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LIFESTYLE

2024.02.07

【十中八九】とは? 意味や使い方、数字を使っている四字熟語などを紹介

「十中八九」は「じっちゅうはっく」と読む四字熟語です。「ほとんど」や「おおかた」を意味する言葉で、高い確率でそうなることを表す際に用いられています。本記事では、数字を使っている四字熟語も紹介します。

「十中八九」の意味と読み方

「十中八九」という言葉を見て、意味や読み方がわからないという人もいるかもしれません。「十あるうちの八か九まで」を表すこの言葉は、会話などでよく使われます。意味や使い方を知り、上手く活用したいですね。

まずは「十中八九」の意味を見ていきましょう。辞書で調べた意味と読み方を紹介します。

意味と読み方を辞書でチェック

【十中八九】
読み方:じっちゅうはっく

十のうちの八か九まで。副詞的にも用いる。ほとんど。おおかた。「—は大丈夫だろう」「—間違いない」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

不確実な部分もあるが、ほとんどの確率でそうであるという場合に、この言葉を使います。使い方については後述しますので、ぜひチェックしてください。

読み方は「じっちゅうはっく」。「じゅうちゅうはっく」という読み方をすることもあります。

円グラフ
(c)Adobe Stock

「十中八九」という言葉の使い方

「十中八九」という言葉の使い方を紹介します。書き言葉よりも話し言葉で使う方が多いかもしれませんね。どのように使うか、例文でチェックしてください。

例文で紹介

《例文》
・周りは、あなたなら十中八九は大丈夫だろう、きっと合格だよと励ましてくれた
・彼女の斬新なアイデアを課長がほめていたので、十中八九採用されるだろう
・彼の提供する情報は常に正確なので、今回も十中八九間違いない
・あなたの嘘は十中八九見抜くことができる

上記の例文だと、上から順に「ほとんど大丈夫」「おおかた採用される」「おおかた間違いない」「ほとんどの嘘を見抜くことができる」という意味になります。100%ではないため断言はしないけれど、ほぼ確実にそうなるという場合に「十中八九」を使うことが多いでしょう。

「十中八九」と似ている言葉

ここからは「十中八九」と似ている言葉を紹介します。次に挙げる言葉を知っている人は多いでしょう。例文もぜひチェックしてください。

「九分九厘」

ほとんど完全に近いことや、そうなることが確実であるさまを表す言葉。「くぶくりん」と読みます。十に等分したうち、一厘だけ足りないという意味。99%と考えるとわかりやすいかもしれません。ほとんど完全に近い状態と言えるでしょう。

《例文》
・明日の試合は九分九厘勝てると考えているが、油断は禁物だ

「あらかた」

全部とまではいかないけれど、ほぼそれに近い部分や大部分を表す言葉。漢字表記は「粗方」。「粗」は、おおざっぱでいいかげんという意味以外に、全部や完全ではないが、それに近い状態であるという意味も持ちます。

《例文》
・私の高校はクラスのあらかたが大学進学を希望している

「おそらく」

確度の高い推量を表す言葉。「恐らくは」の略語とされています。「確度」とは確かさの度合いのこと。確実さを意味すると考えてください。「推量」とは物事の状態や程度、他人の心中などを推しはかることを指します。

《例文》
・明日はおそらく雪が降るだろう

雪が降る風景
(c)Adobe Stock

数字を使った四字熟語を紹介

四字熟語には、「十中八九」のような数字をつかった言葉がたくさんあります。ピックアップしましたので、一緒に見ていきましょう。

「一」から「九」

まずは「一」から「九」までの数字を使った四字熟語を紹介します。

▷「一攫千金」
意味:一度にたやすく大きな利益を得ること。一つかみで大金を得ること
読み方:いっかくせんきん

※「一獲千金」と当てて書くこともある

▷「二六時中」
意味:(昔、1日が12刻であったところから)終日や一日中、いつも
読み方:にろくじちゅう

▷「三拝九拝」
意味:三拝の礼と九拝の礼。何度もお辞儀をすること。手紙文の末尾に書いて、きわめて厚い敬意を表す言葉
読み方:さんぱいきゅうはい

▷「四通八達」
意味:交通網・通信網が広く、あらゆる方面に通じていること
読み方:しつうはったつ

▷「五里霧中」
意味:方向を見失うこと。物事の判断がつかなくて、どうしていいか迷うこと
読み方:ごりむちゅう

※「五里夢中」と書くのは誤り

▷「六根清浄」
意味:六根から生じる迷いを断って、清らかな身になること。また、霊山に登るときや寒参りなどの際に、六根の不浄を清めるために唱える語。
読み方:ろっこんしょうじょう

※「六根」とは、感覚や意識を生じ、またそれによって迷いを起こさせる原因となる六つの器官。眼(げん)・耳(に)・鼻・舌・身・意を指す。仏教に関する言葉

▷「七転八起」
意味:(七回転んでも八回立ち上がるという意味から)何回失敗してもくじけず、立ち直ってどこまでもやりぬくこと
読み方:しちてんはっき

※「ななころびやおき」と読むこともある

▷「八方美人」
意味:(どこから見ても難点のない美人の意から)誰に対してもきちんとふるまうこと。また、その人のことを指す。非難の気持ちを込めて用いることが多い
読み方:はっぽうびじん

▷「九死一生」
意味:ほとんど命が助かりそうもないところを、かろうじて助かること
読み方:きゅうしいっしょう

※「九死に一生を得る」と同義

勉強する女性
(c)Adobe Stock

「百」「千」「万」「億」を使った四字熟語も

「百」「千」「万」「億」を使った四字熟語も見ていきましょう。読み方もぜひチェックしてくださいね。

「百」から「億」

▷「百戦錬磨」
意味:たびたびの戦いで鍛えられていること。また、経験が豊かで処理能力にすぐれていること
読み方:ひゃくせんれんま

▷「千客万来」
意味:入れ替わり立ち替わり、多くの客が来ること
読み方:せんきゃくばんらい

※「せんかくばんらい」と読むこともある

▷「波瀾万丈」
意味:劇的な変化に富んでいること
読み方:はらんばんじょう

▷「十万億土」
意味:この世から極楽へ行くまでの間にあるという無数の仏土。転じて、極楽浄土という意味。非常に離れているという意味でも使われる
読み方:じゅうまんおくど

※「仏土」は仏が住む土地。

なお、ここまで紹介した四字熟語はすべて、『デジタル大辞泉』(小学館)を参照しています。

数字を使った四字熟語はたくさんあります。その数字が持つイメージを上手く表現しているため、覚えやすいかもしれません。使い分けの際は、数字のイメージから考えてみるのもいいですね。

最後に

「十中八九」は、「ほとんど」「おおかた」という意味。100%ではないものの、高い確率でそうなるだろうという場合に用いられています。ほぼ確実ということを表すのに適した言葉ですので、上手く活用したいですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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