませんでした。
このような説明を受けた上で、東京都の助成金の対象となることと、担当の先生が提示してくれた妊娠まで至る成功率を加味し、私は卵子凍結で進めることにしました。(胚の凍結は助成金対象外でした)
助成金が今後実施されるかはわかりませんが、もしパートナーの方がいらっしゃって凍結を検討される場合には、卵子凍結だけではなく胚の凍結という選択肢を検討してもいいかもしれませんね。
決定後、看護師さんから今後の詳しい説明を受ける
卵子凍結を進めることが決定した後、看護師の方から今後の流れの説明や、料金パックの説明を受けました。料金パックは400,000円で受診、血液検査(AMH含む)、処方のお薬、卵子採取の手術代まで全て含まれているものでした。
また、卵子を採取するために自己注射をする必要があることも説明を受けました。(割と痛みには強い方なので、きっと大丈夫だろう! と思いました… が、後々お届けしますが、これが本当に痛かった…)
説明を受け、次回は生理3日目に予約を入れて受診してくださいとのこと。
生理3日目から採卵後数日までのスケジュールも提示いただきました。体の様子を見ながら、計画を立てていくとのこと。受診の回数が思ったよりも多いな〜、とふわっと思っていました。
生理日を管理している専用アプリでだいたいの予定日を確認しておき、その近辺で受診に行けるよう予定表にメモを入れて、その日は終了。
次回の記事で、生理3日目から卵子凍結当日までの流れをお届けします!
〈この日のお会計金額=0円〉
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オッジェンヌ 下田 悠
東京都出身。ワインエキスパートの資格保持。営業職を経たのち、ワインに携わる事業を手がけたいと起業。現在は、ワインバー展開のほか、ミスワイン運営本部代表を務める。
インスタグラム:@haruka.01.01